店舗力の考察
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしていた「てっちゃん」です。
店舗力とはなんだ?。
売上金額?。
そう言ってしまったら、好立地に出店すると言うことが前提であり、現場の人間の出る幕は無い。
店舗力とはお店が一個の商品として強みを発揮出来ているかどうか。
そこに大きな錯覚が隠されているように思えるのである。
この業界の雑誌や報道を見ると、好立地に出店する企業や店舗が大きく見出しに出され、大きな話題となる。
それは好立地に出店する企業や店舗においては非常に参考になる話題。
しかし、そのような立地は都内や地方都市の一部のエリアでしか無い。
それ以外の立地においては、ある程度商圏内の人口も世帯数も規模が決まっており、そこから算出される店舗規模も想定される売上も決まってくるものである。
その商圏内で如何に店舗力を高めるか。
それが、ほとんどの店舗の課題であり企業の志向であろう。
商業集積の高い店舗であれば週末の集客力は高い。
よって、大型パック、メガパック、更には店内での品揃えも家族向けの商材も考慮して、店舗規模も大きくしなければならない。
しかし商業集積の高い場所に存在しない、いわゆる単独店舗となる500坪前後の食品スーパーも多く存在する。
これが食品スーパーのほとんどの姿ではないだろうか。
そんな食品スーパーでは、如何にして店舗力を高めていくのか。
そこが中小スーパーの大きな課題なのだ。
そんな店舗ほど、一個の商品としての強みを考察する必要があるのである。
企業名でも品揃えでもない一個の商品価値。
狭い店内でも普段の食材が揃い、商圏内のお客様の顔が見え、そして憩いの場ともなっているその存在。
よってそんな店舗ほど「接客」や「清掃」が重要となっていくのである。
買い物の楽しさが大きく左右し、売場からの情報量が来店動機となる。
そして一番重要なのは店長によるリーダーシップ。
店長という存在に対する重要性が如何に高いかという特性が、500坪前後のお店には必須条件となる。
店長のリーダーシップとは、店長が店舗を一個の商品としての強みを常に考え、常に行動し、そして常にそれを実現しているか否かなのである。
その為には部門毎の店舗としての役割を如何に実現させているか。
そう考えると、ドラッグストアが強みの薬局と抱き合わせて生鮮食材も店内で販売する動きが活発となっているが、その流れを成功させるか否かも、そのお店の店舗としての店長の存在が大きく関わってくるということである。
私はドラッグ+生鮮食材 の構図は脅威の存在になると思っている。
しかし、意外に食品スーパーと比較すると、その集客力は低い。
何が要因か。
そこにワンストップショッピング性の高さが隠れているのではないだろうか。
ワンストップショッピング性。
小売業、特にスーパーマーケットはこの部分を従来から追求してきた業界である。
如何に食事の支度に不便無く提供できるか。
その結果としての現在の店舗運営が存在する。
その為には、上記の取り組みを実践できる一人の店長の存在が鍵を握るのである。
店内に強いものを集めただけでは解決できないブラックボックスがあるのだ。
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