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2021年8月30日 (月)

素材と惣菜

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


惣菜部門の売上拡大が続いていた昨今。

  新型コロナ禍により昨年の惣菜は低迷した。

しかし再び惣菜部門が隆盛を誇ってきているように思う。
そして、高い惣菜の伸びを示している企業にはある一定の特徴があるように思う。

  店内素材を使用した惣菜化。

要は、店内で販売している生鮮素材を使用して、店内調理にて惣菜で販売するというもの。

  かっては当たり前の流れであったのかもしれない。

しかしチェーン化により統一された本部主導の品揃えが一般化されるようになると、素材の調達も本部仕入れに集約され、作業も他部門との連動から商品部の縦割りを崩さないような作業で統一されるようになり、生鮮素材をそのまま惣菜で使用するというのはなにかの要因で原料が無くなったときのみ他部門から借りてくるというスタイルになっていったのである。

  これにより発注と作業が統一されることになる。

そのような経緯を経て、他の部門と同様にチェーン化による多店舗にも耐えうる仕組みが惣菜にも出来上がってきたのである。

  その結果としての惣菜部門の均一化。

どのスーパーも同様の品揃えとなり、惣菜部門の差別化が図られない結果に行きついてしまった。
そこから再び惣菜の素材に目を向けはじめた企業が、再び素材を見直し、自店で強化している素材を惣菜にも流用して話題性を高めていったのである。

  自店の鮮魚を調理して「お魚屋さんのお寿司」
  自店の牛肉を調理して「お肉屋さんのステーキ丼」
  自店の牛ももを調理して「手作りローストビーフ」

等々、インスト加工のメリットを活かした惣菜商品を投入することによって、徐々に他店との差別化を図りだした店舗が増えてきた。

  中小店舗の方が小回りが利いているのではないだろうか。

そんな商品は競争から外れる商品である為、売価設定は自由であり、逆に言うと利益頭にもなる単品に育成することも可能である。

  更には店内素材のアピールにも十分に成り得るのである。

よって、惣菜で購入して味を訴求し、逆に今度は自分で手作りで作ってみようとする方向で店内の素材の回転が良くなるという明るい未来が待っているのである。

  そこからいろいろな方向性が見えてくるのではないだろうか。

それも、大手ではなかなか全社的には進められない流れであろうか。

  そんなところにも中小の存在価値が秘められているのである。

先日もあるスーパーを訪問したが、そんな惣菜の強みを遺憾なく発揮していたのである。
近隣のチェーンストア型のスーパーと比較しても、店内調理、店内素材を有効に活用して、結果的に惣菜部門で強みを発揮していたのである。

  我々は食卓に貢献する使命を持つ。

単に食材を販売するのではなく、ワンストップショッピング性を有効に活かして、リアルに来店されるお客様に対して如何に食卓に貢献できるか。

  そこには単品販売だけに止まらない情報が重要なのである。

そしてそれは惣菜という部門で開花するのではないかと思っている。

  惣菜に対する見方を如何に広げていけるか。

そんな視点が今後益々重要になっていくであろう。





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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
惣菜でけではなく、明らかに明確な特徴を持つか否かは大きな要因となるでしょうね。
そんな要因を共に見出して強みとして育てていきたいものですね。

投稿: てっちゃん | 2021年8月30日 (月) 11時08分

今日の記事を拝読して、中小ローカルスーパーで業績の良い企業は間違いなく惣菜に人気が有りますね。そして大手が真似るほど素材が見える惣菜の人気は高まっている。
コロナ禍で外食が儘ならない昨今、美味しさを最優先に期待する顧客は多い筈。
時代の変化や流れを捉えて臨機応変に対応出来る事はチェーンストアの文字通りチェーンで縛られ硬直化した大手より中小ローカルスーパーに利がありますし、地域での棲み分けも充分に出来るのかなと感じます。
どこのスーパーも商品に尖りや個性が無く価格だけの戦いでは生残りは厳しい時代にはなりましたね。価格での覇者は限られてきましたから。

投稿: dadama | 2021年8月30日 (月) 07時15分

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