遠慮と謙虚
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
先日のカンブリア宮殿。
「焼肉キング」を放映していた。
最近は全く外食にも言っていないし、焼肉は家を食べるものと思っている当方にとっては「焼肉キング」という存在は無縁であった。
しかしたまたま家に来ていた娘の言葉。
「焼肉キングは食べ放題で美味しいよ。」
肉の種類が多いらしい。
特に最近一気に広まってきた希少部位等がふんだんに品揃えされているらしい。
そして同時に、焼きにくポリスなるものがやってきて、希少部位とかあまり家で食したことのない素材や珍しいカットの仕方をしている商材の焼き方をマイスターのように伝授してくれるという。
“これはたしかに面白いな”
そう思って見ていたら、今度は35歳の若い元気なお兄さんが登場して、お店のカルビの写真を見て「これはカパかパした写りになっている」と指摘する場面が出た。
このお兄さんが焼肉キングの社長だという。
“ずいぶん若い社長だなぁ~”
おそらく、先代の二代目社長かと思いきや、創業者が登場して彼を評して言った。
「彼が一番向かってくるんですよ。」
そう、創業者とは全く家系も違う青年が創業者の目利きに叶って次期社長に抜擢されたのだ。
この企業の面白いところは他にもある。
とことん議論し尽くすという点。
通常であれば上位職の一言で決まるような案件。
道路標識に関しても、上司部下関係なく議論を出してから最後は一番納得のいく筋の通った回答に落ち着くというスタンス。
そして、その頂点の存在が今回若くして社長に抜擢された、あの青年だったのである。
その彼がリモート出演して語った言葉。
「遠慮」と「謙虚」は違うと思うんです。
MCの村上龍が青年社長に問いかけた。
「周囲が年長者でやりずらいでしょう?。」
その問いかけに、青年社長が答えたのである。
「遠慮」と「謙虚」の違い。
彼は、先輩社員が多い中では「謙虚」な姿勢は崩さない。
しかし「遠慮」とは別問題。
そこに、上記のこの企業のとことん議論し尽くすという社風が追い風となっているのだろう。
そして、そんな社風だからこそ先進的なアイデアが出され、そこからまた積み上げられていくのである。
創業者に平気でダメ出しをする青年社長。
こんな彼を創業者は敢えて時期社長に抜擢した。
それも昨年のコロナ禍の中で。
次期社長への交代は出来れば順風満帆な時を選びたい、と思うのは現社長誰もが思っている、願っていることではないだろうか。
しかし、そんな時だからこそ創業者は彼を選抜したという。
今がチャンスなのだろう。
私は想った。
順風満帆な時ほど、従来の道筋やレールを踏み外せないというプレッシャーがずっしりと肩にのしかかってくるものである。
こんな時だからこそ変えられる。
特に青年社長にとっては、いいチャンスなのかもしれない。
従来の成功体験を捨てるチャンス。
如何に今のピンチをチャンスに転換できるか。
そのカードをめくった「焼肉キング」。
これからの動向が楽しみな企業である。
PS
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
果たして卒業できるのでしょうか?。
頑張れば頑張るほど、留年に近づくような(笑)。
投稿: てっちゃん | 2021年7月10日 (土) 11時24分
脳ある鷹は爪隠すに通ずるでしょうか。
実力やスキルに自信がある程、心にゆとりが生まれ謙虚な姿勢を保てますね。
私は年齢的にはシニアですが社内的にはペイペイなので今まで培った経験とスキルを駆使して持ち前の謙虚さ(嘘です笑)と酒の力も借りながら(笑)遠慮なく進言して少しでも企業成長のお役に立ち、区切りの3年後にこの業界の卒業証書を自らが納得して受け取れる事を目指しますよ。
投稿: dadama | 2021年7月10日 (土) 11時02分