グロサリーの52週
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしていた「てっちゃん」です。
グロサリーの52週マーチャンダイジング。
生鮮との違いは何か。
と問われれば、何も違いはないでしょう、と答えるであろう。
それは共に店舗として生鮮とセットで考えていかねばならない商材も多く、更には単体のカテゴリーでもその細部に関しては更に詳細な区分けにおいて52週のトレンドが重要であると考えるからである。
イベント時における単品やカテゴリーの52週のトレンドは需要。
そのトレンドによってどのタイミングで商品の積み込みを始め、どのタイミングで撤去するかという行動に移せるからである。
更には季節的な52週動向も認識しておくべき部分が多いであろう。
水とお茶とスポーツドリンクはどのタイミングでピークを迎えるのか?。
そんな発想で52週のトレンドを見ていくと、同じ飲料でありながらその内部動向はまた違った動向を示すのである。
お茶や果汁入りは春先から動き始める。
スポーツドリンクは梅雨入り後から。
水は真夏の真っ只中で需要が上昇。
企業によっても店舗によっても異なるであろう。
しかし上記のようなタイミングで商品動向が異なる結果となるのである。
そう考えるとグロサリーほど52週の熟知が需要であるだろう。
同じ飲料。
同じ乾麺。
同じ鍋つゆ。
同じアイス。
同じお酒。
同じ・・・。
同じカテゴリーでも更に深掘りすれば見えてくる違い。
それは52週毎のトレンドによって更に明確にそのカテゴリーの違いが見えてくるものである。
それをどう見える化して有効に情報提供できるか。
それはあくまでも現場が動ける明快なものでなくてはいけない。
全店をコントロールする本部の役割であろうか。
グロサリーという括りで部門責任者が存在する企業であれば、その守備範囲の広さから、本部機能と店舗機能をしっかりと役割を明確にし、お互いの役割を果たすという姿勢が必要であろうか。
欲をいえばグロサリー統括が存在すればベストであろうか。
各バイヤーの情報を一元化してグロサリー統括から店舗へ発信される。
それは商品情報ではなく行動スケジュール。
グロサリー統括から流される情報を行動スケジュールに当てはめる。
それによって、現場はその一元化された情報に基づき1週間の行動スケジュールが確定する。
それ以上の要求が各バイヤー毎に発信されるから現場は崩壊するのであろう。
本部バイヤー5人 : 現場チーフ1人。
それが実態なのである。
他部門は、
本部バイヤー1人 : 現場チーフ1人
という人員設定であるから、どうしてもグロサリーチーフの負担は膨れる一方である。
グロサリー部門のオペレーションと売場の精度アップ。
これも大きな課題であろうか。
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コメント
ナリアキさん、コメントありがとうございます。
店舗内での売上金額と売場スペースだけを見れば、圧倒的な位置付けになりますから、到底むげにはできない部門。
しかしドラッグやホームセンター、そしてディスカウンターからの標的にもなる部門。今後食品スーパーとしてどのような位置付けにてグロサリーを運営すべきかが問われていくのではないでしょうか。よって、データ活用が今後ますます重要な部門となっていくような気がしますね。
投稿: てっちゃん | 2021年5月 2日 (日) 09時18分
グロサリー部門は重要ですね。ある程度事前計画で仕組めるのですが、どうしても計画と実際の実現度に差異が出ます。さらに店ごとの差異が出ればなおさら。バイヤー数人いれば、それぞれの思いやしがらみなどで結果的に売場の2倍あるのでは無茶な導入になります。そうなれば、お店と本社の信頼関係が崩れ思うような売場が出来ない、在庫過多、旬の売場立ち上げがずれ込むなど色々な問題が出てきます。
何より信頼関係は一番大事かと感じます。
投稿: ナリアキ | 2021年5月 2日 (日) 09時04分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
5〜6人のバイヤーと一人のチーフ。
その負担を考えるからどうしても当社はグロサリーに関わらざるを得ない店長副店長が多いのだろうと思います。逆に関わって手伝ってあげねば作業的に回らないというのも事実。逆に私ほど関わらなかった店長はいないのでは、と思うほど😥。
ただどうしても作業に追われ、単品量販を自ら仕掛けるという発想が失われてしまう危惧はありますね。そこに大きく関わりを持って取り組んでいたように思います。私事ですが(笑)。
投稿: てっちゃん | 2021年5月 1日 (土) 10時21分
そうなんです。だからこそ管理職はグロッサリーを知りチーフのサポートが必要なのです(笑)。
鮮度は生鮮ばかりではない。店内を見渡すと生鮮は冷蔵ケース=ロードラインがありますからお客様は近くまで行かねば商品は見えない。
店内の季節感を出すのは常温で露出出来るグロッサリーなのですから。だからこそ52週MDによるその週に売れる確率の高い商品群を露出し絶対欠品させない、グロッサリーは常温&消費期限が長いのですから売上確保には1番の要だと思うのです。小型店ほど売場面積が小さいのでエンドの有効活用が大切ですね。本部バイヤーは自分の担当商品を売りたいばかりですからその圧力を店長が壁となりグロッサリーの最大値を取れる場面をチーフと共有すべきではないでしょうか。
投稿: dadama | 2021年5月 1日 (土) 09時15分