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2021年5月28日 (金)

階層別研修について

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしていた「てっちゃん」です。


昨日は主力の業務について記した。

  本日は「階層別研修」について。

先日のホームページのブログで、多少触れておいた「階層別研修」。

  人材育成系研修メニューに入っている階層別研修。

階層別研修とは、店舗内の店長を初め、副店長、チーフ、担当者、パート、新入社員と言った階層から、バイヤー、店舗運営部長に至るまでの企業の階層を想定した研修である。

階層別研修の考え方は以下の通りである。

店舗を一個の商品として店舗力を強化するには、一人の講師による階層別研修が必須。
なぜなら、従来の階層別研修では、階層毎に違う教育講師がそれぞれの店舗運営の価値観に基づいて階層別研修を実施していた。


  しかしそれでは店舗内の価値観にブレが生じ競争力のある店舗運営に支障。

店舗を一個の商品として店舗力を高めるには、店長から副店長、部門チーフから部門担当、パートからアルバイトまで一貫した軸が通っていなければならない。

この一貫した軸が通っているからこそ、店長を中心にした店舗運営が可能となり、階層別人材が一つの軸を中心に一個の商品としての強みを発揮でき、各階層毎の強みの発揮が店舗力を高めていくのである。

階層別研修は上記の思想の下に、勝てるリーダーの「ファイブマネジメント」を軸に、

  
「個店の強さを最大限に引き出せる店長の育成」

が最大のポイントとなり、そこから統一された階層別研修により、競争力のある一個の商品として地域のお客様の高い支持を獲得していけるのである。

それでは、店舗運営における軸となる価値観とは?

  
「売る楽しさ」と「売れる喜び」の共有である。

そもそも店長とて最初は単なる担当者からスタートしている存在。

  初めから店長として企業に入社した人間などいない。

途中入社の転職組を除いては。転職組ですら、ある程度は部門チーフなり副店長なりを経験してから店長に昇格した存在であろう。
要は、担当者の時からの経験で、売ること、販売することを経験し、それから販売をマネジメントするチーフとなり、店舗全体を見渡す副店長の経験を経てから店長職に就いた方がほとんどである。

  現場での販売を身を以て経験してきた歴史。

その歴史があるからこそ、売る楽しさを全階層と共有できるのである。

  現代はいろいろな価値観により支配されている。

しかし、小売業界とは初めからマネジメントをするために入社してきた人間を除いては、そのほとんどが担当者として販売を経験してきた存在であり、その時の経験から販売に興味を持ち、販売に対するプロ意識の高い人間ほど昇格し、店長として活躍しているのである。
そして年代別の価値観に悩みながらも販売面での共有化にはあるヒントがあると認識しているのである。

  それが、「売る楽しさ」と「売れる喜び」という共通項である。

この二つの仕事の楽しさこそが、各階層を縦軸に突き破る共通の軸なのである。

  この共通項を武器に店舗力高めていくこと。

これが階層別研修の重点項目である。

とは言っても、店舗運営には「仕事の楽しさ」と同時に「基本の徹底」も需要な課題となる。

  この二つの項目はクルマの両輪を為す。

このクルマの両輪を回してこそ、バランスの取れた店舗が完成し、店舗力の高いお店が完成するのである。

  それが階層別研修の階層別の役割の認識となる。

それが人材育成系研修メニューの流れとなろうか。





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コメント

dadamaさんへ。
今日はやけに食い付いてきますね(笑)。
如何に効率よく「売ってナンボ」に視点を向けるかが重要でしょうか😎。

投稿: てっちゃん | 2021年5月28日 (金) 19時10分

かおるさん、コメントありがとうございます。
「作」と「演」の関係。
所詮、「演」をコントロールしようとするから歪みが生まれるのであって、企業が有する一定のルールに沿って自由に「演」じる環境を設定するのがトップであり店舗運営部の仕事になるのではないかと考えております。
そのような環境になければ「売る楽しさ」「売れる喜び」が現場には馴染まないのではないかと思うのです。

投稿: てっちゃん | 2021年5月28日 (金) 18時48分

返しコメント失礼致します「売ってナンボですか」(笑)。するとやはり筋肉質店長の売上高構成の高いPI値把握による買上点数及び許容ロス範囲等商品有りきの売場及び店舗効率最大化がポイントでしょうか。血が通い思考力を持つ人間を一人時の物差しで測り作業標準化を推進する企業に対しどのようなアプローチをされるのか楽しみに致しております。

投稿: dadama | 2021年5月28日 (金) 16時27分

かおるです。
dadamaさんも仰っている作、演、調の信頼関係が重要だと思います。
自社を見ても、とかくプランナーであり商品を持っている作が演をコントロールしようとする傾向があるように思います。
それぞれ総論は賛成でも実施段階の各論になると微妙な認識のずれが生じたり…。
そこの解決がてっちゃんの仰る一人の講師による研修の意義なのでしょうね。

投稿: かおる | 2021年5月28日 (金) 14時15分

dadamaさん、コメントありがとうございます
→作業効率化と販売力の両立
両方を同時に消化しながら業務改善を進めていくことが求められる現代ですが、やはりどうしても「売ってナンボ」としての売上と荒利という絶対的なベース無しには前進はできません。そして縮小均衡に陥るリスクも高くなるもの。そのバランスをわきまえながらの店舗内活性化が重要でしょうか。

投稿: てっちゃん | 2021年5月28日 (金) 09時53分

売る楽しさと売れる喜び。
店長になれど商品に対する興味と作と演の信頼関係構築が必要でしょうか。
無理無駄ムラを省き作業効率化と販売力の両立手法を是非伝授して頂きたいですね。

投稿: dadama | 2021年5月28日 (金) 00時13分

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