雨の日サービス
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
梅雨時期の雨が続く。
屋内駐車場の無い店舗は辛いだろう。
ちょっとした距離でも、雨に濡れるという心理と途中での水たまり等があると更に萎えてしまうのが顧客心理。
雨の日の集客力が落ちるという当然の事態。
しかし、一日の中で雨が降る時間帯は意外に少なく、午前中集中して振って午後から回復とか、夕方近くにゲリラ豪雨になり、一時間で回復したとかというケースの方が多いのではないだろうか。
今週にはいってからは長雨が続くが。
そして、この雨というピンチを如何にチャンスに転換するかが我々の知恵の出しどころであろうか。
“今日は雨だからあきらめよう”
大抵は、そうやって自分を慰めるのであるが、この雨をチャンスに転換している企業もある。
雨の日サービス。
そう、雨が降ったらここぞとばかりにいろいろなサービスにてお客様に還元している企業や店舗が、意外にこの梅雨時期になると逆に売り上げを拡大しているという。
“雨の日サービスって何するの?”
よく、駐車場まで傘を貸したりそのまま貸したきりにしたり、更には返したらポイント還元したり買物券を授与したり。
更には、スタンプを捺印して5個溜まると買物券を授与したり、商品をサービスしたり。
“雨の日をどう判断するの?”
それもあろう。
人によって雨の日の捉え方が違う。
とにかく、降れば「雨の日」と認定するお店もあろうし、その時に振っているという事実を以って雨の日として扱う人もいよう。
「とにかく一日に一回でも降れば雨の日だ」
そういうお店はわかりやすいかもしれない。
しかし継続しなければ認識されない。
特段チラシに掲載することにはならないだろうから、そのお店の単独の判断で実施しているサービスがほとんどかもしれない。
しかし継続は力なりとはよく言ったものだ。
チラシに掲載もせず、特段大きな魅力あるサービスでもないのに、雨の日になるとコツコツとそのサービスを繰り返し繰り返し継続していくと、いつの間にか雨の日になると普段以上のお客様が来店されるという実績を積み上げていくのである。
“晴れの日以上に集客するの!”
はい、そういうお店もあるようです。
それだけ、雨が降った、もしくは雨が止んでもあのお店の雨の日サービスは継続してやっているだろうという期待値が大きく働くのであろう。
それがお客様の期待値というものである。
そして実際に行ってみると、雨が止んでも「雨の日サービス」は実施されていて、期待値が経験値となって確実にそのお店の信頼が増していくのである。
しかしそれが、他の競合からも吸引しているのか、自店のお客様が単にその日に集中しているのかは検証はできない。
単に自店のお客様の来店日が雨の日に移ったということも考えられようが、とは言っても通常の雨の日であれば間違いなく客数自体が減少するのであるが、それでも昨年と比較しても伸びているということは、大きな進歩ではないだろうか。
ピンチはチャンス。
ピンチとは自分だけに降りかかるものではなく、その他大勢の企業や店舗にも同様に降りかかるピンチであると認識すれば、そこから自分はもしくは自店はどう立ち上がるのかという視点が今後を左右するのであろう。
PS
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
流石に具体的にですね(笑)。
いまの季節にピッタリの企画ですね。
そう考えると、どんなピンチもチャンスに転換できると考え、いろいろとチャレンジすべきなのでしょうね。
参考になりました、ありがとうございます。
投稿: てっちゃん | 2021年7月 3日 (土) 19時13分
私も雨を味方にしましたね(笑)。
雨が降ったらあの店に行こう!と思わせるにはどうしたら良いか?雨の中を態々ご来店頂くのですからシンプルかつメリットのある企画をと考えたのは、雨が降ってきた時から終日1000円以上のお買物にカードにスタンプを押し、3個溜まったら次回1000円以上のお買物に100円クーポンに使えるカードを作成。スタンプは3種類使用し1日1回のスタンプのみ。
よって4回目の雨の日に初めて使えるのですのが
合計最低4000円のお買物に対して100円ですので最大割引率は2.5%。半年実験した結果は前年が好天でも売上をクリアする日が8割以上で、他店に比べても売上はもちろん利益も良かったですね。
正に「雨雨降れ降れ♪」でしたよ(笑)。
何事も視点を変えればピンチがチャンスに変わる事は多く存在するかと感じています。
投稿: dadama | 2021年7月 3日 (土) 18時39分