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2021年8月 4日 (水)

チームで創造する楽しさ

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


先日、ある大学生と話をした。

  今年から大学に入学した学生。

親元から離れて一人暮らし(とは言っても学生寮)。

  「今年はリアルに授業を受けているの?。」

昨年が昨年だっただけに、今年の新入学性の学園生活はどうなのだろうと聞いてみた。

  「基本全てリモートでの授業です。」

相変わらず今年も昨年同様のリモート中心の授業らしい。

  「入学式ぐらいはリアルにやったの?。」

    「そもそも入学式はありませんでした。」

今や、入学式をせず、そして授業は全て(基本的に)リモートでの授業スタイルが当たり前の世界。
おそらく、昨年一年間で培われたノウハウが、今年は入学式の段階から実践されているようだ。

  よって授業内容は通常のリアルな授業レベルと変化はないようだ。

しかし、実際にリアルに大学構内で大勢の学生に混じって受ける講義と違い、学生寮やアパートで単独で受けるリモート授業となるため、同期の学生がどんな仲間がいて、出身とか趣味とか皆でその後の雑談をする時間もなければそんな仲間も作れない状況。

  全く昨年と同様の世界が続いていると言う。

しかし彼はそんな環境の中でも、二つのサークル活動をしていると言う。

  「二つもサークル活動をやっているの?。」

そして、その二つのサークル活動はリアルに集まり、リアルに話し合って活動していると言う。

  サークル活動が唯一の仲間とのコミュニケーションの場。

そして、そのサークル活動とは、創造性の高い活動であると言う。

  チームで一つのものを創造するという活動。

決して体育会系のサークルではないが、逆に社会人の仕事に似て、そのチーム内で一つの目的に向かって知恵を出し合い、創造力を発揮して未知なるものを作り出していくこと。

  話を聞いているとその世界がダイナミックである。

ロケットを飛ばす。
ロケットから着弾させる。
如何に目的近くに着弾させるか。

  そのような目的に向かって、ロケットを作るというチーム。

また、如何に人間が行けない場所へ進出し、ものを持ち帰ってくるかという課題。

  当然クルマの知識やロボットの知識が必要となる。

そしてそれらの組み合わせから、如何に未踏の知へ向かいあるべきものを持ち帰ってくるかという課題。
当然、温度変化に強い物質の製造から始まり、未開の地へ向かう移動技術を養い、そしてあるべき物体を探す探査能力も要する。

  それら全てを一つにまとめたロボットの開発。

そんな開発を競う大会があるという。

  それへ向けての普段からのサークル活動。

それを、どうチームで達成していくか。

  チーム運営能力と創造性が養われる普段からのサークル活動となろう。

そんなチーム運営能力を養いながら日々を暮らす生活。
まるで、我々が未知の販売計画において、仲間と打ち合わせをして売場計画の立案から実際の仕入れ計画、入荷の人員計画、製造計画、そして最終の売り切りを通して、如何に計画数量を売り切るかという最終目的までを全て計画し、立案し、そして製造して、競い合う。

  それら一連の流れをチーム活動にて実践する。

それが、普段のサークル活動に凝縮されているのではないだろうか。

  “これは人生に大いに役立つなぁ〜”

単に仲間とワイワイガヤガヤやるのが目的ではなく、しっかりした目的を持って目標を立て、それを無の状態から構築していくという創造力。

  その創造力こそが仕事の楽しさなのである。

学生時代からそのような行動をとってきた人間ならば、社会人になっても同様の思考回路で全ての目的に取り組めるような体質が出来上がるのではないだろうか。
それは学生に限らず子供の頃からの生活スタイルに入れなければならないものなのかもしれない。



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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
ネットの時代、リモートの時代とは言うものの、最後はリアルに相手の表情を確認しながらお互いに信頼関係が生まれるもの。
あちらの会も思えばリアルに会合した結果のリモートですから、その中で一度もお会いせずとも、その空気感によって知り合える関係というものは、このような状況になって初めて体験しましたね。そしてまたリアルに立ち返るタイミング。その時には更なる結びつきになっているような気配を感じます(笑)。

投稿: てっちゃん | 2021年8月 6日 (金) 11時02分

チームワークは自己成長にも大切ですね。
あちらの会もワンチームと呼んでも良いのでしょう。チームの成長が結果本籍地の環境を強くする。単なる酒飲み集団で終わりたくないですね・・・偶には酒の力も借りたいですがコロナ拡大でまた遠のきましたね(泣)。

投稿: dadama | 2021年8月 5日 (木) 19時55分

てつろうさん、コメントありがとうございます。
チーム一体、組織一体、今では言えばチームジャパンという意識でしょうか。しかしそれもどこかのタイミングでそうなるのであって、組織マネジメントをしっかり認識することが大切なのだと思います。そこから個人がどう行動し、チームとしての気づきに開花できるかだと思うのです。

投稿: てっちゃん | 2021年8月 5日 (木) 07時53分

本日の内容は胸に刺さりましたね。今まで在籍してきた会社は全てチームとして成り立っていなかった会社ばかりでした。今の会社も当然勢いのない冷めたです。しかし、こればっかりは入ってみなければわからないです。

投稿: てつろう | 2021年8月 4日 (水) 22時31分

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