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2021年5月 4日 (火)

レイアウト考察

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしていた「てっちゃん」です。


店舗レイアウト。

  そこから客動線は生まれていく。

新店設立時から、新店店長が上記の客動線等に関われる企業は少ないのかも知れない。

  店長の新店設立時における関わり。

ここで、店舗の人材教育を重点的に店舗運営側の役割とするのか、店舗運営側の店長が店舗レイアウト設計段階から関わる仕組みを持っているのかは企業によって違いがあるであろう。

  店舗レイアウトや什器備品を店舗運営の役割とする。

そんな企業もあるという。

  設計段階から店長が関われる企業は羨ましい。

それは捉え方の違いにもあるであろうか。

  “そこまで関わらせたら酷だ”

そんな捉え方もあるだろう。

  新店開店前は店舗運営部は教育に徹するべき。

確かにそれも一理あろう。
しかし店長という存在は、一人一人のパートさんへの関わりは意外に少ない。

  店長よりも部門で専門的に教育する時間が圧倒的に多い。

よって、人材の採用という最大の役割をこなしながら、新店の開店前は時間的余裕は多い。
よって、その時間を店舗設計に関わらせることは十分に可能である。

  しかし本部主導で設計した方が圧倒的に効率はいいであろう。

そこをどう折り合いをつけるかであるが、とは言っても店長が設計段階から関わることで、設計から仮説に関わりオープン後からの検証においても主導権を持って取り組めるというスピード感は高まるであろう。

  自分のお店のストアコンセプトと店舗レイアウトとの関わり。

それだけ店舗の中での商品の配置や客動線の為のレイアウト設定は、実際にオープン後からの検証において如何に効果的かは、実際に関わらせてみて初めてわかることであろう。

  そうなれば後々でのレイアウト変更もスムーズであろう。

事前に関われば、オープン後の検証からスピーディに最善に行動ができるであろうし、逆であれば、本部設定が全てであると判断し、客動線という大きな課題から遠ざかることになる。

  それだけ客動線と客単価の関係は大きいと私は考える。

従来から、食品スーパーの店内のレイアウトに関しては、お客様の客動線として「ワンウェイコントロール」が客単価アップの原理原則とされていきた。

  要は満遍なく全ての売場を通るようなレイアウト設計。

このことにより、全ての売場を通り、そのことによってより多くの商品を買い物カゴに入れていただこうとする考え方である。
それを極端に取り入れているのがドンキホーテ等の雑貨売場のレイアウトであろうか。

  そして昨今は食品スーパーにおいても導入されてきている。

通路幅を狭めにして、中通路も排して客動線を絞り込み、全ての売場を通そうとするレイアウト設計のお店が増えてきているようだ。

  この設定だとなかなかレジを通過できない(笑)。

逆に入り口からの通路幅を広大に設定し、そこからどこへでも行ける利便性を追求するレイアウトを採用する企業も増加している。

  この設定だと目的買いの後でレジに直行できる。

さて、どちらが正解か?。

  それはあくまでもその企業が決めることではあるが。

それはそのお店の使われ方によって大きく左右されるのではないだろうかと思う。

  買い物を楽しむ使われ方ならワンウェイ。
  買い物時間短縮を目指すならツーウェイ。

そして言えることは、惣菜に強みを発揮させる為にはツーウェイが必須であるという事実。

  最近の新店を見ているとそのような事実が見えてくるのである。




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コメント

ナリアキさん、コメントありがとうございます。
入り口が二つあるスーパーマーケットはワンウェイを目指しながら結果的にはお客様の動線はツーウェイになっているお店も多いのではないでしょうか。
最近は入り口が一か所のみの構造になっているお店もあり、そんなお店が完全なワンウェイの動線を試みましたが、結果的にはお客様の声からツーウェイに解放したところお客様の回遊性が高まったという事例がありました。
小型の食品スーパーほどワンウェイの提案によりお客様の買い物時間を長く維持し、客単価を上げたいところですが、お客様の使われ方という要望とどう向き合うかも重要なのだと思われます。

投稿: てっちゃん | 2021年5月 5日 (水) 07時57分

ワンウェイコントロール。今はツーウェイですか。色んなお店見ていますが、基本的にワンウェイです。ツーウェイは客動線の設計、仮説立てが難しくてこれといった売場に出会えていません。
スリーウェイも出てくるでしょう。買い物ではない来店。
お店の有り様が変化しています。

投稿: ナリアキ | 2021年5月 4日 (火) 21時56分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
→前に所属していた企業は業務専任課長が存在
私はその任務を副店長に委託していました(笑)。
いずれ店長として活躍していく人材は、どこかで店舗運営を学ぶ時間が必要だと思います。それが副店長時代かと。そして業務の重要性を学んだ後に店長として売る楽しさを店舗内で推進していくキャリアプランが確立できれば、安定した店舗運営が可能となるのではないでしょうか。

投稿: てっちゃん | 2021年5月 4日 (火) 07時35分

この考え方は企業毎の店長のあるべき姿に関わってきますね。昨日の作業割当も然りですが本部主導のMDやゾーニングに適切な人員配置やサービス向上に主眼を置く企業も多いのでしょうか。前に所属していた企業は業務専任課長が存在していたので店長は運営面より営業面を評価されていました。
店長ですから営業と業務、人物金の総合的経営バランスを持つ事は必要ですし、運営ばかりですと経費削減ばかりに目が行ってしまい本来の営業力低下を招く危惧もあるのではないでしょうか。売上を伸ばす為には客動線・ゾーニング・部門購買率などを熟知し売上・利益と経費のバランス感覚を持つ事が必要かと感じます。

投稿: dadama | 2021年5月 4日 (火) 06時42分

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