作業に人を割り当てる
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしていた「てっちゃん」です。
毎日の作業スケジュール表。
出勤計画で一番の悩みはそこにある。
今日一日の中で、誰に何をさせようか。
要は誰がどの作業を受け持つのか。
その日の勤務者を時間帯別にどう作業に割り振るのか。
そこに「作業に人を割り振る」という重要性が存在するのである。
企業によっては、「人に作業を割り振る」ことをメインに作業スケジュール表を作成する企業もあろう。
しかしこの両者の違いは大きなデメリットを生む。
それを以前にもブログで記した内容でもある。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2018/05/post-97dc.html
人に作業を割り振るのは簡単である。
しかしその一方でのデメリットも大きい。
如何に部門内に不動のチームワークを構築するかという視点に立てば、作業に人を割り当てる手法の方が絶対にメリットが高くなる。
しかしなかなか出来ない。
要因は、時間の無さと人員の無さ。
それによって、教育の時間が無い。
教育の時間が無いのはまだいい方。
そのほとんどは、教育する人員がいないのである。
しかしその根本原因は人に作業を割り当ててきた歴史にある。
その事によって、部門内の不協和音が生まれ、ベテラン従業員と新人従業員と間に溝が出来、結果的に新人従業員が居ずらくなって退職していくパターンとなるのである。
要はイタチゴッコ。
いずれどこかでその負の連鎖を断ち切らねばならない。
その為にも「今」が重要なのである。
このタイミングで如何に従業員を採用できるかに掛かっている。
そして、今こそ技術部門に人材を豊富に採用して、作業に人を割り振る体勢を構築していく時なのである。
基本を構築する時期。
それは、再び競争の時代を迎えるこの業界で、今しておくべき事であろう。
それは先週の月曜日にも書いたが、数値に現れない取り組みとなるであろう。
そしてそれはまだコロナ禍による混沌とした時代にしておくべき事。
世の中がコロナ禍から解放されたら、再び競争の世界に舞い戻っていく。
この時期に、内食という経験値を積んだお客様をしっかりと引き留めておくためにも、数値に現れない内部強化をすべき時なのである。
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コメント
k,kさん、コメントありがとうございます。
作業割当表に30分。
意味がわかりませんね。
それよりも私は作業に人を割り当てる為の教育の時間をしっかりと使うべきかと思うのです。それによって日々の作業を皆が補い合い、助け合いの精神が生まれ、絶対的なチームワークが生まれていくのも事実であり、現企業でそのことを学びました。
と同時に売る楽しさを如何に皆が共有していくか。人材が安定し、安定した日々の作業が可能とならねば、中々売る楽しさまで辿りつかないかもしれませんが。
投稿: てっちゃん | 2021年5月 4日 (火) 07時22分
ナリアキさん、コメントありがとうございます。
作業効率と引き換えに売る楽しさを失ってきた過去20年の歴史。
コロナ後は失った20年を取り戻すべく「売る楽しさ」を再び取り戻し、この業界が輝ける職場にしたいものですね。
仕事の前後、作業の隙間に大事な時間。
特に仕事後の居酒屋でのワイガヤに大切なものが詰まっていたような(笑)。
投稿: てっちゃん | 2021年5月 4日 (火) 07時17分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
作業割当表。
私は転職後にこの作業の重要性を理解しました。特に生鮮の開店前の作業に付いては、開店品揃え100%を目標とすれば、毎日ほぼ同じ作業が繰り返されると仮定すれば、必要人時が見えてくるだろうし、作業に人を当てることによって部門内のチームワーク向上に絶対的なメリットが生まれるのも事実。
但し、開店後からの売場動向をチェックしながらの部門運営に関しては皆さんが仰る通り、売る楽しみを追求することを優先すべきでしょうか。
投稿: てっちゃん | 2021年5月 4日 (火) 07時09分
dadamaさんの意見に賛成です。毎日作りますがチェックが入る日以外は適当に3分程度でやっつけます、こういうのが大好きなチーフは毎日30分かけて作るそうです。だから急にお客様から食べ方の質問されて長引いてしまったとき、調理が立て込んだときはキレまくるとか。時間かけて作ったのが思う通りに進まないからでしょう。グロサリーや大部屋は必要でしょうが生鮮には絵に描いた餅ではないかと。
投稿: k,k | 2021年5月 3日 (月) 23時58分
コロナ禍で様々な変化が起こっています。これまでのものが通用しなくなるような、何かリセットされた気がします。
効率化を追求すれば時間が無くなるには当然で、生産性の向上と引き換えに失うものが労働者の時間であると言う皮肉な状況を生み出していると思います。
諸外国と比べて日本人は働き過ぎと言う。その割に労働生産性が低いのは、それはそれで良いと考えます。
仕事の前後、作業の隙間に大事な時間が存在しているのです。
投稿: ナリアキ | 2021年5月 3日 (月) 22時26分
テーマからの逸脱お許し下さい。
作業割当とは何ぞや?
作業割当以前に競合に左右されない本部の確固たるMDの存在があり、それを愚直にこなす計画が作業割当と思うのですが如何でしょうか。
競合に振り回される?競合対策をするのであれば現場の柔軟な対応が必要であり、作業割当を組んでる時間が有れば売場を見て指示を飛ばせ!
と言うのは言い過ぎですかね(笑)。
答えは全て現場に在き。現場を完璧にする為の作業割当であるべきが作業割当作成が業務になっている気がしてなりません。
そんなの古い化石の考えだよと言えばそれまでですが、作業割当の工場的業務に楽しさはあるのでしょうか。スーパーは楽しくなきゃですから。
投稿: dadama | 2021年5月 3日 (月) 21時56分