競合新店への対応
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしていた「てっちゃん」です。
新規に競合店が開店する。
既存店の店長としては一大事。
何もしなければお客様のシェアを招き、自店に来店されるお客様から何人かの方は開店した新店へ流れることは必至であろう。
とは言っても、開店前から何をどうすべきなのか。
よく新店開店前に自店の改装をする企業がある。
その目的とは、競合開店前に自社の勝ちパターンとして他店で成功している事例を投入して、競合店の出店を迎え撃つという手法である。
要は競合出店前に自店を改装して新店開店イメージを薄める目的である。
更には、改装によって心機一転、従業員のモチベーションを高め、競合出店への店舗内の意思統一を図る目的もあろう。
企業として戦う意志を表明するということ。
これも非常に有効な自社内へのメッセージである。
それではその改装は競合店開店前か後か。
どちらが、実質的に競合開店に対してダメージを与えることができるのであろうか。
私は「後」だと思っている。
各人、持論はあろう(笑)。
「いやてっちゃん、絶対“前”だね!」
そんな声も聞こえてきそうだ。
要はどちらがお客様の印象に残るかどうか。
そう考えると、競合が新店を出店した後に自店が改装により、従来以上にリフレッシュした姿でお客様にその姿を現すかどうかである。
当然、それにはそれ相応のお客様の感動が必要となる。
“なんだ、この程度?”
そんな印象を持たれるような階層では逆効果である。
よって、それ相応に自信を持って改装するのであれば、後出しジャンケンで勝った方が有利ではないか(笑)。
しかしいずれにしても、競合との戦いは新店にあらず長い長い戦いの歴史を刻んでいくことになる。
よって我々は競合新店開店からの流れを読むことも必要。
ここに以前に記したブログがある。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2017/12/333-f74b.html
3・3・3・3の原則。
要は新店開店で注意すべき時期。
それは、
3日後。
3週間後。
3ヶ月後。
3年後。
新店を開店させてから上記の期間に新店は必ず正念場を迎える。
3日後に鮮度、3週間後に実力、3ヶ月後に飽き、3年後に人事異動。
そうやって新店は既存店への道を歩むのである。
逆にいうと上記タイミングが攻め時となる。
特に競合店は上記の3週間後からが長い長い競争の世界に突入することになるのである。
そこから、当初3週間のお祭り騒ぎからお客様も解放され、一度新店開店で振り分けられたお客様の本格的な奪い合いがスタートすると思っていていいだろう。
逆に言うとそこから本格的な競合MRのスタートでもある。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
同感です。
新店オープン前に改装した競合店とオープン後に改装した競合店がありましたが、やはりオープン後の改装の方が明らかにダメージは大きかったですね。
しかしいずれにしても一年間を如何に行動し続けるか、その継続が一年後に通信簿として送りつけられてきますから(笑)。
投稿: てっちゃん | 2021年4月29日 (木) 10時45分
今夜のお題になるかも知れないので簡潔に(笑)
先手必勝と言いますが改装時期ばかりが先手とも言えない。相手の出方を見て対策を打つのも競合対策的には先手と言えるでしょう。
ハードの改装や商品マッサージも相手の装備が明らかになってからのが確実な手が打てますから。
投稿: dadama | 2021年4月29日 (木) 10時23分
ナリアキさん、コメントありがとうございます。
そうですね、弛まぬ努力で筋力を鍛えることも重要ですが、とは言っても知らず知らずの 3・3・3・3 の原則に陥っていくもの。それを事前に認識しながら現状を客観的に見ることも必要かと思います。
それを知らず知らずに落ちていくことが一番怖いのではないでしょうか。
投稿: てっちゃん | 2021年4月29日 (木) 09時05分
3.3.3.3の原則。学生の頃やはたまた自動車教習所でも聞かされた原則です。物事の経過の節目です。当方の新店もその節目を経過。それが発展への動きか、陳腐化の動きかは言えません。
弛まぬ努力で力入れっぱなしよりも、その数字を目途に仲間達と力の入れどころを共有する事で変わるかもしれないと、改めて気付かされました。
投稿: ナリアキ | 2021年4月29日 (木) 07時37分