競合店MRの手順
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしていた「てっちゃん」です。
MR 〜 マーケット・リサーチ。
市場調査。
しかし我々業界では一般にMRと言えば、競合店調査のことを指す。
競合店調査。
そして競合店調査と言えば、概ねの場合は競合店の主力商品の売価調査のことを指す。
キャベツの値段がどうだった、バーモントカレーはどうだった。
そして、売価を合わせる合わせないという議論に終始するのが、MRからの結論である。
しかし私はあまり売価には興味が無かった。
売価よりももっと大切なのは、お客様視点でのお店のイメージである。
店舗全体としてお客様はどうイメージしているのか?。
鮮度感のあるお店なのか?。
安さ感のあるお店なのか?。
季節感のあるお店なのか?。
親近感のあるお店なのか?。
等々という視点で見た時に、自店とどうギャップがあるのか。
鮮度感では負けている。
安さ感では勝っている。
季節感では五分五分か。
親近感では大勝利だな。
そんなイメージで競合店との違いを比較していたように思う。
確かに新規オープンする以前は頻繁に競合店を見続けてきた。
節分〜雛祭り〜春彼岸〜入園入学〜GW等々。
そして競合店の上記の鮮度感や季節感、安さ感をその都度に見続けてきて、お客様としてのイメージでその競合店を評価し、自店としての競合対策を立案して新規開店に臨んだ記憶がある。
競合店とは長い付き合いになる。
今後、当店がオープンするということは、相手からすると厄介なものが勝手に商圏を食い荒らしやがって!という迷惑な存在になることである。
そこを、「隅の方で地味に商売をさせていただきますので」と言いつつ、相手方の店長と名刺交換をするところからスタートするのが私流である(笑)。
競合対策とは相手を知ることから始まるのだ。
それも相手という店舗や商品、売価ではなく、商売する相手を知ることから始まると思っている。
そして、その前に自店はどうか、自分はどうかという振り返りがそれ以前にはチェックしなければならない。
1〜自店の強み、弱みの振り返り
2〜競合の強み、弱みのチェック。
3〜カテゴリー毎の競合対策立案。
4〜対策立案した部分を徹底MR。
そんな流れであろうか。
よっていきなり単品売価調査はしなかった。
結果的にその単品が、上記の流れの中で競合対策に入っていれば、それは売価調査をしたが、そこに含まれなければスルーである。
そこまで詳細に調査する必要は無いと思っていた。
なぜなら、そんな時間の余裕が店長にあるハズはないからだ。
それ以外にも店長という存在は自店内で発揮しなければならない。
とは言え、競合対策は最大の業績対策でもある。
同時並行的に、競合対策を如何に効率よく、コストを掛けずに(時間を掛けずに)にチェックし行動し結果に結びつけられるかが店長には問われているのである。
そこから対策立案した部分にのみ徹底対応するという手法。
それが私流の競合店MRだったように思うのである。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
結果はやはり人の心を動かす最大要因であり、そこからもたらされる達成感は更に重要なファクター。しかし内部に埋もれてしまうと慣れも手伝って、結果を出すための強み、弱みを忘れてしまい、強みで勝負するという戦いの定石も見失ってしまうのでしょうね。
そしてその認識に立って自店、競合店をしっかりとポイントを突いてマークする必要があるのだと思います。
投稿: てっちゃん | 2021年4月10日 (土) 13時40分
ちょっと脱線の話になりますが、今の会社に移籍してみて分かる外から見た強み弱みと中から見た強み弱みの認識の違い。折角の強みを現場は意外と自覚せず武器として最大化してない。弱みは慣れも手伝って積極的に手を打とうとしない。店長も異動直後は問題点を多く発見するのと同様に私も新しい環境に対して新鮮な目で見れるのでしょうね。
当たり前だった事を動かすのですから結果を出す事が不可欠。
先ずは動いてくれるメンバーを増やしていかねばならない。
結果が出るまでのメンバーとの信頼関係の構築が課題でしょうか。
投稿: dadama | 2021年4月10日 (土) 09時44分