お客様との見えない会話
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしていた「てっちゃん」です。
店舗内でのお客様とのコミュニケーション。
いつも来店されるお客様との会話は楽しいものだ。
リアルに相手の方の表情や動作を感じながら、こちらもなんの武装もせずに楽しく会話ができる相手。
売ってやろうとか相手のクレームを気にせずに交わす会話は、従業員との会話とはまた別になんのストレスもなく交わせるものである。
しかしそんなお客様ばかり来店されるわけではない。
いろいろなお客様がいるから接客業を嫌う人間も多いのではないだろうか。
しかし一日数千人のお客様が来店されるのは事実。
上記のような親しい会話もあれば、厳しいクレームに頭を下げる会話もある。
しかし概ねのお客様とのリアルな会話はほとんど無い。
それが現場の現実なのである。
しかしとは言ってもリアルに数千人のお客様は間違いになくレジを通っている。
レジを通っているということは何かしらの買い物をしているということである。
その事実をどう感じ取っているかだ。
それを事実として語っているのが日々のデータである。
そのデータに関しても、意志を入れた商品に関しては相当な意志を持ってデータを抽出し意志を持って今後の商品展開を考えるのである。
しかしその間にはお客様の購入という行動が確実に入っているのである。
売り場に商品を陳列し、その陳列された商品を見て、お客様は購入されているのである。
データに載った数値上のお客様は。
しかしそこを通ったお客様で購入されていない方も大勢いるであろう。
実はそこに我々とお客様との会話が隠されているのである。
その隠された会話を如何に引き出し、如何に要望に応えられるかで、購入される商品の数量は大きく異なっていくのである。
お客様との会話はそんな見えないところにヒントがある。
そして、その見えない会話を引き出そうとする意志が販売力につながり、売る楽しさと売れる喜びをもたらすのである。
商いは心理学。
昔からよく言われる言葉。
如何にお客様の心理を読めるか。
そこに商売の醍醐味があるのである。
そして、それは何気ない売場作りから始まるのである。
そこから売れる売場作りがあり業績という大きな結果に繋がるのである。
それは、従業員一人一人のお客様との見えない会話の積み上げなのである。
その裏には従業員一人一人の売る楽しさと売れた喜びが原点となる。
そこから、お客様との見えない会話を楽しみ、その会話から仮説を立てて売場作りが始まる。
その検証がデータであり結果である。
最近のデータはバスケット情報なるものも生まれ、より高度なお客様心理を追求するデータ管理へと進化してきてもいる。
しかし一番確実なのは、売場でのお客様の行動であり、それに対する我々の飽くなき追求なのだろうと思う。
その原点としての売る楽しさと売れる喜び。
パートさんだろうと新入社員だろうと、チーフや店長だろうと、その楽しさが原点となってこの商売に就くのである。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
売上という大きな数値を如何に変えていくか。
その前提としての、購買率であり点数拡大であり単品量販という手法が開発されていく。
そこには商売の奥深さと醍醐味があり、それが売る楽しさに皆が気づいてくれれば成功ですね。
投稿: てっちゃん | 2021年4月24日 (土) 13時33分
昨夜はお疲れ様でした(笑)。
売上がお客様からの通知書。
売上は客数✖️一品単価✖️買上点数。
更には売場の担当者はレジ客数➗部門客数=部門購買率がお客様の無言の声と認識してます。
部門担当者は来店されたお客様に一品でも買って頂ける「殺気」を感じる場面と商品を意識することが売上に大きく関与する事をデータから理解する事。データはあくまで結果であり結果を分析し次回にどう修正して更なる売上を作るのか。
結果だけを鵜呑みにしたら成長どころか衰退の一途を辿るだけですから。
データ検証から次への仕掛け。私はここにも商売の楽しさを感じます。
現在は週別のカテゴリー昨年データを先読みして、売上の高いカテゴリーの場面をしっかり取りチャンスロス(私的には部門購買率の)を無くす実験に取り組んでます。会社にマニュアルがないので(笑)。
投稿: dadama | 2021年4月24日 (土) 09時25分
k,kさん、コメントありがとうございます。
魚好きにはたまらない鮭の部位ですね。
商品価値の価値。
特に生鮮部門という画一性の無い商品の加工、陳列、販売は担当者の腕次第。
お客様との会話でありコミュニケーションからのヒントを如何に品揃えや商品化に取り入れていくかが、私は腕だと思っています。何も調理技術だけのことではなく、如何にあらゆる情報を集めて実践できるか。その最たるものを持っているのがお客様であり、そこに一番近いのが現場。そこが現場の最大の強み。その強みを遺憾無く発揮できるかが「腕」だと思います。
投稿: てっちゃん | 2021年4月23日 (金) 06時51分
今日の記事を実感した例を一つ。私の現場限定ですが【甘塩鮭の厚切り】があります。コレはお客様の生の声、またご家族とのボヤキを聴いてしまった(笑)ところから生まれた商品です。昨日近隣の当社大型店に行っても置いていない、又違う大型店でも置いていない。ここだけにしか売っていないからワザワザ来て頂いてるとの事。マニュアルにないから作らないんでしょう。拘りは鮭の腹下から先は使わない。脂が乗った魚体限定で比較的大きい、腹が厚い魚から商品化しています。普段の日は10パック、日曜は30パック以上売れます。特売に左右されない貴重な商品です(^_^;) オンリーワンです。小さな小さな逸品です、お客様の声を聞き、ボヤキも耳ダンボにして探れば小さなヒント貰えますね。現場は楽しいですよ!
投稿: k,k | 2021年4月23日 (金) 05時44分