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2021年6月 3日 (木)

テナントとの関係

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


テナントとは言え自店の売り上げを底上げしてくれる存在。

  しかし意外にその意識の無いリーダーが多いのではないだろうか。

小売業の自店の中にあるテナント。

  「銘店」。
  「外食」。
  「百均」。
  「花屋」。
  「クリーニング」。

等々、食品スーパー内にもそれ相応のテナントが入居しているもの。

  その一つ一つがお客様にとっての来店動機となっているのである。

来店動機であるから、そのついでに同時に店内で商品を購入するという動機に連動するのである。

  特にそれがそのタイミングで大きな来店動機になり得れば尚更である。

“あの銘店のお菓子はご進物に最適”
“あのステーキ店の肉はコスパ最高”
“あの百均の品揃えは界隈でトップ”
“あの花屋は日持ちがいいと評判だ”
“あのクリーニングは接客が評判だ”

  テナントがそのような評判を得ることは自店に大きなメリットとなる。

特に、無人で自店のテナントとなっている「銘店」とか「花屋」とかは、そこに販売員が居ない分、自店の社員とのコミュニケーションが大きな拠り所となっているはずである。

  その拠り所である自店の社員がその売り場に無関心。

テナントとの信頼関係は、関心度合いとなりそれがコミュニケーションの頻度となって繋がるのである。
テナントからすれば、コミュニケーションの頻度が関心度合いの高さとなり、その店舗に対しての思い入れが強くなるものである。

  そんな関係をどうお店側が作っていけるか。

そこにテナントの業績が色濃く反映されるのである。

  特にイベント性の高い商品なら尚更であろう。

お盆や彼岸時の「銘店」や「花屋」のダイナミックな展開や欠品対策等は、お店側と花屋側の綿密な数量計画が重要であるが、それでも瞬間的な購買による欠品や在庫過剰が発生するものである。

  特に瞬間的な欠品は命取り。

そこで、綿密な売場とテナント側のコミュニケーションが重要となるのである。
とは言っても、イベント時だけのコミュニケーションだけの問題では無いのである。

  やはり普段からの会話や連絡等の有無がイベントの現れるのである。

そして、テナント側も“あのお店に対しては絶対に欠品させられない”という意思を持つかどうかは、やはり普段のコミュニケーションの数に由来するのである。

  テナントとの関係。

こればかりは、そのお店の店長がリーダーシップを発揮するのが一番の理想型であろう。


PS
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コメント

かおるさん、コメントありがとうございます。
食品スーパーに生花。
全く関係の無いようで、実はイベント時のお客様の来店動機には切っても切れない関係なんですね。特に地域に根差した食品スーパーなら尚更です。
花屋さんも、当初はテナントに入居しただけで嬉しさのあまり、単に陳列しているだけにとどまることもままありますが、如何に前年比をクリアするかと言う使命を追うと、どうしても店舗の人間との関係が求めるもの。まして普段は売場に立てないテナントともなると当然に売場の担当者に委ねなければならないもの。私の場合はイベント時は余分に在庫をバックヤードに置いていった生花の補充も私が品出しをしていましたから、そう言う意味でもお互いの協力関係はいろいろな意味で密だったと思われます(笑)。

投稿: てっちゃん | 2021年6月 3日 (木) 14時02分

かおるです。
私は一時期、花のバイヤーをしていたことがありまして。バイヤーといっても直接の仕入はなくラックジョバーの売上仕入でした。
当時の花バイヤーはパイも相対的に小さく典型的な閑職で、数字も右肩下がり傾向が続いておりました。
何とかしよう、と思いましてまずは年間の六つの山(春秋彼岸、母の日、盆、クリスマス、正月)の底上げを図ろうと、入魂の計画書を携えて主任、店長同席で供給をお願いしている花屋さんと打合せを実施しました。
花屋さんが主任の顔も知らない、話したこともないというケースがままあり愕然としましたね。
続けているうちに結果はすぐに出て、数字も右肩上がり。
社内的にも伸長カテゴリーと位置づけてもらえるようになりました。
花屋さんから、花に目を向けてもらえるようになったと言われたときは嬉しかったと同時に、たったこれだけのことでも売上があがるのだなぁと妙に感心したのを覚えています。
てっちゃんと花屋さんとの関係はまさに理想的であり、当時あの花屋さんの存在を知っていたらもっと入魂の計画書がつくれたのになと思います。

投稿: かおる | 2021年6月 3日 (木) 13時45分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
テナントを店長自ら選定できる企業ならともかく、店長自身はテナントの入居に関しては関われなくとも、入居したテナントと一個の強いお店を創造する分野では店長主導となるでしょうから、如何に自営と同等の関わりを持てるかでテナント側の対応も大いに変わるのではないでしょうか。やはり当方にとってみると入口の顔とも言える「生花商」との関係はその後の店舗全体の客数動向に大いに影響されましたので想い入れも一入ですね。

投稿: てっちゃん | 2021年6月 3日 (木) 13時38分

お客様から見れば直営もテナントもひとつ屋根に共存するお店であり、特にSMではゾーニング区分も一体感がありますからお客様から見れば核店舗が管理していると感じられるのも当たり前ですね。お客様目線と企業の都合。この敷居を取っ払いひとつの強いお店にする事がお客様の来店動機に結びつく事を店長や管理職は認知せねばなりませんね。

投稿: dadama | 2021年6月 3日 (木) 08時25分

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