青果の相場安
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしていた「てっちゃん」です。
青果の相場安が続いている。
先日のリモートミーティングの内容。
青果の相場安。
特に相場変動の激しい青果は毎年この相場に振り回される。
これは、青果部門の宿命でもあり、相場に応じて売上が大きく前進したり後退したりと、毎回毎回話題になる材料ではある。
青果の相場対策。
これは、現在のコロナ禍の裏年と同じ状況ではないだろうか。
相場高の裏年は売上が低迷。
相場安の裏年は売上が好調。
青果部門と一口に言っても、上記は野菜に関しての話である。
一部、その年の果実の主力である、みかんに関しては上記のような構図はあるが、それ以外の果実は旬の相場に応じてその代替えを売り込むから、果実トータルとしては大きな変動は無いのが一般的であるが、野菜は相場安であれば全面的に相場が下がり、相場高であれば全面的に相場が上がるのが現状である。
よって、野菜の相場全般に高いか低いかで分けられる。
よって、相場が安いということは例えばキャベツがどのお店で購入しても、ほぼ100円前後で買えるということであり、それ以外の野菜も同様に安いという構図。
よって、その代替えが効かないという構図となる。
よって、一旦野菜の相場が底値になれば、全般的に野菜の売上は落ち込むことになる。
その時の売上対策をどうするか?。
それを、グロサリー発想や売価管理の発想で考えると、如何に点数を伸ばすか、如何に売上を上げるかという視点でしか見えないから、どんどん深みにハマっていくのである。
商売の視点とは、儲け。
相場が高い低いという視点を、如何に儲けという視点で捉え直すかが重要であろう。
特に今は相場「安」。
相場が安いということは、儲け易いということである。
儲け易いということは商売としては絶好のチャンスなのである。
何がチャンスなのか?。
儲けをどこで吐き出して顧客インパクトを打ち出すか。
特にこれからの果実商材。
それも高級な果実商材を徹底して価格訴求で食べてもらうこと。
それともう一つは、コロナ禍にある中での買い溜めという視点を持つこと。
それは日持ちのする生鮮商材が重要な視点であるということ。
日持ちのする生鮮素材であるから、安い=鮮度落ちが早い。
その構図を如何に解消するか。
よって、このような相場において強調すべきは、「鮮度」。
どこで購入しても同じ価格。
ならば、鮮度でしっかり日持ちをアピールして丁寧に食べていただくかを図ればよいのではないか。
こんな時ほど、仮説からの検証を積み重ねていくことが重要であろう。
そこから、自らの引き出しが増えていくのである。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
仕入れの取り組みが始まってしまうとどうしてもそこを起点に発想してしまいますから、柔軟性に欠けてしまうというデメリットもありますね。いわゆる大人の事情というやつでしょうか(笑)。
投稿: てっちゃん | 2021年5月14日 (金) 19時02分
キャベツにしても産地や農協にそれぞれの拘りが有りそれをコト化するのも有りですかね。地場野菜、自社農場のリードタイムの優位性も然り。
頭を捻れば色々なアイデアは生まれるでしょうが1番の課題は本部や企業の頭の硬さでしょうか(笑)。
投稿: dadama | 2021年5月14日 (金) 17時48分