始まりは全てピンチ
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
逆境の時代。
現代は正に逆境の時代であろう。
しかし食品業界、とりわけ食品スーパーにおいては昨年からのコロナ禍において業績はすこぶる良好である。
近年これほどの好業績を二年連続で推移する時代は無かった。
正にコロナ特需が食品スーパー業界に吹き荒れているというべきであろうか。
しかし、コロナ特需とはコロナ禍において、外出せずに巣籠りを強要された生活において、人々はしかたなく食材を購入して家中で内食化に至っているのであり、自然的に食品スーパー業界に需要が高まったのではなく必然的に高まらざるを得なかったのである。
コロナ感染者が減少すればまた人は外に出る時代が来る。
その時は正に逆境の時代が大津波のように美味し寄せてくるのは自明の理。
そう考えると現在はチャンスは本当にチャンスなのか?。
そういう発想もできるであろうか。
そのように、我々の目の前には、ピンチでりチャンスでありがどの人間にも平等に前の前を通っていくのである。
如何にチャンスの波に乗るか。
チャンスの波に乗るということは、その波がその人間やその企業、その店舗を自らの能力以上に長く遠く高い波が載せていってくれるのである。
逆にピンチとはいろいろなリスクが重なり波を消し去る要因と言える。
思えば我々は目の前を通るチャンスやピンチをどう受け止めてきたのであろうか。
始まりはいつもピンチに映っていたのではないだろうか。
たとえそれが結果的にはチャンスであったとしても、始まりはいつもピンチと映り、どうそのピンチを凌ぐのかを一番初めは捉えてしまうという特性があるように思うのだ。
それは日本人の特性なのか人間の特性なのかはわからない。
でも、特に日本人は目の前に現れるある変化や異常値を不気味な崩落の予兆として受け取ってしまうきらいがあるのではないだろうか。
しかしそれがピンチのまま更に最悪な状況に落とし込んでいくのか、それともチャンスに転換されて大きな波に乗ることができるのかは、初めはだれもわからないのである。
ある変化に対しては最悪を想定して対処する。
それが危機管理であることはわかる。
しかし最悪を想定してそれを待つ姿勢だけではチャンスには乗れない。
その変化がその後にどういう道筋をたどって業界にもしくは地域に、お店に影響を与えるのかを想定しなければならない。
もしかするとそのピンチはチャンスに転嫁するかもしれない、と。
ピンチを真正面から見るだけだから、巨大なピンチにしか見えないということはよくあることだ。
後ろからみたピンチは?。
真横から見たピンチは?。
斜めから見たピンチは?。
そうやって、同じものや状況を角度を変えて、視点を変えてみたときにどう映るかである。
そうした視点で見ると、意外にいろいろとみえてくるものである。
それはピンチがもたらしてくれたチャンスという捉え方もできるであろう。
競合店で出店するというピンチ。
消費増税による表示価格の値上。
新規道路の建設による商圏変化。
野菜の相場安による単価の低下。
等々、この業界で仕事をしていると、上記のようなピンチはいくらでも目の前を通り過ぎていくものである。
そのピンチをチャンス転換出来たら。
その視点であらゆるピンチを見てみると、必ず一個や二個の転換点が見つかるものである。
その発想が重要なのである。
この発想を持ち続ける限り、ピンチはチャンスなのである。
PS
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
いち早くピンチと認識し、自らをアウトロー復活のチャンスに転換する。
まさに本日のブログの内容通りの筋書きですね(笑)。
そしてそのチャンスに転換した視点でチャンスの拡大とその効果を検証し続けていくというスタンスによって、そのピンチはいつしか消滅していくもの。
如何に自分に都合よく捉え直すか。これも大切ですね(笑)。
投稿: てっちゃん | 2021年7月14日 (水) 05時58分
当社、更に言えば当社の当地区は概にピンチの領域に入ってるのかも。当地区ではチャレンジャーの立場であるのですから本部地区の殿様商売は通用しない。コロナ一巡と共にアウトロー復活の予感です(笑)。
投稿: dadama | 2021年7月13日 (火) 22時32分