人事評価考察
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしていた「てっちゃん」です。
人事考課。
年に一回から二回の評価であろうか。
そして、その評価の中身であるが、企業毎に重点的に評価する部分も異なるのであろう。
業績重視、行動重視、性格重視、忖度重視(笑)。
概ねは、従来から存在する企業毎の評価表に基づいて、直属の上司が部下を一人一人その評価表に基づいて、項目毎に評価をつけ、その総和から個人毎の点数が算出されて、その人材の評価が人事に提出され、その結果からその人材の評価が決定され、その結果としてその人材の賃金や昇格降格が決定されていくのだろうと思う。
その結果、バランスの良い社員が高評価となる結果に。
それは、ある意味正しい結果かもしれない。
しかしそこで削ぎ落とされる評価すべき行動がある。
それは、情報発信という行為。
今や情報発信は誰もが認める行為。
しかし、有効な情報を発信した行為がどれほど評価制度上、認められているのであろうか。
発信する人によってその取り扱いは異なるのが現実であろう。
自分の情報の有効性が認められ、そのことで社内や世界を変えていける人々。
それを「インフルエンサー」と呼ぶらしい。
私は企業内にもインフルエンサーは必ずいると思っている。
そんなインフルエンサーが独自の取り組みから情報を発信する。
現場にも必ずインフルエンサーは存在する。
そんな方達からの成功事例を如何に多く、現場から拾い上げられるか。
私は現場からの情報発信の評価を高めるべきだと思っている。
その評価が高まることによって、現場は成功事例をどんどん本部に上げるようになっていく。
そこに、お客様に一番近い現場のリアルな成功事例を創出しようとする意欲が生まれ、結果的に現場の販売力が高まり、更に他店の情報にも敏感になり、いずれは全社的に現場の考える力、売る力、創造する力が付いていくのであろうと思う。
結果としての企業としての売る力の向上。
それと同時に、本部スタッフは現場からの情報に敏感に対応し、その有効な情報を如何に全社に拡散し、スピーディにその事例を仕組み化して業績を高めていけるか。
そんな本部スタッフの情報拡散活動の評価を高めるべきであると思っている。
そのことによって、現場が如何に自らの創造力を発揮してお客様に支持される売場作りを創造し、それが本部を通して如何にスピーディに他店へ波及していく仕組みが確立されていく。
そこに評価制度が大きく貢献していくことになるのである。
企業としての基本の遵守は、これは永遠に追求していくべきことである。
しかし、基本の徹底と変化への対応は、いつの時代においても追求していくべきこの業界の課題。
時代は変化し売り方も変化していくもの。
売り方において何が正解かという問いは、いつの時代でも現場が回答していくものである。
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コメント
sakaeさん、コメントありがとうございます。
全くその通りだと思いますよ。
もっと言えば、360度その人間を取り巻く角度からその人物を評価することが一番的確な評価ではないでしょうか。
結果的には360度から評価されているという意識が人間を育てていくのかと思うのです。そしてそのような意識の中から現状を踏まえた最適な判断、決断、そして実践が生まれていくのだろうと思うのです。
投稿: てっちゃん | 2021年4月28日 (水) 12時39分
今日の話題とはずれてしまいますが、人事考課についての疑問があります。なぜ人事考課は上司からの評価ばかりで、普段、一緒に働く部下やパートさん達の評価は含まれないのでしょうか?
昇格基準もそうですが、表面的な数値や上司の評価ばかりが優先され、一緒に働いている人達の評価は反映されていないように思われます。その結果、誤った人選がなされ、役職に就くべきではない人材が役職に就き、現場が混乱します。
もっと下からの評価を重視したほうが、時間はかかりますが、より適正な評価ができると思うのですが。てっちゃんさんはどう思いますか?
投稿: sakae | 2021年4月28日 (水) 12時28分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
早々にインフルエンサー(インフルエンザー)の役割を果たしているようで何よりです(笑)。
どこの世界でも初期のインフルエンサーは孤独な存在。
しかし逆にインフルエンサー同士のつながりは密になっていくもの。
企業の壁を乗り越えてそんな仲間達の繋がりに自らの存在価値を見出したいものですね。
投稿: てっちゃん | 2021年4月28日 (水) 09時41分
インフルエンサー?インフルエンザ?なんか似てるなぁと思ったらやはり語源は同じラテン語でした(笑)。極悪キャラには悪影響?副作用?を起こしかねないインフルエンザのが似合ってますね。トップや上司からもウィルス扱いされてるし(笑)。感染した店舗(部門)は地区1番の前年比だしてるから良いかー(笑)。
投稿: dadama | 2021年4月28日 (水) 09時34分
ナリアキさん、コメントありがとうございます。
忖度した業績報告。
我が身を守ろうとするとこのような不正?もまかり通っていくのでしょうか。
現場から如何に悪い情報が上がってくるか。そこに企業の未来が開けてくるのだと思います。
投稿: てっちゃん | 2021年4月28日 (水) 09時29分
k,kさん、コメントありがとうございます。
本部の「作」。
現場の「演」。
それを一方通行にのみ捉えてしまうと、
「まず、やるべきことをやれ!」
という励まし?の言葉になるのでしょうか。
現場の強みはお客様に一番近い最前線の情報を得ている事。そしてそれは商売の原点であり、そこから全ての行動が生まれていくものだと思っています。
しかし確かにそれを身を持って行動すると弾かれる組織は多いのも事実。
k,kさんはまず部下へのインフルエンサーとなる事で、その部下育成に楽しさを見出すことも大切でしょうか。
投稿: てっちゃん | 2021年4月28日 (水) 09時27分
忖度した業績報告は怖いです。その報告が後々に大きな問題になります。
投稿: ナリアキ | 2021年4月28日 (水) 08時21分
良い制度なんですけどねー 当社にもありますが現在は本部が指示して流すのがメインになってます。忖度の売場報告ばかりです。新たな取り組みや気づきを以前は私も流してましたが余り良い顔されません。他社を経験したベテランは厄介らしいです、バイヤー、トレーナーの仕事を増やすだけだからでしょう。新たな取り組みは本部が指示してから。評価されるのはお利口さんから、否、お利口さんのみ。そして管理者になるには直接役員の目に留まるしかないようです。私には関係のない話ですが(笑)
投稿: k,k | 2021年4月28日 (水) 05時19分