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2021年4月

2021年4月30日 (金)

店舗力の考察

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしていた「てっちゃん」です。


店舗力とはなんだ?。

  売上金額?。

そう言ってしまったら、好立地に出店すると言うことが前提であり、現場の人間の出る幕は無い。

  店舗力とはお店が一個の商品として強みを発揮出来ているかどうか。

そこに大きな錯覚が隠されているように思えるのである。
この業界の雑誌や報道を見ると、好立地に出店する企業や店舗が大きく見出しに出され、大きな話題となる。

  それは好立地に出店する企業や店舗においては非常に参考になる話題。

しかし、そのような立地は都内や地方都市の一部のエリアでしか無い。
それ以外の立地においては、ある程度商圏内の人口も世帯数も規模が決まっており、そこから算出される店舗規模も想定される売上も決まってくるものである。

  その商圏内で如何に店舗力を高めるか。

それが、ほとんどの店舗の課題であり企業の志向であろう。

  商業集積の高い店舗であれば週末の集客力は高い。

よって、大型パック、メガパック、更には店内での品揃えも家族向けの商材も考慮して、店舗規模も大きくしなければならない。
しかし商業集積の高い場所に存在しない、いわゆる単独店舗となる500坪前後の食品スーパーも多く存在する。

  これが食品スーパーのほとんどの姿ではないだろうか。

そんな食品スーパーでは、如何にして店舗力を高めていくのか。

  そこが中小スーパーの大きな課題なのだ。

そんな店舗ほど、一個の商品としての強みを考察する必要があるのである。

  企業名でも品揃えでもない一個の商品価値。

狭い店内でも普段の食材が揃い、商圏内のお客様の顔が見え、そして憩いの場ともなっているその存在。

  よってそんな店舗ほど「接客」や「清掃」が重要となっていくのである。

買い物の楽しさが大きく左右し、売場からの情報量が来店動機となる。

  そして一番重要なのは店長によるリーダーシップ。

店長という存在に対する重要性が如何に高いかという特性が、500坪前後のお店には必須条件となる。
店長のリーダーシップとは、店長が店舗を一個の商品としての強みを常に考え、常に行動し、そして常にそれを実現しているか否かなのである。

  その為には部門毎の店舗としての役割を如何に実現させているか。

そう考えると、ドラッグストアが強みの薬局と抱き合わせて生鮮食材も店内で販売する動きが活発となっているが、その流れを成功させるか否かも、そのお店の店舗としての店長の存在が大きく関わってくるということである。

  私はドラッグ+生鮮食材 の構図は脅威の存在になると思っている。

しかし、意外に食品スーパーと比較すると、その集客力は低い。

  何が要因か。

そこにワンストップショッピング性の高さが隠れているのではないだろうか。

  ワンストップショッピング性。

小売業、特にスーパーマーケットはこの部分を従来から追求してきた業界である。

  如何に食事の支度に不便無く提供できるか。

その結果としての現在の店舗運営が存在する。
その為には、上記の取り組みを実践できる一人の店長の存在が鍵を握るのである。

  店内に強いものを集めただけでは解決できないブラックボックスがあるのだ。



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2021年4月29日 (木)

競合新店への対応

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしていた「てっちゃん」です。


新規に競合店が開店する。

  既存店の店長としては一大事。

何もしなければお客様のシェアを招き、自店に来店されるお客様から何人かの方は開店した新店へ流れることは必至であろう。
とは言っても、開店前から何をどうすべきなのか。

  よく新店開店前に自店の改装をする企業がある。

その目的とは、競合開店前に自社の勝ちパターンとして他店で成功している事例を投入して、競合店の出店を迎え撃つという手法である。

  要は競合出店前に自店を改装して新店開店イメージを薄める目的である。

更には、改装によって心機一転、従業員のモチベーションを高め、競合出店への店舗内の意思統一を図る目的もあろう。

  企業として戦う意志を表明するということ。

これも非常に有効な自社内へのメッセージである。

  それではその改装は競合店開店前か後か。

どちらが、実質的に競合開店に対してダメージを与えることができるのであろうか。

  私は「後」だと思っている。

各人、持論はあろう(笑)。

  「いやてっちゃん、絶対“前”だね!」

そんな声も聞こえてきそうだ。

  要はどちらがお客様の印象に残るかどうか。

そう考えると、競合が新店を出店した後に自店が改装により、従来以上にリフレッシュした姿でお客様にその姿を現すかどうかである。

  当然、それにはそれ相応のお客様の感動が必要となる。

“なんだ、この程度?”

  そんな印象を持たれるような階層では逆効果である。

よって、それ相応に自信を持って改装するのであれば、後出しジャンケンで勝った方が有利ではないか(笑)。
しかしいずれにしても、競合との戦いは新店にあらず長い長い戦いの歴史を刻んでいくことになる。

  よって我々は競合新店開店からの流れを読むことも必要。

ここに以前に記したブログがある。

  http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2017/12/333-f74b.html

3・3・3・3の原則。

  要は新店開店で注意すべき時期。

それは、

  3日後。
  3週間後。
  3ヶ月後。
  3年後。

新店を開店させてから上記の期間に新店は必ず正念場を迎える。

  3日後に鮮度、3週間後に実力、3ヶ月後に飽き、3年後に人事異動。

そうやって新店は既存店への道を歩むのである。

  逆にいうと上記タイミングが攻め時となる。

特に競合店は上記の3週間後からが長い長い競争の世界に突入することになるのである。
そこから、当初3週間のお祭り騒ぎからお客様も解放され、一度新店開店で振り分けられたお客様の本格的な奪い合いがスタートすると思っていていいだろう。

  逆に言うとそこから本格的な競合MRのスタートでもある。





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2021年4月28日 (水)

人事評価考察

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしていた「てっちゃん」です。


人事考課。

  年に一回から二回の評価であろうか。

そして、その評価の中身であるが、企業毎に重点的に評価する部分も異なるのであろう。

  業績重視、行動重視、性格重視、忖度重視(笑)。

概ねは、従来から存在する企業毎の評価表に基づいて、直属の上司が部下を一人一人その評価表に基づいて、項目毎に評価をつけ、その総和から個人毎の点数が算出されて、その人材の評価が人事に提出され、その結果からその人材の評価が決定され、その結果としてその人材の賃金や昇格降格が決定されていくのだろうと思う。

  その結果、バランスの良い社員が高評価となる結果に。

それは、ある意味正しい結果かもしれない。

  しかしそこで削ぎ落とされる評価すべき行動がある。

それは、情報発信という行為。

  今や情報発信は誰もが認める行為。

しかし、有効な情報を発信した行為がどれほど評価制度上、認められているのであろうか。

  発信する人によってその取り扱いは異なるのが現実であろう。

自分の情報の有効性が認められ、そのことで社内や世界を変えていける人々。

  それを「インフルエンサー」と呼ぶらしい。

私は企業内にもインフルエンサーは必ずいると思っている。

  そんなインフルエンサーが独自の取り組みから情報を発信する。

現場にも必ずインフルエンサーは存在する。
そんな方達からの成功事例を如何に多く、現場から拾い上げられるか。

  私は現場からの情報発信の評価を高めるべきだと思っている。

その評価が高まることによって、現場は成功事例をどんどん本部に上げるようになっていく。
そこに、お客様に一番近い現場のリアルな成功事例を創出しようとする意欲が生まれ、結果的に現場の販売力が高まり、更に他店の情報にも敏感になり、いずれは全社的に現場の考える力、売る力、創造する力が付いていくのであろうと思う。

  結果としての企業としての売る力の向上。

それと同時に、本部スタッフは現場からの情報に敏感に対応し、その有効な情報を如何に全社に拡散し、スピーディにその事例を仕組み化して業績を高めていけるか。

  そんな本部スタッフの情報拡散活動の評価を高めるべきであると思っている。

そのことによって、現場が如何に自らの創造力を発揮してお客様に支持される売場作りを創造し、それが本部を通して如何にスピーディに他店へ波及していく仕組みが確立されていく。

  そこに評価制度が大きく貢献していくことになるのである。

企業としての基本の遵守は、これは永遠に追求していくべきことである。
しかし、基本の徹底と変化への対応は、いつの時代においても追求していくべきこの業界の課題。

  時代は変化し売り方も変化していくもの。

売り方において何が正解かという問いは、いつの時代でも現場が回答していくものである。






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2021年4月27日 (火)

肉は食べてナンボ

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしていた「てっちゃん」です。


精肉部門。

  今や食品スーパーにおいて青果と並んで主力部門。

これは誰も納得するところであろう。
精肉部門無しには、食品スーパーとしての存在はありえない。

  それだけ人々の暮らしに欠かせない食材。

それは、生肉もそうだし味付けや簡便商材においても肉素材はいろいろな場面に登場するし、食卓にも登らない日は無いであろう。

  特に子供達のいる家庭では必須の素材である。

そして多くの企業が精肉部門の強い売場作りへと傾いてきた。
更には、従来から精肉部門を柱にしている企業は、更にその強みを発揮しようと進化を早めている。

  ドラッグにおいても精肉を柱とする生鮮部門を取り込んでスーパー化に傾いている。

精肉部門。

  しかしその部門特性は特殊でもある。

何が特殊かと言えば、旬や季節が無い、相場が緩やか。
そんな特性から、一年中大きな売場変更が無い。

  あるとすれば夏と冬で焼肉か薄切りかで変動する程度であろうか。

細部のホットメニューの為のカテゴリーや単品で投入されるかどうかであろう。
更には、加工肉も旬に左右されずに、ほぼ一定の売場が維持されるという点。

  青果や鮮魚のように週毎に月毎に季節毎の変動が少ない部門。

一定の取引先との年間計画によって、一定の肉を取引しているという売場。

  よって肉質が大きく異なることも少ない。

要は、売られている肉の品質や味が決定的に差があるということである。
よって、お客様にとっても、特売や価格でそのお店の肉を購入する場面もあろうが、概ねのお客様は牛肉、豚肉、鶏肉を購入するお店を決めているということである。

  お客様の肉の購入動機は「味」であるということ。

よって、精肉部門が強くなるか否かは、購入した肉が、食した時に「美味しい」か否か。

  購入した肉が美味しいか否か。

この事実がお客様に定着していくにはある程度の時間が掛かるもの。
よって、食品スーパーにおいて精肉部門の存在価値は、品揃えされている「肉」の味が良いか悪いか。

  決して肉の価格では無い。

精肉の品揃えと商品化のバリエーション、そして一定の品質による不動の美味しさが、そのスーパーの精肉部門の存在価値であり、そのことによってワンストップショッピング性が高まれば、精肉素材を如何に美味しく調理するかというその他の商材の購入に結びつくのであり、そうやって店舗力が高まっていくのである。

  そこに精肉部門が利益部門でもあり続ける要因なのである。

精肉を強くする。

  いろいろな手法が編み出されているようだ。

しかし、最後は「味」であり「美味しさ」。

  旬とか価格では誤魔化せない部門なのである。





  

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2021年4月26日 (月)

数値に表れない取り組み

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしていた「てっちゃん」です。


我々の業界は数値に表れない取り組みがやたら多い。

  基本の徹底などはその最たるものか。

しかし経験を重ねていくと、この業界での基本という土台が如何に重要な位置付けであるかがわかってくるものであり、そこを蔑ろにしては業績は積み上げられていけないということを嫌というほど思い知らされていくのである。

  なぜか?。

それは、我々の業績を作ってくれているのはお客様だからである。

  自ら積極的に営業活動をするものではない。

要は、我々が日々作る売場に対して、普段の食事の支度をする目的でお客様が繰り返し来店して買い物をしてくれるからである。

  特別な武器ではなく日々の来店動機を如何に確立するか。

その基本はいつもの売場にいつもの品が確実に陳列されているという事実の繰り返しが重要なのである。

  数値に表れるか否か。

それは何を持って判断するのか?。

  実施して一週間以内に結果が出るか否か。

おそらく、そんなタイムラグで判断されようか。

  チラシを入れた、タイムサービスを入れた、ポイント加算した等々。

販売促進関係で、その日の客数が増加し、必然的に売上金額が増加したという結果。

  売れた売れた(笑)。

しかしそれで終わらないのがこの業界。

  リアルな商売は永遠に続くのである。

それを続ければ、それを止められなくなっていくし、お客様もそれがやられていて当然と思ってしまう。

  大切なのは定番が如何に動くか。

最後はそこに行き着くことを念頭の置いて今の取り組みを考えていくことである。

  “この取り組みはいつ結果が出るのか”

一週間後か、一ヶ月後か、一年後か。

  そして一年後にしか結果が出ない取り組みはそのほとんどが消えていく。

そうやって、企業は店舗は疲弊していくのである。

  “今の取り組みが一年後に大きな武器となって我々を守ってくれる”

その確証と自信があるからこそ、すぐには数値に表れない取り組みを一から始めることができるのである。
しかし如何に上記のような確信と自信を以って取り組み始めた施策ではあるが、半年経過してもその効果が表れてこない現実に心が折れてくるのがほとんどであろうか。

  しかし我々の業界は一年後に必ず数値が表れる業界である。

昨年比という絶対的な業績。

  その昨年比が出るのは一年後。

だから最低でも一年間継続して、その継続の結果が一年後にその効果としての昨年比として評価されるのである。

  これは一年やり続けなければわからない真実である。

どんなに数値に表れないと言っても、一年後には必ず表れてくるものだ。
それも、数値に表れない一年間の本気度が一気に現れてくるのである。

  それがこの業界の真実である。






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2021年4月25日 (日)

今期のドラマが面白い

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしていた「てっちゃん」です。


今日は日曜日。

  芸能ネタの日(笑)。

先週も書いたが、今期のドラマは豊富なラインナップである。

私が今録画予約しているドラマは以下の通り。

  月曜 〜 「イチケイのカラス」「珈琲いかがでしょう」
  火曜 〜 「大豆田とわ子と三人の元夫」「着飾る恋には理由があって」
  水曜 〜 「恋はDeepに」
  木曜 〜 「桜の塔」「レンアイ漫画家」
  金曜 〜 「リコカツ」
  土曜 〜 「コントが始まる」「最高のオバハン 中島ハルコ」

これだけのドラマを一週間で録画し、最近はそのほとんどを見ている。

  “てっちゃん、余程お暇なんですね?”

かもしれない(笑)。

  しかしそれだけ今期は豪華メンバーが随所に登場しているのだ。

そしてその内容も面白いものばかり。

  その中から先週は「イチケイのカラス」を取り上げた。

そして今週は「リコカツ」。

番宣ではファッション雑誌の編集者・水口咲(北川景子)は航空自衛隊の隊員・緒原紘一(永山瑛太)と交際ゼロ日でスピード結婚。
だが、価値観の違いで2人は新婚早々に離婚を決意。水面下で離婚に向けた活動。

  「リコカツ」を始めた2人を描く“離婚するかもエンターテインメント。

というところからのスタートだった第一話。

  とにかく永山瑛太の現実離れした言動が懐かしい。

懐かしいというか、現代ではもはや化石に近い言動であろうか。
厳格な自衛官一家で育った堅物の航空救難団のエース隊員という設定ではあるが、その日常は自衛隊の宿舎での行動をそのまま新婚生活に持ち込んだ状態から北川景子との生活がスタートする。

  方や現代的で自由な家庭で育ったファッション雑誌の優秀な編集者である北川景子。

現代のアラサーの最先端を行く彼女と彼の新婚生活は初日から七転八倒の連続である。
そして早々にお互いがお互いをけなし合い、離婚話へと流れていく。

  それが第一話。

まだ第二話を見終えていない段階でのこの記事なので、その後どのようなストーリーになっていくのかは不明であるが、まぁそこまで新婚生活が落ちた段階からのスタートであるから、その後はようやく少しずつお互いにすり合わせをしながら、相手の人間性と温かみを知っていくという流れになるのであろう。

  結婚生活はすり合わせの連続。

全く異なる家庭の文化に育つ二人のすり合わせの人生が結婚生活だ。
当然、そのすり合わせの過程では、かなりの痛みと犠牲が伴うのは当然のこと。

  そうやって二人の家庭が築き上げられていくのであろう。

それを今回のドラマは非常に極端なところからスタートし、そしてお互いを理解していくドラマであろうか。
さらに、お互いの両親達も離婚状態に陥っているという環境が、これまた現代的で考えさせられるものがある。

  北川景子と言えば「家売るオンナ」が記憶に新しい。

今回は結婚願望の強いアラサー女子が結婚後からの恋愛生活からお互いを理解し尊敬し、そこから本当の愛が芽生えていくのかを見ていきたいものである。



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2021年4月24日 (土)

店舗運営のスタートライン

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしていた「てっちゃん」です。


以前の記事で、従業員としての評価のスタートラインを部門チーフと記した。

  http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2020/09/post-959a3c.html

この業界では、まず部門のチーフとなって企業の幹部からその人間性であり部門運営の手腕でありが同じテーブル上で評価される。

  そこから、新店のチーフや時期昇格の対象となるのである。

そして店舗運営者としてのスタートラインは。

  それはもちろん店長となる。

しかし店長は部門チーフと異なり、固定の部門も持たず、ましては商品も持たない存在である。

  しかし店長に一番求められるのは業績。

商品も持たない、部門も持たない存在でありながら、店舗全体の数値責任は店長が全てを負う存在となる。

  売上、利益、荒利率、ロス率、在庫回転率、生産性等々の数値がほぼ全て店長の肩にかかってくることになる。

とは言っても、副店長時代にどれだけ店長責任の数値を学んできたか。
学んできたのは、部門チーフ時代に部門の売上、荒利、生産性等であろうか。

  この業界はある程度売上といベースがそのほとんどを決めてしまうものである。

売上が決定すれば、自動的に荒利率は本部政策に則って商売をしていれば大きなブレも無いし、本部マニュアルにそった日々のオペレーションを目指せばある程度の必要人時数も決まってくるのである。

  よって店長に求められる最大の業績は売上となる。

ただし、そこに行き着くまでに、やれロスだ、やれ人時数だ、やれ在庫だという細部の数値管理もとやかく言われることはあるが。
このように、売上以外の業績に関しては、それ相応に本部指示通りの店舗運営をしていれば大きなブレは無いから、どうしても全ての業績を支配する売上金額というわかりやすい数値に対しての評価が大きくのしかかってくるのである。

  しかし先ほども言ったように店長は何一つ商品に携わることは出来ない。

携われるのはそれらの商品に対して、人材に対してのアドバイスであり、組織力を以ってそれらを店舗としての総合力として一個の商品の如く地域の競合店と比較したときに、お客様に如何に自店を選択していただくかを追求し続けていくことにある。

  店舗を一個の商品として如何に競争力を高めるか。

ここに店長の手腕が問われるのである。

  これを一言で言うと「店舗運営能力」となる。

しかしこれとて、企業側に存在する店舗運営のマニュアルには基本の徹底が記載されているだけで、それ以外は今までの店長自身が身につけてきた引き出しから如何に各部へのアドバイスをして、売上という具体的な金額を伸ばすかにかかっており、その土台となる基本においてのみ企業が用意しているだけである。

  そこから先はあくまでも店長個人が持つブラックボックスなのである。

そこに店長によって業績が大きく変わるという謎が潜んでいるのである(笑)。

  しかし部門の運営は本部商品部からの縦割りの規制が強い。

そこに店舗の店長が横串をさして口出しする店長もいれば、生鮮にはあまり口出しせずに本部やチーフに任せるというスタンスの店長もいるかもしれない。

  どうしても生鮮はバックヤードから売り場に出る機会が少ない。

逆に言うと、そんな部門ほど商品や商品化には熟しているが、売場や売り方に弱いチーフも多い。

  製造能力と販売能力。

そこに店長の出番というチャンスが隠れているのであろう。

  部下を活かして強みを引き出す。

逆に言うと、部下の弱みをフォローする影の立役者が店長なのかもしれない。

  いろいろな関わり方があるだろう。

それは店長の数だけ個々人によって異なるのである。
だからこそ、いろいろな手法を学び実践し、そして引き出しを増やしていく必要があるのだろう。








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2021年4月23日 (金)

お客様との見えない会話

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしていた「てっちゃん」です。


店舗内でのお客様とのコミュニケーション。

  いつも来店されるお客様との会話は楽しいものだ。

リアルに相手の方の表情や動作を感じながら、こちらもなんの武装もせずに楽しく会話ができる相手。
売ってやろうとか相手のクレームを気にせずに交わす会話は、従業員との会話とはまた別になんのストレスもなく交わせるものである。

  しかしそんなお客様ばかり来店されるわけではない。

いろいろなお客様がいるから接客業を嫌う人間も多いのではないだろうか。

  しかし一日数千人のお客様が来店されるのは事実。

上記のような親しい会話もあれば、厳しいクレームに頭を下げる会話もある。

  しかし概ねのお客様とのリアルな会話はほとんど無い。

それが現場の現実なのである。

  しかしとは言ってもリアルに数千人のお客様は間違いになくレジを通っている。

レジを通っているということは何かしらの買い物をしているということである。

  その事実をどう感じ取っているかだ。

それを事実として語っているのが日々のデータである。
そのデータに関しても、意志を入れた商品に関しては相当な意志を持ってデータを抽出し意志を持って今後の商品展開を考えるのである。

  しかしその間にはお客様の購入という行動が確実に入っているのである。

売り場に商品を陳列し、その陳列された商品を見て、お客様は購入されているのである。

  データに載った数値上のお客様は。

しかしそこを通ったお客様で購入されていない方も大勢いるであろう。

  実はそこに我々とお客様との会話が隠されているのである。

その隠された会話を如何に引き出し、如何に要望に応えられるかで、購入される商品の数量は大きく異なっていくのである。

  お客様との会話はそんな見えないところにヒントがある。

そして、その見えない会話を引き出そうとする意志が販売力につながり、売る楽しさと売れる喜びをもたらすのである。

  商いは心理学。

昔からよく言われる言葉。

  如何にお客様の心理を読めるか。

そこに商売の醍醐味があるのである。
そして、それは何気ない売場作りから始まるのである。

  そこから売れる売場作りがあり業績という大きな結果に繋がるのである。

それは、従業員一人一人のお客様との見えない会話の積み上げなのである。

  その裏には従業員一人一人の売る楽しさと売れた喜びが原点となる。

そこから、お客様との見えない会話を楽しみ、その会話から仮説を立てて売場作りが始まる。

  その検証がデータであり結果である。

最近のデータはバスケット情報なるものも生まれ、より高度なお客様心理を追求するデータ管理へと進化してきてもいる。
しかし一番確実なのは、売場でのお客様の行動であり、それに対する我々の飽くなき追求なのだろうと思う。

  その原点としての売る楽しさと売れる喜び。

パートさんだろうと新入社員だろうと、チーフや店長だろうと、その楽しさが原点となってこの商売に就くのである。








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2021年4月22日 (木)

意志を持って売る時代

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしていた「てっちゃん」です。


黙っていても売れた時代。

  それは今思えば遠い過去の話であったような気がする。

昭和から平成にかけてのバブルと言われた時代までは、スーパーマーケットは時代の流れにもマッチし、出店すれば数年は売上が伸びた時代であった。

  そして多くの企業はその時代に如何に現場を管理するかという枠を決めた。

それが、企業毎のマニュアルであり決め事であり、ルールであった。
それによって、多くのチェーンストアは一様な売り場とオペレーションによって画一的ではあるが出店スピードを加速させ企業規模を拡大させていった。

  そしてやってきた過当競争の時代。

人材も集まらずに現場はマニュアルに則ってあるべき店舗運営に振り回されるようになっていた。

  気が付くと明らかに黙って売れた時代は終わっていた。

黙って売れた時代だから、売るという意志を持たなくても業績は右肩上がり。
そして、売る意志ではなく、仕事のマニュアルという管理面に力を入れ、売る意志ではなく管理する意志を求められていくようになってきた。

  いつしか売る楽しみや売れる喜びが現場から消滅していく。

そんな時代の流れを感じずにはいられない最近の現場を感じている。

  「過去の人なのにわかるのてっちゃん?」

確かに現場から離れて、過去の人にはなった我が身。
しかし、だからこそ新たな環境(コロナ後)へ向けて、新たにリセットされた競争の時代に向けて店舗力を高めていく時代なのではないだろうか。

  黙って売れた時代から意志を持って売る時代。

それがコロナ後の店舗での取り組みの最重要課題となるのではないだろうか。
現場では昨年からおそらく今年一年間は、再び黙って売れる時代を迎えているのは間違いない。

  黙って売れた時代だからコロナ対策が最重要課題であった。

緊急事態宣言という社会情勢に合わせて、企業内や店舗内でもコロナ感染対策を最重要課題として取り組んできたことは間違いでは無い。

  しかし一方で意志を持って売るという販売欲は一気に減退していった。

慣れというのは怖いものだ。

  一度慣れたら再び戻すのに時間を要する。

時間を要して戻ればいいが、もしかしたら二度と戻らないかもしれないという恐怖。

  そんな意識に現場が席巻されていたら。

おそらく昨年一年間の特需から、今年は一昨年の業績に照準を合わせた予算組みがされているのであろう。

  よって今年の売り上げもそれ相応に安心感のある取り組みとなっている。

それが、現場を弱体化させていくのだろうと思われる。

  二年間売る意志を失った体質を戻すのは至難の技。

その「売る意志」に如何に火を付けるのか。

  今一番大切な現場の取り組みではないだろうか。









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2021年4月21日 (水)

断捨離4

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしていた「てっちゃん」です。


今まで「断捨離」については過去3回同じテーマがある。

  3回の断捨離というテーマ。

1回目は捨てることから新らしいものが入るという視点。
2回目は人事権を持つ者の心の持ち様から見てみた視点。
3回目は退職にあたり自分の持ち物の整理から見た視点。

  そしてこれが4回目。

今回は、自宅を事務所とする意向であるため、どの部屋を事務所として設定し、そこに机等を設置してそこを中心に今後の独立のための拠点とするための断捨離の話題である。

  それには当然私一人では整理のできない話である。

何せ、自宅であるという問題。

  これはもう女房の出番無しには語れない。

そしてそうなると、その事務所の部屋だけの問題ではなくなってくるのである。

  家中の断捨離から始まる事務所設置。

そこからの流れから、ようやく私の事務所の設置へと流れる段取りとなる。
しかし、ある意味それも致し方ない流れではあろうか。

  従来家を建てたときには誰も想定していないこと。

そして今、部屋を使用していた娘が嫁いて不在となり、そこを使用して事務所とする方向なのである。

  そうなると私と女房と娘が絡む問題となっていく。

そして子供達が実家に帰ってきたそのタイミングで、家族揃っての断捨離を断行?したのである(笑)。
断捨離を行う場合には、二つのデメリットが生ずるようだ。

  一つは、断捨離中に思い出に浸り断捨離の時間がかかる。
  二つは、もったいないの思惑から断捨離の時間がかかる。

この二つをどう克服するか。

  上記の様に到底一日二日では終わらない今回の断捨離。

よって、一日集中したらまた機会を持って後日の実施。
そして、それが目的となって家族がまた集う。

  それもまた良しであろう。

そしてまだ自分の事務所らしい様相にはなってはいないが、今回家族から言われた言葉。

  「なんかお父さん楽しそうだね(笑)。」

それはそうだろう。

  なんでもそうだが準備段階が一番楽しいもの。

新店を開店するときもそう。
自宅を建てるときもそう。

  そして企業を設立するときも同様である。

実際に準備してきたものが完成した段階では、そこには現実に向き合う場面の連続であるが、まだ準備段階でればそこには自らの明るい未来を描く「夢」が広がるのみである。

  夢を見ている時が一番楽しいのである。

そんな段階からの断捨離。
そしてそこからの事務所設立。

  まだまだ楽しい時間を過ごすことになるのである(笑)。







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2021年4月20日 (火)

MacBookの不調

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしていた「てっちゃん」です。


私の所有するパソコン。

  MacBook Pro。

しかしその年代は2012年モデルであるが故に、すでにアップルでも公式には修理を受け付けられない年代物となってしまった。

  そしてなんとその同じ年代の同じモデルをもう一台所有しているのである。

それは、最初のモデルが不調となり、もはや使えないと思って同じタイプのパソコンをヤフオクで購入したのである。
しかしその後、ネット検索にてその修理方法が出ていたので、故障したと思われる内部部品を購入し、自力でパソコン内部を開けてその部品を交換したら再生してしまったというオチがあり、その為に同じ年代の同じタイプのパソコンがそっくり2台有効活用しているという話である。

  そして数ヶ月前に最初のパソコンが再び不調に。

それは、キーボードの一部が入力しにくくなってきたということである。

  “独立する前にパソコンを再生せねば”

そう思って、後から購入したMacBookを主力として使用するためにそのパソコンを強化しようと、内部SSDを1TBに、メモリを16MGに、そして従来から使用していたパソコンのトラックパッドを交換して、更にはWindowsをBoot Campで入れて仕事にも使用できる用にバージョンアップしたのである。

  よって古い方のMacBookは女房の遊び道具と化していた(笑)。

その古いパソコンが不調に陥ったのである。
最初は、動作がものすごく遅くなったので何か?と思いながら再起動を繰り返した。

  そのうちにメッセージが表示された。

「iCloudキーチェーンが一部使用できなくなりました」

  そんな警告だった。

そして翌日、アップル技術サポートに電話して修理している最中に、どうも1TBのSSDが反応しなくなってしまった。

  要はSSDの故障。

これとて1TBのSSDであるから1万以上の代物である。
しかし故障となれば交換せずには入れらない。

  しかし以前の取り外しがあった。

よって、そのSSDを再び取り付けたらどうにか再起動できる状態にまで戻ったのである。

  ここまでならご苦労様でした、で済んだ話なのだが・・・ 。

その段階で、不安に思った私はここはApple IDとパスワードを変更すべきだと考え、その変更手続きをしたのである。

  そこからまた不調を来してきたのである。

それも、2台のMacBook Pro2012年モデルとも同じ症状。

  システム環境設定からのApple IDとパスワードを認識しないのである。

アップルの技術サポートでもなかなか原因が掴めないらしい。
最後は、「もう一度OSを入れ直すしかないですね」と言われた。

  “またあの苦労をそれも2台分経験するのか”

Macを初期設定から再びOSを入れ直し、更にBoot Campを設定してWindowsを入れ直すという手間は半端ではない。

  そんなことをこれから2台分もやる気力は無かった。

それ以上に、もっと楽な方法で復旧する筈である、と思ったのである。
よって、そこからは技術サポートとの電話を切って、再びOSから復旧する方法を選択したのである。

  そうすれば初期設定からMacとWindowsを入れ直す必要はない。

Mac側復旧だけで済むから、従来からタイムマシンでbackupをとっていたものを利用できるし、そのほうが圧倒的に復旧のスピードは早い筈である。

  ということで2台分を入れ直してみた。

が、今度は1台分だけApple IDとパスワードの認識に成功し、もう一台はダメ。
そこでまた同じ手法でOSを入れ直したら、今度は目出たく復旧に繋がった。

  やれやれである。

Apple IDとパスワードという神経質な部分だけに、こちらもいろいろな不安を感じながらの回復であった。

  MacBookとiCloudキーチェーンに関係する修繕。

これはMacBookというハード面での修繕ではなく、ソフト面の特に神経質な部分の修繕となり、流石にアップル技術サポートの方々もそこにはなかなか入れないコンプライアンス的な壁があるのだろうか。

  ようやくこの問題に5日程度の時間を費やしてしまったのである。

そして心置きなく、立ち上げへむけて再スタートと行きたいところである。




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2021年4月19日 (月)

ホームページ作成

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしていた「てっちゃん」です。


ホームページ。

  現代の需要なプラットフォームであろう。

以前は電話帳で、小売業やスーパーマーケット、建設業、歯医者等々からの検索で欲しい情報を手に入れていた時代もあったが、現代ではインターネット検索で一発で欲しい情報からの詳しい企業検索ができる時代である。

  自社のホームページの需要性は誰もが認めるプラットフォーム。

よって、当方も自分の重要なプラットフォームであるホームページを立ち上げるべく行動中である。

  自分のホームページの核となるのはやはりこのブログ。

毎日更新するブログは、何をさて置いても毎日の出来事や自分の考えを更新し、そこから私の主観、思想、経緯等が記載される為、継続して読まれている方は私自身の今現在の立ち位置が分かりやすいというメリットがある。

  それは検索する方も私自身にも大きなメリットがある。

実際のホームページはそのほとんどがある一定の固定された表紙に、そこから検索していくとプロフィールや企業概要、サービス、お問い合わせ等からのメニューからさらに詳細に入り込みながら企業の細部を知ることができるような設定であろうか。

  しかし一見するとそのホームページの表面上の変化は見えてこない。

しかし、当方のように毎日更新するブログを全面に表記しておくと、日々の更新を読まれる方がある程度の人数で固定的にそのホームページに入ってこられるという大きなメリットが存在するのである。

  これは大きな武器として取り入れていきたいところである。

そしてそれとは別に、私自身のプロフィールやらメニューやら、業務内容、そしてその特性等を深掘りしながら詳細を知っていただけるようなプラットフォームの存在。それが私自身が望むホームページであろうか。

  “しかしてっちゃん、それ自分で作るの?”

それは無理です(笑)。

  よってホームページビルダーと相談中です。

幸いに、ある方からの紹介でそんなホームページの制作会社を紹介されており、その企業の方との打ち合わせによって、当方の上記のような要望を話し、どのようなスタイルでホームページを立ち上げていくのかを現在検討中ではある。

  自社のホームーページ。

いざ自分で立ち上げる企業のホームページをどうデザインしようか、どう文言を表示し表現しようか、それ以前にどんなコンセプトを持った企業としてアピールしようか。

  頭の中がグルグル状態である(笑)。

そこから自分だけのホームページをどう構築していくか。

  楽しみでもあり苦痛でもある。

しかし、このホームページとブログから、多くの方は私自身を評価していくのである。

  “この男は何が出来るのか”
  “そしてその力があるのか”

それがそのホームページに入ってこられた方に明確に理解していただけるかどうかが問題だ。

  そこがホームページ作りにおいての最大のポイントであろうか。

そして多くの人がいうフレーズ。

  「大切なのは主の主旨が明確に伝わるかどうか。

よって、目を引くデザインや画像ではなく、中身だという。
よって、その言葉に救われる人もいれば、とは言ってもネット検索で一番初めに現れた画像という第一印象も重要と思うのも確か。

  その辺も含めて色々と試行錯誤の時は過ぎゆくであろう(笑)。

そして、そのホームページ作成の思考から自分の業務内容も次第に固まっていくのもホームページ作成のメリットであろうか。
少しずつではあるが、自らの業務の領域とそれに対するブランディングが頭の中で整理され、それがホームページというプラットホームで結実されていくと思うと、これもまた楽しいものである。




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2021年4月18日 (日)

カラスになれ

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしていた「てっちゃん」です。


今日は日曜日。

  芸能ネタの日(笑)。

先週は4月の新ドラマを特集した。

  今日はその中から一つ。

4月5日からスタートした「チイケイのカラス」。

  竹野内豊の自由奔放さと黒木華演じる超堅物裁判官。

この二人の真逆な事件への向き合い方からスタートする初回の放映。
そして、徐々に真相が明らかになり、黒木華演じる超堅物裁判官が徐々に裁判の知識からリアルな人間の内面に引き込まれていく様が面白そうな展開への期待を持たせてくれた。

そして竹野内豊がドラマの最後に黒木華に言った言葉。

  「イチケイのカラスになれ」

これは一体どういう意味なのであろうか。

  この言葉が気になったのでググってみた。

カラス。

  決していいイメージはない。

しかしよく言われる言葉。

  “カラスは頭が良い”

そして実際にもかなり頭のいい動物であるという。
それは、都会型の鳥であり、人間の側にいることでより餌にありつけることを知っている鳥であり、人間を利用して餌を手に入れる知恵を持っている鳥でもある。

  実はカラスはそこまで知恵が高い鳥であるらしい。

「イチケイのカラスになれ」。

  それだけ聞けば頭のいい裁判官になれ、の意味か。

しかし、第一話から見る黒木華演じる裁判官は誰よりも頭のいい存在である。
今更、その彼女に「頭の良い裁判官になれ」とは言わないし、言えないであろう(笑)。

  よって、カラスになれとはもっと深い意味があるのであろう。

ネットでは、初代天皇である神武天皇が大和を征服して即位するための神武東征(じんむとうせい)の折、高皇産霊尊(タカミムスビ)によって神武天皇のもとに遣わされ、熊野国から大和国への道案内をしたとされるのが八咫烏(やたがらす)だという。

  このことから「導きの神」として信仰されているらしい。

導きの神。

  そう、迷える人間を導く神としての存在がカラス。

そう考えると、竹野内豊が黒木華に言った意味とは、迷える人間を正しい方向へ導く「神」となれ。

  それが裁判官である。

そう言いたかったのではないだろうか。

  そんな視点で見て欲しいドラマである。

幸いに視聴率もいい方向で進んでいるようだ。








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2021年4月17日 (土)

コンセプトを貫く

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしていた「てっちゃん」です。


このブログでもよく出てくるワード

  ストアコンセプト。

http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2019/12/post-8a97f1.html
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/post-04d9.html

  等々、まだまだストアコンセプトの記事は多い。

店長が、自分のお店を一個の商品としてこのようなイメージでお客様から認識してほしいという想い。

  それが集約されたのがストアコンセプトである。

それを実現するために、チーフミーティングにおいてその共有化を計り、そこから部門別の部門コンセプト作りに着手する。
そんな流れで、ストアコンセプトの為の部門別のコンセプトからカテゴリー別のコンセプトになり、それが具体的に月別、週別と下ろされ、そして毎週の実践へと繋がっていくのである。

  そんな流れで52週が流れていく。

先日、あるメーカーさんのプレゼンをリモート会議で聴いていた時の事。

  彼が所属する部門のコンセプトが表示された。

「現場をいきいきさせるメニューの提案」

  そのようなタイトルが表示されていた。

おそらく、彼の部署は我々流通業、特にスーパーとかホームセンター、ドラッグとの取引が多く、よってそんな取引先の店舗という現場の人間達がいきいきと意欲的に目の前の仕事に取り組んで欲しいし、そのために我々メーカーができる支援の為の業務提案をするというコンセプトを掲げたのであろう。

  そこに注目した私は彼に即座に質問した。

◯◯さんの部署では「現場をいきいき」させるというコンセプトを掲げられているんですか?。

  そんな質問をしたと思う。

彼はその質問に対して嬉しそうに答えた。

  「その通りなんです(笑)」。

やはり、自らの部署で掲げたコンセプトを評価されたという感動は彼を逆にいきいきとさせたのかもしれない(笑)。
そして思った。

  “どの業界にもコンセプトは存在するんだ”

そしてそのコンセプトという柱を軸に、そこから開発されるメニューの提案が、現場をいきいきと意欲的に仕事に取り組む一要因となれれば、彼らのコンセプトは現場に通じたということになるのであろう。

  それが現場に評価された嬉しさはかけがえのない喜びとなろう。

そして私は彼に言った。

「現場がいきいきとなれるような提案であれば、あなたが所有するツールを使用して、本部の方達がこのツールをこのように使用して現場に方達にいきいきと意欲的に前向きになれるような、このような使用法をすれば更に効果的かと我々は考えております。というところまで、あなた方が提供するシステムを更に具体的に使い方まで提案すれば、そちらのコンセプトをも実現できるのではないでしょうか。」

  そんな提案をしてみた。

相手のコンセプトを実現させる。

  これもまた取引企業との良好な関係作りであろう。

お客様の立場という視点が、取引先の立場という視点になり、それがお互いにお互いを必要とする関係になっていくことが、企業との取り組みの根本なのだろうと思うのだ。








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2021年4月16日 (金)

餞別の色紙から

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしていた「てっちゃん」です。


餞別の記事を書いた。

  http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2021/03/post-14b92e.html

事前から各部や各人からは多くの餞別品を頂いた。

  そして退職当日や直前には選別の色紙を頂いた。

その色紙が私には最大の選別である。

  5年間の思い出。

それは新店開店以前からのお付き合いであり、そこからオープン公式非公式を問わずにこのお店で集い、共に業績を支えてきた仲間としての思い出に溢れた私への最後のメッセージである。

  “そんな風に思われていたんだ”

こうやって従業員の最後の餞別の言葉を読んでいると、なんとなくそうかなぁ〜と認識していたことや、そう思ってくれていたんだという意外な言葉等が一人一人から読み取れるのである。

そんな最後の言葉達であるが、意外に多かった言葉集から、

  「いつも背筋がピンと伸びていた店長」
  「いつも笑顔で元気の良い挨拶の店長」

私の朝の元気の良い挨拶と背筋がピンと伸びた姿勢の良さ。

  この2点が私の印象であったらしい。

時折何人かの方には言われたが、姿勢と挨拶を特に意識して店舗内で演出してきた印象は無い。

  逆に言うとそれが私の強みであったのだろう。

意識をしないと言うことは、私の自然体である。
自然体が他者に好印象を与えたと言うことは、私の強みとして認識していた方がいいのだろう。

  しかし自分で姿勢が良いと思ったことは無い。

ただただ、立って歩くときに、一番楽な姿勢が背筋を伸ばしてあること、疲れないだけのことだから(笑)。

  背筋を伸ばすと背骨で体重を支えることになる。

他の体の筋肉に余計な負担をかけることなく自分の上半身を背骨が支えてくれるのである。
先日、テレビのバラエティ番組で、姿勢のよく歩くことが重要だと言う番組があった。

  そこで自分の姿勢のチェックがあったのである。

それは、壁に自分の背中を付け、かかと、お尻、背中、肩甲骨、頭を全て後ろの壁につけて、体に疲労感があるかどうかと言うチェック。

  私はそうやって背中を壁につけても、あまり疲労感を感じない。

しかし番組で、元若乃花が同じ姿勢で立つと、苦しい表情となり、相当からだの筋肉を使うのか、疲れ果てたのちに、前に歩き出すと右足と右腕が同時に前に降り出してしまうほどにバランスを崩してしまっていた。

  “そんなに苦痛なのかなぁ〜”

そう思っていたが、女房も言った。

  「私には絶対ムリ!」

自分には一番ラクな姿勢であると思っていたのが、他人から見れば意外にラクでは無かったのである。
しかしそれが、背筋がしっかりと伸び、見ていて気持ちの良い姿勢であるということ。

  自分にはなかなか見えない自分の姿。

やはり店長から見た従業員一人一人は100人の中の一人であるが、従業員から見た店長はあくまでも一人の注目される人間なのである。

  自分の背筋と挨拶。

どんなリーダーもそこを見られていることを覚悟すべきであろう。






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2021年4月15日 (木)

今月の業績から

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしていた「てっちゃん」です。


4月も15日。

  店舗から離れてからも15日。

しかしこの業界の動向には以前と同様に興味はある。

  逆に客観的な数値はよく見えてくるものだ(笑)。

昨年の4月〜5月は特需中の特需期。

  地域にもよるが関東方面の店舗は20%を越す特需であった。

その反動が今月から来月に回ってくるのである。

  昨年比90%であれば上出来であろう。

それでも一昨年比で見れば二桁成長となる。

  “昨年比90%でも上出来の業績”

こんな年はもう2度と来ないであろう。
それだけ、昨年は食品小売業にとっては一人勝ちの様相であったことが分かるのである。

  その反動が今年。

それに対してどう対応するのか。
これも企業によってその対応が大きく異なるのではないだろうか。

  「何としても昨年を割らない業績を目指せ」

そんな貪欲な企業もあれば、

  「一昨年比で100を割らない業績を目指せ」

そこまで冷静?に見ている企業もあれば、

  「昨年比90%を割らない業績を死守せよ」

そんな具体的な業績を目指す企業もあろう。
しかし昨年の商品動向を振り返ると、部門毎に大きなギャップがあったのも確かである。

  野菜、精肉、グロサリー系の極端な伸び。
  鮮魚、惣菜、ベーカリー系の極端な不振。

同じ食品スーパーでも上記のように大きな偏りがあったのである。

  そしてその反動がそっくりそのまま今年の特徴となっている。

昨年好調部門が今年は大不振であり、昨年伸び悩んだ部門が今年は比較的伸びている(回復?)のである。
よって、どう頑張っても野菜、精肉、グロサリー系は昨年売り上げをいかせることは不可能に近いであろう。

  もしそれを達成しようとすれば大きなコストを覚悟すべき。

逆に昨年不振部門となっていた、鮮魚、惣菜、ベーカリーを中心に今年は如何に回復以上のチャンスをどうもぎ取るかが重要であろうか。

  伸びている部門のその下のカテゴリーは何か?。
  伸びている部門を更に伸ばすには何が必要か?。

そんな視点で今年は、鮮魚、惣菜、ベーカリーに注目し、そのカテゴリーや単品、販売手法に磨きをかけていく必要はあろう。

  小中学校の休校にて全てが内食化。

それが昨年であり、調味料や加工品の需要が極端に伸びた昨年から比較すると、今年は即食品への移行が見られる為、そこが今現在に取り組むべきカテゴリーであろうし、その分野への販売力を強化する為の人材マネジメントが重要となろう。

  そしてその取り組みは今年いっぱい継続すべき項目か。






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2021年4月14日 (水)

心を掴む言葉

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしていた「てっちゃん」です。


朝の挨拶。

  出社時に各部門を廻っての朝の挨拶。

そんな朝の日課ももう訪れないと思うと寂しさが込み上げてくるものだ。

  そこから一日がスタートする。

それは、店長という自分のスタートでもあろうし、部下達も店長と共に一日の始まりだと感じる時であろう。

  その始まりが如何に大切か。

そこで店長やリーダーが機嫌を表に出したら。

  部下達のモチベーションの分岐点である。

部下達とのコミュニケーションは一日を通して何度も生まれるが、一番初めの挨拶時が一番重要ではないだろうか。

  以前にも朝の挨拶は何度か記してきた。

http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2019/04/post-070e.html

  常に朝の気持ちで従業員との挨拶。

しかし一日を通して、朝の一番初めの挨拶時は特にアイコンタクトを取りながらの挨拶が重要であろう。

  そして掛ける言葉。

どんな言葉を投げ掛けるかで部下の気持ちが解放されるか閉鎖するか。

  店長としては確かに言いたいことは山ほどある(笑)。

しかしそれは何も朝の第一声に表す必要はない。
朝の挨拶で一番重要なこと。

  それは相手の心を掴むことにある。

相手の心を掴むとは?。

  それは相手が一番みて欲しいところを突くことだ。

突くとは?。

  一番みて欲しいところを目ざとく見つけて褒めること。

一番みて欲しいところ?。

  そこは普段の会話から察することだ。

「デコポンの売場ダイナミックだな!」
「今日の生かつおは脂が乗っているな」
「この天気に素麺売場はぴったりだな」

等々、担当者が一番店長に見てほしい、そして褒めて欲しい部分を見つけて、何気なく褒めてやる。

  それだけで一日のコミュニケーションの密度が高まるものだ。

“しかしてっちゃん、褒めて欲しいところがよくわかるね”

  それは普段の会話から見えてくるもの。

普段の会話から店長が部下に欲している部分が為されていたという事実。

  そこを見逃さないということである。

そしてそんな些細なところから信頼関係とは結ばれていくのである。

  朝の挨拶。

そこからチャンスはいくらでも広がっていくのである。







  

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2021年4月13日 (火)

相対的価格

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしていた「てっちゃん」です。


売価設定には二通りの設定の仕方がある。

  絶対的売価設定。
  相対的売価設定。

絶対的売価設定は、売価設定にあたり圧倒的な安さを提供するという売価設定である。

  競合店が158円なら、当店は98円で圧倒的に安く。

そんなイメージであろうか。

そしてもう一つの売価設定は相対的売価設定である。

  競合店が158円なら、当店は148円で相対的に安く。

しかしどちらの売価設定に関しては、競合店よりも安さ感の選出を如何に出していくかという目的には変わりはないのではないだろうか。

  そう考えるならば如何に効果的に相対的売価設定をするか。

そうすることによってお客様は、当店に対しての安さ感を感じてもらえて、

  「あのお店はいつも野菜が安いわよ」

そんなイメージが構築されていくのである。
しかし逆にデメリットは、常に競合店の売価調査に行かねばならず、その手間と交通費等のコスト、そしてその時間的なコストも失うということになる。

そのデメリットを解消する為に、週一回程度の売価調査でも競合店が追随出来ない価格設定にしておくという意図が絶対的売価設定にはあるのだ。

  しかしいずれにしても相当なコストを支払うことに間違いはない。

それでも競合店と比較した時の「安さ感」をどう演出し、安さ感を周辺のお客様に感じていただき、競合店に行かずとも自店でワンストップショッピングを実現して欲しいとの願いをどう実現するかである。

  よってそこに絶対的価格設定と相対的価格設置の使い分けが生まれるのである。

絶対的価格設置と相対的価格設定?。

  そうその二つを如何に使い分けるか。

特に野菜類の売価設定はこの二つの使い分けは重要であり、その使い分けによるお客様の「安さ感」のイメージ作りの成否が隠されているのである。

  そしてその前提には野菜の相場変動がある。

相場変動があるから、絶対的売価と相対的売価によって競合店との価格差をお客様の価格感度に訴え、そこから自店の安さ感を引き出し、競合店との戦いを有利に進めることができるのだ。

  要は相場に振り回されずに相場を振り回す発想である。

野菜部門とは相場による売価設定が頻繁であり、その相場によっての売上が大幅に違ってくるもの。
その相場変動と売上変動を、相場変動を利用して如何にお客様の安さ感を引き出し競合対策を有利に進めていけるかどうかが問われるのである。

  絶対的価格設定は簡単ではある。

しかしそれによって失うもの(利益)も大きい。
それを相場を振り回すことによって、安さ感と利益を同時に追求することができるのである。

  それが青果担当者の腕であろうか。






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2021年4月12日 (月)

定番育成

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしていた「てっちゃん」です。


以前にも定番に関しての記事はいろいろあった。

  定番強化はあっても定番育成はなかったような。

定番を強化するという言い回しは、さもバイヤーが今のトレンドを数多く入れ込んで、定番での商品回転を従来よりも一気に早めようという本部主導型の定番強化がメインのように思われる。

  それでは現場での定番強化は不可能なのか。

そんな事はない。

  大きな転換は本部主導。
  現場は地道な積み重ね。

これが個店を強化しているステップではないだろうか。
特にメーカーさんにはこのことを是非知ってもらいたいと思う。

  現場で定番を育成するということ。

特売に入れてもらう、単品量販のアイテムに入れてもらう、月間の重点商品に入れてもらう。

  非常に需要な単品強化策であろう。

それによって、より多くのお客様に自社や自分が取り扱う商品を販売するチャンスを創造できるからだ。

  しかし、それは一時の自社の単品量販には結ぶ付くであろう。

しかし重要なのはそこではない。

  重要なのはその後である。

その後に、定番に戻った後で、従来との定番のみでの商品回転がどれだけ増加したか、そしてその増加分を如何に維持できるかということだ。

  ここを履き違えるとその後の単品が他の商品に埋もれてしまう。

上記のようなメーカーさんの売り込みは単なるきっかけである。

  本来の目的はその後の定番の商品回転への検証である。

ある一つのきっかけを作って、より多くのお客様にその単品をより多く食して頂き、その商品の価値を認識して頂き、その後定番で従来以上のお買い上げを頂くことが本来の目的なのである。

そこを履き違えると、単なる安売りに終始し、その後のその単品の商品的価値をお客様に認知させることが出来ないまま、定番から落ちていくことになる。

  せっかく商品開発部が自社の粋を込めて開発した商品。

それが全くお客様に伝わらないままその命を終えるという終末。
そんな結末を防ぐ為には、せっかく周知されかかった商品を、定番のみの展開になったときに如何に加速度的に売り込んだ勢いを落とさずに定番に戻せるかが重要となる。

  現場サイドから見ると定番への戻し方という仮説と検証。

現場サイドでも大切なのは、何もしなくても定番商品が従来以上の商品回転を高めていくことにある。

  一時はコストをかけて量販した一単品。

しかし今度は、そのコストを如何に定番で取り戻すかということを意図的に仮説検証することで、その単品をインストアプロモーションから解放された後にも、定番で勝手に業績を作っていってくれるという単品の自立を促すことが重要なのである。

  単品が定番で勝手に自立していくこと。

その為に、どうするか?。

  それが定番育成ということだ。







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2021年4月11日 (日)

4月の新ドラマ

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしていた「てっちゃん」です。


今日は日曜日。

  芸能ネタの日(笑)。

やはりこの曜日はこのネタでいきたい。

  それはkazuさんの出番でありdadamaさんの休刊日(休肝日?)でもあるから。

さて、いよいよ4月の新ドラマが続々と登場してくる時期である。

それは以前のブログでも紹介したhttp://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2021/02/post-10945f.html
そのブログはなんと2月21日に書いたものである。

  ずいぶん古い記事だねぇ〜。

4月の新番組を既に2月に記載していたのである。
しかし今こうして振り返ってみても、その時の話題のドラマと今回紹介するドラマに大きな変化は無い。

  それだけ当時からの予告記事に変化が無いということだ。

その間に別途新規ドラマの発表はあったが、それも含めて今回紹介したいと思う。

まず明日の月曜日スタートのドラマから。

  「イチケイのカラス」 4月5日スタート フジテレビ 夜9時〜。

https://www.fujitv.co.jp/ichikei/
番宣では「竹野内豊が扮する型破りなクセあり裁判官・入間みちおと黒木華演じる超堅物エリート裁判官の坂間千鶴。性格も価値観も事件へのアプローチもすべて真逆な2人が、難事件の裏に隠された真実を紐解いていく爽快リーガルエンターテインメント」。

  他に草刈民代、小日向文世、山崎育三郎等が出演。

竹野内豊の型破りな裁判官が楽しみである。

  次に「恋はDeepに」 4月14日(水)スタート 日本テレビ 夜10時〜。

番宣は「海を愛する魚オタクの海洋学者・渚海音(石原さとみ)と綾野剛演じるロンドン帰りの御曹司・蓮田倫太郎(綾野剛)はマリンリゾート開発をきっかけに出会う。海を守りたい海音と開発に人生をかける倫太郎、住む世界が違う2人は運命的な恋に落ちるが…。 地上で一番“Deep”な恋の物語」、らしい。

他には大谷亮平や鹿賀丈史等が共演。これはもうkazuさんは必見ですね(笑)。

  更に「桜の塔」 4月15日(木)スタート テレビ朝日 夜9時〜。

番宣は「警視庁捜査共助課の理事官・上條漣(玉木宏)は幼少期の“ある出来事”が火種となり、警視総監を目指し始める。警視庁を舞台に、野望と正義が入り乱れる組織内のパワーゲームを描いた今までにない壮大な警察エンタテインメント」。

出演者達も、このドラマを一癖も二癖も加味されてドロドロの人間模様を演出してくれそうなメンバー達である。

  そして「レンアイ漫画家」 4月15日(木)スタート フジテレビ 夜10時〜。

「桜の塔」の後に放映されるドラマである。番宣は「愛を知らない恋愛漫画家と愛を見つけたい迷える女子が送るハートフルラブコメディー。鈴木亮平扮する人気少女漫画家の刈部清一郎は、弟の葬儀で崖っぷちアラサー女子の久遠あいこ(吉岡里帆)と出会う。清一郎は漫画のネタのため、彼女に擬似恋愛のミッションを課すことに!? 」。

  これはみていて絶対に面白いドラマであろう。

吉岡里帆演じる「ダメ男ホイホイ」をみて見たいものだ(笑)。 

  更に更に「リコカツ」 4月16日(金)スタート TBSテレビ 夜10時〜。

これも絶対に面白い。番宣は「ファッション雑誌の編集者・水口咲(北川景子)は航空自衛隊の隊員・緒原紘一(永山瑛太)と交際ゼロ日でスピード結婚。だが、価値観の違いで2人は新婚早々に離婚を決意。水面下で離婚に向けた活動、「リコカツ」を始めた2人を描く“離婚するかもエンターテインメント”」。

  今流行りの「交際ゼロ日婚」からの離婚活動からの恋愛スタート。

北川景子見たさの抜粋
であるが、絶対に笑えて泣けて結婚の本質を突いたドラマになるであろう。

  最後は「コントが始まる」 4月17日(土)スタート 日本テレビ 夜10時〜。

これも有村架純見たさである(笑)。
番宣は「菅田将暉、神木隆之介、仲野太賀が演じる、売れないお笑い芸人トリオ「マクベス」と彼らがネタ作りで集まるファミレスで働くウェイトレス(有村架純)とその妹(古川琴音)による群像劇。毎話、「マクベス」のコントから始まり、これが物語の伏線となっていく」。

  従来には無いドラマの進行ではあるが、興味もある。

さて、いよいよ春のドラマが続々と登場してくる。

  また録画が増えていく季節である。





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2021年4月10日 (土)

競合店MRの手順

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしていた「てっちゃん」です。


MR 〜 マーケット・リサーチ。

  市場調査。

しかし我々業界では一般にMRと言えば、競合店調査のことを指す。

  競合店調査。

そして競合店調査と言えば、概ねの場合は競合店の主力商品の売価調査のことを指す。

  キャベツの値段がどうだった、バーモントカレーはどうだった。

そして、売価を合わせる合わせないという議論に終始するのが、MRからの結論である。

  しかし私はあまり売価には興味が無かった。

売価よりももっと大切なのは、お客様視点でのお店のイメージである。

店舗全体としてお客様はどうイメージしているのか?。

  鮮度感のあるお店なのか?。
  安さ感のあるお店なのか?。
  季節感のあるお店なのか?。
  親近感のあるお店なのか?。

等々という視点で見た時に、自店とどうギャップがあるのか。

  鮮度感では負けている。
  安さ感では勝っている。
  季節感では五分五分か。
  親近感では大勝利だな。

そんなイメージで競合店との違いを比較していたように思う。
確かに新規オープンする以前は頻繁に競合店を見続けてきた。

  節分〜雛祭り〜春彼岸〜入園入学〜GW等々。

そして競合店の上記の鮮度感や季節感、安さ感をその都度に見続けてきて、お客様としてのイメージでその競合店を評価し、自店としての競合対策を立案して新規開店に臨んだ記憶がある。

  競合店とは長い付き合いになる。

今後、当店がオープンするということは、相手からすると厄介なものが勝手に商圏を食い荒らしやがって!という迷惑な存在になることである。
そこを、「隅の方で地味に商売をさせていただきますので」と言いつつ、相手方の店長と名刺交換をするところからスタートするのが私流である(笑)。

  競合対策とは相手を知ることから始まるのだ。

それも相手という店舗や商品、売価ではなく、商売する相手を知ることから始まると思っている。
そして、その前に自店はどうか、自分はどうかという振り返りがそれ以前にはチェックしなければならない。

  1〜自店の強み、弱みの振り返り
  2〜競合の強み、弱みのチェック。
  3〜カテゴリー毎の競合対策立案。
  4〜対策立案した部分を徹底MR。

そんな流れであろうか。

  よっていきなり単品売価調査はしなかった。

結果的にその単品が、上記の流れの中で競合対策に入っていれば、それは売価調査をしたが、そこに含まれなければスルーである。

  そこまで詳細に調査する必要は無いと思っていた。

なぜなら、そんな時間の余裕が店長にあるハズはないからだ。

  それ以外にも店長という存在は自店内で発揮しなければならない。

とは言え、競合対策は最大の業績対策でもある。
同時並行的に、競合対策を如何に効率よく、コストを掛けずに(時間を掛けずに)にチェックし行動し結果に結びつけられるかが店長には問われているのである。

  そこから対策立案した部分にのみ徹底対応するという手法。

それが私流の競合店MRだったように思うのである。







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2021年4月 9日 (金)

特徴の無いのが強み?

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしていた「てっちゃん」です。


Facebookの仲間が3月下旬に来店された。

  当方が現役を終える直前のこと。

やはり彼等も、当方の最後の姿を見ておきたいのとお店を見ておきたいという目的だったようだ。

  残念ながらその日は当方の休日と重なった。

よって、彼等は私が住むエリアの新装開店したお店で待ち合わせ、そこから彼等のみで私のお店をクルマで見た後、帰るという選択を取った。

  後日彼等に聞いた。

「率直に本音で私の店はどうでしたか?」

  リップサービスはいらない。

率直に本音が聞きたかったし、それが私達の持つコミュニティーの強さであると思っている。

  「てっちゃんが常に言っている一個の商品としての強みを感じました」

どういうこと?。

  「どの部門も一様のレベルであまり特徴がなく・・・ です。」

それって、褒め言葉、それともダメ出し?。

  思わずそい聞いてしまった(笑)。

特徴の無い売場。

  これは裏を返せば魅力の無い売場ということ。

我々業界でこのような表現は、上記のように魅力のない売場であることが多い。

  「一個の商品の強みを感じたってどういうこと?。」

思わずそう聞いてしまった。そして返ってきた言葉。

  「部門間の強弱が無くワンストップショッピング性が高いということです。」

・・・・・ ⁉️。

  そんな返しの言葉であった。

部門別の特徴が無いという事は、ワンストップショッピング性が高い、という評価になるのか。

  それは私が常に書いてきた「一個の商品としての高い店舗力」のこと。

それが横串を刺した時に、一様に感じる部分だと言う。

  特にグロサリーの安定感はどの店舗も高いと言う評価。

生鮮は良いけど、グロサリーが?。
青果は良いけど、鮮魚の鮮度が?。
豚肉は良いけど、牛肉の鮮度が?。
野菜は安いけど、果実の品質が?。

  等々、一個の商品としての店舗力としては不合格。

そんな店舗が多い中での、当店の評価。

  自分で目指した一個の商品力。

そして下された上記のような評価。

  しかしそれも重要な店舗力の要素であろうか。

嬉しいような残念なような(笑)。







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2021年4月 8日 (木)

立ち上げ店長として

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしていた「てっちゃん」です。


新店の立ち上げ。

  店長として2度。
  副店長として3度。

新店の立ち上げを経験した。

  いずれも貴重な経験であった。

しかし最後の新店、それは最後の私の所属した店舗であるが、その新店を店長として5年という長期に渡って同一店舗で店長を経験出来たという事実は私に大いなる引き出しを与えてくれた。

  “同じお店に5年もいて成長できるの?”

おそらく、そう思っている方は多いだろう。

  単に5年という年月を同じお店で就業したら飽きが来る。

しかし逆に言えば、新店というゼロの状態、何も無いところから、店長を筆頭に部下が揃い、店舗の主力となるパートさんを募集し面接採用から人材が揃い、店舗というハードが設立され、そこにメーカーさんの協力、本部スタッフの協力により地域にお店がオープンする。
そこから、地域の住民の方の来店、競合店とのお客様の奪い合い、従業員の退職採用の繰り返しからの人材成長、部門の成長を繰り返しならが52週を何度も経過していく。

  その過程の中での数値トレンドを検証出来ること。

この数値トレンドとは前年の施策があってこその今年の業績であり、その前年を知らない限り今年の数値トレンドは検証出来ないのである。

  それを5年間検証出来たという事実。

それは何物にも替えがたい私の引き出しとなった。
よく、仮説〜検証というが、単品販売の検証は翌週でも翌月でも出来るが、店長として今年一年間のストアコンセプトを立案し、その結果としてその一年間の検証となると最低でも一年は同じ年度でその店に在籍することが必須だし、それが新店の立ち上げともなると前年と比較しての内部与件や外部与件は大きく異なっていく。

  その変遷と自らの施策に対する検証。

それを考えると最低でも3年の期間は必要となろう。
新店であるから、初年度は前年比が出ないし、ようやく二年目から昨年対比が登場し、また初年度の三ヶ月間は新店特需もあり、なかなか前年比との比較が難しいであろう。

  更にようやく一年半経過後から本質的な検証期間となろうか。

そこからしっかりと、企業としての施策、個店の施策に対して具体的にどんな手を講じて、結果としてどうのような業績に至ったかを検証するという作業が、如何に自らの引き出しを増やすことが出来たか。

  そしてその反省から翌年へと続く仮説と検証。

それを同じ条件で自らの仮説に基づいた店舗運営においての検証という貴重な時間が5年間という期間で検証できたという経験はそう出来ないものである。

  まずはそのことに感謝したい。

そして、その期間を通して自らの仮説からの店舗運営がどのような効果をもたらしたのかを検証出来たこと。

  それによって自らの仮説の精度の有無も検証出来たこと。

要は、自ら編み出した勝ちパターンがどう結果に直結したのか。

  それは自店だけのパターンなのか横に展開できるのか。

そんな検証がこれからの自分の使命であると考えている。






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2021年4月 7日 (水)

現役店長の鮮度

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしていた「てっちゃん」です。


昨日は「自分ブランド」を記した。

  自分の商品価値は「鮮度」。

それを如何にブランド化していくか。そんな内容であった。

  そして今日は、現役店長としての鮮度について。

店長という職位、そして現場から離れて数日が経過した。
今まで20年間、食品スーパーという現場の店長として行動してきた。

  それはもはや公私に関わらず自分の位置づけとなっていた。

そしてその店長とい肩書きが取れた。

  開放感と喪失感。

その二つの感覚が同時に解放された身に染みてきたのである。

  “今までの店長という肩書が自分を形成していたんだ”

それは失って初めてわかるのであろうか。
Facebookでも店長仲間が何人か、店長職を降りた方がいる。

  同様の喪失感を味わっっているらしい(笑)。

やはりその職位と地位があるからこそ、自らを奮い立たせられる心の拠り所でもあったのだろうか。

  “この場所では自分が最高責任者”

その自負と責任と使命感が、自らを奮い立たせ、より積極的な行動を促してきたのであろう。

  そして、現役の店長の鮮度はそこにあるのだろう。

だからこそ、今の私の鮮度もそこから間もないという時間的な劣化の少ない状態だからこその鮮度であり商品価値なのである。

  いろいろな方からメールやFacebookでのコメントを頂いた。

そこでのコメントで多かったのは、「店長でいる間にお店にお邪魔したかった」という願望。

  “別に俺は俺で変わりないよ”

そう思っていたのであるが、逆に相手の方から見れば、現役店長という最高の鮮度の良い状態のうちに見ておきたかったという願望なのであろう。

  それだけ現役での行動には鮮度という価値が高いのである。

現役の店長だからこそ、現場で上記のような責任感と使命感からの行動に繋がり、その一挙手一投足にこそ見る価値があるということなのだろうと思う。

  そう考えるとその鮮度は落ちていく一方である。

そして、現場という変化の最先端に身を置いてきたことによる、自らの感度も落ちていく一方であろう。

  鮮度と感度。

同じようで異なる二つの感覚。

  鮮度を落とさずに感度を高める。

これからの私の課題であろうか。






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2021年4月 6日 (火)

自分ブランド

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしていた「てっちゃん」です。


昨日は自分を商品と見立て時の商品価値について書いた。

  そして本日はそれをブランドという視点から捉えてみたい。

先日はdadamaさんから嬉しいコメントがあった。

  「てっちゃんの店長日記」はブランドとして確立されている。

それも富士フィルムやシャープを引き合いに出していただいて(笑)。

  それは嬉しいに越したことは無いが、・・・ ・

今後はその確立されたブログというブランドをどう活かし、そして今後立ち上げていく自社に対してのブランディングをどう構築していくか。

  そこが今後の大きな課題でもあろうか。

自らのブランディング化。

  こう書いている私でさえ「カッコえ〜響きやなぁ〜」と思ってしまう。

自らをブランディングするなど、今までは思っても考えてもみなかったことである。
しかし、そのブランディング化を真剣に考えてこそ、今後の自らの活動を優位に進められるか否かの分岐点になるのだろうと思う。

  要は自分をどう売り出せばより明確に自分を認知して頂けるか。

そこには、自分の強みが明確にイメージされ、その強みが顧客の欲するニーズにどう直結するのかという戦略的なイメージ作りである。

  まさにそのことを自らに課して実践しようとは。

従来の食品スーパーの店長としては、将来的にも絶対にあり得ない考察だと思っていた。

  以前にも書いたが今後ここ数年の自分の強みは「鮮度」。

従来の浸透しきったマネジメント理論や部下育成理論、業績達成理論ではなく、如何に直近まで現場でそのことを実践し、現代の課題に向き合ってきたという鮮度が私の最大の強みであると自分に言い聞かせている毎日である(笑)。

  その強みを如何にして前面に簡潔に押し出せるか。

その為には、立ち上げる企業名も大いに関係してくるのだろうと思う。

  その企業名と強みの鮮度をどう簡潔に前面に押し出せるか。

しかし、ブランディングを構築していくには、それ相応の過去の実績と今後の期待値がなければ確立は出来ないと思う。
しかしそれをも抑え込んで、つい直近までの現場を歴任していたという事実とこのブログとの連動から、如何に説得力のある表現法とそのメニューを構築していくかが問われていくのであろう。

  逆に考えると従来の概念を超える「俺流」が私の鮮度だと思っている。

俺なら、「部下育成」をこう考え、こう実践する。
俺なら、「単品量販」をこう考え、こう実践する。
俺なら、「競合対策」をこう考え、こう実践する。
俺なら、「データ活用」をこう考え、こう実践する。
俺なら、「クレーム対策」をこう考え、こう実践する。

  等々、従来の枠に囚われない俺流を如何に打ち出せるか。

それを、立ち上げる企業名(屋号)と連動して新たなブランディング化を進めていくことが重要なのではないかと考えるのである。

  私はこの世界ではなんの実績も無い。

もしかするとそのことで私の足元を見る方もいるかもしれない。

  しかし私には確固たる「鮮度」がある。

これが最大の事実であり武器であり、それを強調できるブランディング化を構築しなければならないであろう。

  しかし鮮度は落ちるもの。

如何に鮮度落ちを防いで顧客に提供していくかもブランディングの方向性であろうか。

  なんか魚屋に戻った気分である(笑)。

商売の原理原則は普遍だということであろうか。






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2021年4月 5日 (月)

自らの商品価値

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしていた「てっちゃん」です。


新規立ち上げ。

  従来の仕事は「商品」の販売。

しかし今後は、「自分」をどう販売していくか。

  自分を売り込む。

そう表現すると、なんか芸能人が自分を売り込む為に自分のキャラを変更してでもそのキャラに徹するという意味合いに捉えられてしまうのが不安であるあるが(笑)。

  しかしまずは立ち上げ前の自らの売り込みは重要だと考える。

自分はどのような商品価値があるのか?。

  鮮度は?。
  強みは?。
  領域は?。
  対象は?。
  推移は?。

等々、いろいろな視点からの自らの商品価値をまずは自分が自分に問う必要はあろう。

  要は、誰に対して、そのような領域で、何を提供できるのか。

逆に言うと、相手は自分に対して、何を期待し、何を要望し、何を残して欲しいのか、を問うことも大切であろう。

  むしろそちらを自らに問うことのほうが実質的かもしれない。

自分に出来ることというよりも、今の私に対して相手の方は何を期待しているのか?。

  それを多方面の情報から自ら判断して方向性を見つけ出すことが当面の課題か。

その中でも私は自分自身の「鮮度」を重視したいと考えている。

  自分の鮮度。

鮮度とは魚や野菜で言えば、「採れ立て」や「獲り立て」という意味。

  ついさっきまで大地で栽培されていたとか大海原を泳いでいたとかの感度。

その感度で私を客観的に見ていくと、私の鮮度はついさっきまで現場にいたという部分であろう。

  現場という鮮度。

この鮮度に関しては、おそらく誰にも負けないであろう。

  当面は私の強みとなる分野。

そして当面はこの鮮度をどう活かして自らの商品価値を維持していくか。

  商品には価格がある。

商品価値が落ちるということは、価格が落ちるということだ。
だから、鮮度の良い商材は価格も正当な価格で流通できるし、目利のある担当者は鮮度のいい商品は決して安価では提供しない。
そしてそれは小売の世界でも同様であり、鮮度の良い商品は鮮度の良いうちに正当な価格で売り切る腕を持っているから、高鮮度の商品を誰よりも先に仕入れて、付加価値を付けて売り切る技術を持ち、その技術によって利益を創出する術てを持っている。

  しかしいずれ鮮度は落ちるもの。

高鮮度のものほど、鮮度落ちは早い。

  現場という鮮度はいつまで持つのか?。

鮮度だけの価値であれば、あっという間に鮮度は落ち、低価格で投げ売りに回されてしまう。

  鮮度の良いうちにどう付加価値を付けていくか。

それが、鮮度だけで売り込んだ商品とその後の価値の継続の違いであろうか。

  高鮮度の生アジを如何に付加価値のある加工に回せるか。

鮮度の次に来るのは「加工」である。

  高鮮度を維持しながら如何に自らを加工出来るか。

それが鮮度という課題の次の壁となろうか。

  そんな商品価値を追い求めていきたいものである。








  

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2021年4月 4日 (日)

ブログの今後

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしていた「てっちゃん」です。


今日は日曜日。

  芸能ネタの日(笑)。

「しかしてっちゃん、このブログはどうなるの?。」

  そんな声が多く寄せられております。

本来は、私が店長という職位にて現場でいろいろな課題に直面し、その日その日のネタをブログにて公開することによってこのブログは成り立ってきたという経緯がある。

  “でもてっちゃん店長じゃなくなったよね”

はい、その通りでございます。

  よって、ブロブ名を変えようかとも思った。

しかし今まで13年間慣れ親しんできたこのブログ名。

  「てっちゃんの店長日記」。

自分としても、店長を降りたからとか、食品スーパーの従業員でなくなったとか、の理由で13年間慣れ親しんできたブログ自体を、そしてブログ名を変えていいものかどうかという疑問を持った。

  しかし今後は店長としての日々は存在しない。

当面は立ち上げの準備をしながら、6月から本格的な活動に入る。
そしてその後は店舗運営や販売といった実務からは離れた活動となっていく。

  店長日記という実態ではなくなるのである。

しかし今後は、店長という日々の出来事から、事業設立の準備であり立ち上げ後はその活動が中心となり、店長日記という実態とは異なるブログの記事となっていくのである。

  そこを自分でどう納得するか。

自分で納得するというよりも、読者の方がどう納得されるかであろう。

  しかし私の立ち位置はあくまでも現場の店長でありリーダーである。

そんな立ち位置で今後も活動は続けていこうと考えている。

  よって現場感覚を失ってはいけないというスタンスを貫きたいのである。

よって、ブログ名もこのまま継続していきたいと考えているのですが如何でしょうか(笑)。

  こればかりは読者の方のご意見を聞きたいと思う。

是非、ご意見をお寄せください。






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2021年4月 3日 (土)

トップへの挨拶

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしていた「てっちゃん」です。


36年の企業人人生において私は二つの企業に属してきた。

  どちらもオーナー経営の企業。

食品スーパーはそのほとんどが創業50年〜70年。

  そして個人の小売店からのスタートがそのほとんど。

よって、個人の店主がそのまま事業を広げてチェーンストアの経営者となって事業を拡大してきた経緯がある。

  要はそのオーナーの商売軸が根強く浸透している小売業が多い。

そして私もそんな軸のブレない経営スタイルのチェーンストアで共に仕事をしてきたのである。
しかし、その二つの経営方針が真逆であったために、転職後は大きな不安と挫折に陥るのであるが(笑)。

  しかし二つの企業とも経営の軸はブレなかった。

そのブレない軸があるからこそ、どんな時でも現場が一丸となれたのだと思う。
昨今の企業提携や吸収合併をみると、経営の軸のブレという点に関してどうも疑問符のつく企業が企業力、現場力を失い他企業に吸収されていく流れになってきているように思う。

  幸いに私はブレのない企業に属することが出来た。

それによって、企業内での大きな変動やパラダイムのシフトの無い環境でこの業界で現場の店長に就くことが出来たのである。

  同じ軸で店舗を経営することの大切さ。

それは、そのブレない経営手法が如何に業績に貢献するかをトレンドとして検証できたことである。

  業績を左右するポイントは何か?。

それを5年10年単位で同じ企業で同じ店舗で検証できたことは非常に大きいことである。
そしてそれは私の引き出しに宝物を与えてくれたのである。

  先日のトップとの最後の挨拶ではそんな話をさせて頂いた。

転職する上での企業のトップとの関係。

  それは転職する人間によって様々であろうか。

しかし私はこれも幸いにもどちらの企業のトップとも良好な関係で退職することができたと思う。
決してその企業との関係が悪化したり、個人的に対立したり、喧嘩別れをしたりという理由からの退職ではなく、どちらの企業からの退職も自分の人生を鑑みた上での退職であり、それを企業のトップも理解してくれての今後の関係が構築されていくと思われる。

  今回もトップからは暖かく送り出されたのが嬉しい。

そして、その時になって初めて、自分がこの企業でどのような存在だったのかを知るのではないだろうか。

  トップとの挨拶。
  店舗での存在感。
  企業内での関係。

それを知るのは、案外このような退職時に現れるのではないだろうかと思う。

  退職するということは企業内での地位がなくなるということ。

そんな時に、かっての仲間はその退職者に対してどのように接するのか。

  人間的に認めなければ退職時もスルーであろう。
  影響力を持つ存在であれば恩義を表してくれる。

今回の各人との最後の挨拶時に嬉しかったのは、各人ともそれぞれに私との間で強烈に印象に残る場面があるということ。

  当方は記憶が無い。

しかし、彼ら彼女らは強烈な印象を持って、記憶に留めてくれているということだ。

  この話を何人かに聞いた時初めて自らの存在を知ったのである(笑)。

そして思った。

  “この企業を選択して良かった”

背中を押していただいた、トップとの最後の挨拶を持つことが出来た。






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2021年4月 2日 (金)

新たな船出

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしていた「てっちゃん」です。


一昨日で店舗での業務が終了した。

 

  今月よりフリーの身。


とは言えまだ有給消化期間ではあるが。

  しかし実質的には今月より新たな船出となることは間違いない。

 

一昨日までのチェーンストアの店長としての肩書であり、約20年間を通して食品スーパーの店長しての肩書と業務に長年就いていたのであるが、その業務から解放されたというか自ら離れたというか。

 

  そして一昨日までの店舗では新店開店からの店長職。


いわば開店前の採用の段階から携わり、現在のパートさん等の面接から採用によって採用された方達は全て「てっちゃん丸」という船に乗って航海に出たのである。

  そしてその船から降りた私は新たな航海を目指す。

新たな航海の始まりである。

  しかしこれからの航海は一人旅。

5年前のように、共に乗船する仲間はいない。

  強いて言えば女房ぐらいであろうか。

そんな彼女と二人三脚の航海が始まるのである。

  しかし全てをほぼ一人で航海に出航するという覚悟。

それは、従来の漁船であれば大勢の乗組員がその強みを活かして役割を分担し、その役割に応じて的確なより的確な航海が可能であったのだが、これからは全てを自分の腕に頼って航海をしていかなければならない。

  全ては初めての経験の連続がこれからの航海の現実となる。

しかしこの36年で学んだ経験は私でしか出来なかった経験でもある。

  だからと言って他者と何が違うのか?。

同様のキャリアを積んだ方は多いであろう。
しかし、転職により全く真逆のアプローチにより売場を作り業績を目指す企業を体験出来たのは、結果的にはチャンスに転換できたと思われる。

  更にはこのブログから繋がった仲間達の存在。

そこから、他企業の文化や他企業の従業員としての仲間達との交流から得られる商売に関する情報も自分の仕事観を大きく変えるほどのインパクトの大きな衝撃であった。

  またメーカーさんとの繋がりからの情報交換。

そこからまた新たな販売力を身につける手法であり情報であり、そして支援を頂くことができたのである。
そしてメーカーさんやこの業界を取り囲む企業の方との情報交換は別の視点での自分の存在感を感じさせてくれるのである。

  メーカー側から見た現場の実態。

売場や外観、内装は自由に見たり触れたりできるか、その売場ができるまでの過程や苦労、課題等をメーカー側としては知りたいという欲求はあろう。

  そしてどう現場にアプローチするか。

メーカー側から見た時の小売の情報。

  どのボタンを押せば現場は動くのか。

それも重要な彼らの情報交換の意図であり、こちら側からすれば如何に彼らが付き合う他企業の情報を得られるメリットもある。

  しかし最後は人間関係。

そんなこの業界の内外の人間関係を多少なりとも構築出来たのは、この10年間で大きな収穫であったとように思う。

  いろいろな想いを背負っての船出。

二ヶ月の準備期間も光陰矢の如く過ぎていくのであろう。







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2021年4月 1日 (木)

最後の挨拶

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


3月31日。

  いよいよ私の最後の出社日。

後任の店長が配慮してくれて、私の最後の挨拶を全体朝礼で設定してくれた。

  “最後の挨拶で何を話そうか”

そんな想いでクルマを運転していた為、通常であれば「これが最後の景色か」と感慨深げに運転するところであったが、景色など何も見えない(笑)。

  ただただどんな内容にするか?、との問いとの戦い。

そんな問いとの戦いを続けながら、約50分の通勤時間が過ぎ去っていった。

一ヶ月前から後任の店長が赴任し、私は私で店長としての引き継ぎ期間を頂いての本日の退職日である。
よって、そのほとんどの店長業務は既に後任の店長が取り仕切って引き継いでいるから、今更今後の店舗運営に大きな支障はない。

  よって本日の挨拶は本当にいなくなるというケジメの挨拶。

しかし新店開店からの5年間を共に過ごしたパートさん達にとっては、私という店長がいて当たり前、私という顔がいて当たり前、私という名前を聞いて当たり前の毎日であっただろう。

  それが当たり前でなくなるという現実。

それが明日から始まるのである。

  そんな想いを込めながら最後の挨拶に立った。

思えば、ちょうど5年前の今頃から面接が始まり、その結果、本人の希望に叶うか叶うまいかを問わずに私からの採用の電話を彼女達は受け取ったのである。

  そしてそこからてっちゃん丸という漁船に乗り込んだ。

彼女達はそれを客船と間違えて乗ってしまったのかもしれない。
しかし、乗ってみて初めてそれが漁船だと気が付いた。

  それも競合各船がひしめく荒波に向かって出航したのである。

しかし乗ってしまったら戻れない。

  その荒波で漁をするしかないのである。

しかし彼女達は意識していなかったのかもしれないが、彼女達には凄腕の漁師の血が流れていたのである(笑)。

  船長にその血を刺激されて彼女達は腕を上げた。

その結果としての毎年の大漁の積み重ね。
そしてようやく、てっちゃん丸は航海を終えて港に着いた。

  しかし明日からまた新たな航海が始まる。

明日から乗る船はまた別の船長の船である。
私は彼女らに言った。

  「いいですか皆さん!、絶対に乗り遅れないでくださいね!」

てっちゃん丸という船の時代は終わったのである。
明日からはまた新たな別の漁船に乗り込むのである。

  規格も設備もエンジンも異なる別の漁船。

そこに今まで乗り込んできたこの船で漁の腕を上げた腕力を活かして、また果敢に大漁を目指して漁に出航するのである。

  そんな彼ら彼女らにエールを送りたい。

そんな意図からの本日の最後の挨拶。

  どう伝わったのであろうか?。

ちょっと毒舌になってしまったが(笑)、皆に伝えたかったのは上記のような5年間の経緯を今後の航海。

  是非「売る楽しさ」「売れる喜び」を今まで以上に享受して欲しいものである。






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