9月へ向けて
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
今日が8月最終日。
明日からは9月。
お盆商戦が終わって秋へ向かう月。
どちらかというと、お盆が終わってはいるが秋への季節の転換の月であり、後半には敬老の日の入る3連休があり、敬老の日が彼岸の入りとなり、十五夜があっての秋彼岸になだれ込む非常に慌ただしい一週間を迎えながら10月へと流れていく今年の彼岸商戦が待つ。
敬老の日と十五夜と秋彼岸。
この3つの異なるイベントが同時に一週間の中で繰り広げられるのである。
“そんなこと言われても無理!”
無理とは言っても、おそらくバイヤーごとに商品は遠慮なく投入されるだろう(笑)。
ただし多少なりとも関連付けられた商品ではある。
敬老の日と十五夜、そして秋彼岸の和菓子は合体できるだろうし、敬老の日と秋彼岸のご馳走も同時並行的に継続できるであろう。
更には、十五夜でのお供えの果実と秋彼岸での仏壇へのお供えも同時購入が可能となる。
逆に言うと分散されないもどかしさの方が強いかもしれない。
同じ需要期に集中して購入されるということ。
よって用意周到な果実の計画が必須となる。
その前週からの仕掛け、そしてこのお店で購入するという意志決定を如何に顧客に期待させられるかに前半戦はかかっているのではないだろうか。
そこにコロナ禍という特異なアクシデントがどう絡むのか。
それが、今年の9月という月の流れであろうか。
そして前半は「秋刀魚」と「ぶどう」。
どちらも後半に待つ十五夜における重要な単品である。
秋刀魚の登場により食卓に「焼き魚」の匂いが立つ季節。
現代はダイニングキッチンなる様式が定着し、煙を出したくない家庭が急増して焼き魚が食卓に出回らない時代であるが、とは言ってもまだまだキッチンで焼き魚を焼く家庭もあろうだろうし、焼き魚を食べたい30代~40代の男性も存在する。
よって「秋刀魚」以外にも焼き魚の提案は重要となる。
そしてそれは惣菜部門の「焼き魚」の展開にも広がりを持たせられるであろう。
そんなときに、秋刀魚、あじ、いわし、秋鮭等の一般的な焼き魚の提供ではなく、家庭でなかなか調理出来ない、そして入手できない焼き魚の提供は競合との差別化にもってこいではないだろうか。
例えば「西京焼き」という味付けでの焼き魚の提案。
単に塩焼きではなく美味しく味付けされた「焼き魚」。
そして同時に、なかなか手に入らない美味しさの提案。
メロかまの西京焼き等。
高額だが、食べたら美味しい焼き魚を惣菜で提供すれば、絶対に売れる商品となろう。
更にはぶどうの展開。
如何に十五夜や秋彼岸で、ぶどうを爆発させられるか。
ぶどうという商品。
鮮度落ちも早いが、単価も高い。
そして食べたら果実の中では最高の糖度。
最高のデザートにも成り得る商材がぶどうである。
が、
なかなか鮮度の部分で仕掛けずらい単品でもある。
そして、そこが担当者やお店の腕の見せ所でもあろうか。
この二品が9月で大きく影響してくる単品となろうか。
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