志を受け継ぐもの
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
今日は日曜日。
芸能ネタの日(笑)。
しかし、ネタ切れ。
よって、別途最近想う事を記してみる。
志という言葉について。
「志」。
よく使われる言葉でもある。
しかし、よく使用されるワードではあるが、あまりにも使われ過ぎてどうもよく絞り込んだ意味が見えてこない。
高潔で、むやみに変わることのない気持。高尚な精神。
これはコトバンクで調べた意味であり、「志」のイメージに一番合う説明かなと思った。
私も好きな言葉であり、ブログの記事にも過去によく使用していた。
「志」。
分解すると、「士」と「心」。
「士」とは、プロプロフェッショナルという意味。
「心」とは、内面の感情。
「士」と「心」の組み合わせで、私はプロフェッショナルの流儀と訳した。
NHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」を連想してしまったのである(笑)。
しかし一番ピッタリくる「志」の表現ではないかと思う。
「プロフェッショナル仕事の流儀」では、毎回必ず登場するプロフェッショナルが、「プロフェッショナル」とは?、との問いに対して自分なりの回答を話すシーンがある。
ここが一番のこの番組の見せ場でもあろうか。
自らの口で登場するプロフェッショナルがその意味を自分の言葉で回答する場面。
その場面と「志」の文字を重ね合わせて、毎回登場するプロフェッショナル達は、この番組を通して自らの流儀を語っているのではないだろうかと思うのである。
「志」とはその道のプロが想う自らの流儀。
そこまでこの言葉は、それ相応の境地に達した人間のその心の在り方ではないだろうか。
そう考えると、志とはなんと崇高な言葉であろう。
そんな想いを込めて志を使っていきたいものである。
そしてそんな想いを持ってその志を持ちながら仕事をしているとどうなるであろうか。
その志を受け継ぐ者が必ず出現するものである。
その志から周囲の人間は多くを学び、側で仕事し続けたいと思うのである。
それは、職位とか地位とか給与とかとは全く無関係のものである。
あるのは仕事に対する熱い情熱と深い理念。
その姿勢と思想が志として周囲を巻き込み、いつしかその志を受け継いでいくのである。
結果として、次のような従業員の言葉となっていく。
「俺はあの人から仕事を学んだ。」
「俺はあの人から人生を学んだ。」
「俺の今があるのはあの人のお陰。」
「その志を組織で受け継いでいく。」
そのような気概のある後輩達に受け継がれていくのである。
50代も後半になっていくと自分の将来が見えてくる。
組織人としての自分の人生もカウントダウンを数えていくことになる。
しかしもう一度自分の組織人としての歴史を振り返らなければならない。
我が志を一体何人の人間が受け継いでくれるのであろうか。
まだまだ遅くは無い。
それが残された組織人としての自分の使命であり、その事がその名を永遠に人間の記憶に刻んでいくのである。
PS
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
失うものが無い → 人間の強み。
これはどの世界にも通ずる原理なのかもしれません。そしてサラリーマンとは言えリーダーという肩書の人間も失うものが無いという環境設定を自ら構築することにより自分の強みが如何なく発揮できるもの。失うものが無いというステージを如何に自ら構築できるか。しかしこればかりは大変な経験を要した人間以外には絶対にわからない原理ですね。しかし一度は経験しておくべきことかもしれませんね。
投稿: てっちゃん | 2021年7月25日 (日) 13時48分
私も定年を過ぎ迎え本来なら大人しく後輩の姿を見守る立場の筈なのですが、奇なるご縁(
笑)から現場の最前線で腕を振るえる幸運に恵まれました。肩書を外され求心力・遠心力を失う立場にも関わらずご承知のようにとんでもない方々に監視されながら(笑)痺れる日々を過ごしております。失う物が無いのが私の強み。自らを信じ、スーパー業界に身を置いた志を最後まで全うしたいですね。
投稿: dadama | 2021年7月25日 (日) 12時14分