オリンピック柔道に想う
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
東京オリンピック。
メダルラッシュが著しい。
嬉しいことである。
金メダル数も過去最多タイを記録している。
今回のオリンピック(まだ終わっていないが)、で獲得した金メダル数は、過去最多の前回東京オリンピック大会やアテネ大会を抜いて現在1位となっている。
その中心的な底上げの原動力は柔道であろう。
日本の国技は相撲であるが、オリンピックにおいて日本が誇る国技的な種目は柔道であろうか。
それは、過去からのオリンピックにおいても、日本のメダル獲得数は他国を圧倒している。
日本 〜 200個台
韓国 〜 70個台
フランス〜 60個台
ドイツ〜 60個台
上記数値を見ても、日本の柔道に対するメダル獲得数は他国を圧倒する。
オリンピックにおいては日本の国技と称してもおかしくはない。
しかし、最近の柔道の国際試合や国内試合を見ていると、以前とは比べ物にならないくらいに変化してきたなぁ〜と思う。
組み手争い。
以前から組み手争いはあったが、それもせいぜい10秒から20秒の世界で、その後はお互いがしっかりと組んでその後の投げ技を競う競技だと思っていた。
しかし今回の柔道を見てそのイメージがガラッと変わった。
組み手争いがボクシングのジャブの出し合いのようなイメージとなってきたのである。
自分の得意とする組み手を如何に相手よりも早く取得して、より優位に試合を制することができるかが大きなポイントになっているにであろう。
確かに組み手を取った後の日本選手の技は早い。
だから相手も日本人との戦いにおいては、尚更組み手をという意識を持つのであろうか。
如何に、ジャブを出すように手を出して相手の柔道着を掴み、更にもう一方の手でしっかりと相手を掴むか。
それが早いか遅いか。
それが試合時間を決めているような気配もある。
その中でも異彩を発揮したのは女子78キロ級の濱田。
彼女の得意技は寝技。
世界一の寝技と称されるほど得意とする。
そして今大会は、その謂れ通りにほとんどを寝技と絞め技の一本勝ちで決勝まで勝利してきたのである。
まだにブルーオーシャンの世界(笑)。
確かに、柔道においての寝技は地味であり、その寝技を得意とするのは基本ではないのかもしれない。
しかし、彼女が相手を倒し(縺れ合って倒れた場合も多い)、その後にいつの間にか自分が得意とする寝技に持ち込み相手を固めてしまう一連の動きは見事であった。
“寝技の磨き込みで日本柔道は更に不動の地位を獲得できるのでは”
そう思わせるほどの安定感のある勝利を積み重ねていく「寝技」というスタイル。
その以前の、70キロ級の勝者である新井選手も壮絶な締め技で準決勝を勝ち上がったが、寝技、締め技は外国選手達の腕力を一気に喪失させてしまうほどの魔力を持つ技であることを、今回のオリンピックで知ったのである。
PS
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
そうです、ブルーオーシャンです(笑)。
我々もスポーツもブルーオーシャン。
それは、その技に関しては世界中で自分以外には到達できないレベルの技術を持ち合わせていること。そしてその技に持ち込めれば自社の思う壺。
そんなレベルにまで自らの強みを発揮できる環境を整備したいものですね。
投稿: てっちゃん | 2021年8月 2日 (月) 21時45分
ブルーオーシャンですか(笑)。
鮮魚特化でお客様の人気を得ても競合もTTPで同質化、更にはよりレベルアップをして闘いを仕掛けてくる。柔道も小売業も相手の強み弱みを分析し如何に有利に試合を展開する事は合い通じてますね。
投稿: dadama | 2021年8月 2日 (月) 20時35分