組織をマネジメントする
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
人が2人集まれば組織になる。
3人集まれば派閥が出来る。
昔からそんな風に言われている組織という概念。
我々は小さい頃からいろいろな経験をして大人になっていく。
小さい頃の幼馴染みとの遊びから集団に混じり合っていく。
そして高校大学と自ら選択した活動を通して、組織に触れ、就職後からはもっぱら組織に身を置きながら働いてきた。
もちろん、組織に身を置かずに自営業に就いた方もいるだろう。
しかし大抵の方は就業中は組織に身を置きながら成長していく。
ある時から組織のリーダーとして組織を率いる役割を担う方も大勢いるであろう。
そのような経験を通して組織を理解していくのである。
我々業界で言えば、部門チーフの段階では、どちらかというと組織というよりもチームというイメージであろうか。
チームが集まり、一つ屋根の下で一つの店舗が運営され、そこのリーダー、いわゆる店長という存在から組織をマネジメントするというイメージになってこようか。
チームと組織で何が違うのか。
所属する人数か、所属する売上か、所属する広さか。
組織の明確な目的であろう。
部門であれば、明確に実務的な売場計画から発注、仕入れ、商品化から品出し、そして売り切りという行為が発生し、そこから明確な売上、利益という具体的な数値が生まれていく。
それが店舗という組織になると、チームの集まりというというだけで、具体的に店長の指示で仕入れ、発注、商品化という流れは生まれない。
そこに部門というチームと店舗という組織の違いがあるのではないか。
店舗という組織の従業員の所属意識はどうしても部門というチームになるであろう。
「私はこのお店の組織の従業員」
それよりも、
「私は青果部門の従業員」
そんな意識で普段の業務に当たっているのである。
そこに、組織の長である店長との関わりはかなり少なくなってくるのではないか。
しかしそう思っているのは組織の長である店長のみ。
それは、組織の長である店長が上を向いているか下を向いているかの違いに明確に表れるのである。
逆に考えると、年に何度も顔を合わせない企業の社長と店長という関係と、毎日顔を合わせている店長と従業員との関係を考えればわかることだ。
毎日顔を合わせているのに、店長は上を向いて仕事をしているのか、しっかりと現場のパートさんたちと目の前の売場にしっかりと関わっているのかという違いであろうか。
組織は生き物である。
よく言われる言葉であ理、私も同感だ。
そして組織は進化もするし退化もする。
よって、常に進化し続ける組織をリーダーが維持できるか否か。
進化する組織とは構成員が常に考える組織。
組織内にPDCAを回し続ける仕組みがありながら、リーダーが同じ方向を向いていける集団心理を活かすか否か。
所詮仕組み化しても実践するのは人間。
そして人間は集団になると集団心理に一気に傾いて加速して行動してしまうもの。
その集団心理を活用して集団を同じ方向に向かわせること。
これが組織をマネジメントする原点ではないだろうか。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
店長のチーム意識。大切ですね。
店長という職位になると企業によってまちまちの認識と役割期待があるようですね。
プレイングマネージャーとしての期待。
個店経営者としての期待。
そして管理者としての期待。
その企業に属したなら、その企業の店長への役割期待に応じて店長職を全うしなければならない。しかしどちらかと言えば現状のチェーンストアにおいては管理者としての位置付けとプレイングマネージャーとしての位置付けが多いように思います。それでも店長によって業績が大きく異なってくることを考えると、店長としての存在意義をどのポジションで遂行させるかは重要な問題ではないでしょうか。
投稿: てっちゃん | 2021年5月20日 (木) 09時15分
組織とチームの区別を考えた事無かったですが拝読して納得致しました。
私は担当者の時も勿論、店長時代もチームに拘っていましたね。予算や競合にマンパワー(パワハラではないですよ、笑)やモチベーションアップで戦って来たしメンバーも活き活きしてたし業績もついて来た。但し会社的には店長による業績のブレをリスクと捉えて作業標準化や効率化による業務管理職的整備を推進してきました。そして今ガチガチに推進して来た会社に身を置き作業標準化の弊害も見えて来たと思うのです。決して組織的仕組を否定しませんが現場のチーム力を活かし業績の最大化をら図るには臨機応変さや情といった人間らしさも活かせる仕組みを作りたいですね。還暦過ぎて日本一の無責任な立場で言いたい放題させて頂いてますがこんな私の意見に耳を傾けてくれているので結果は出さねばと感じるこの頃です(笑)。
投稿: dadama | 2021年5月19日 (水) 07時07分