対話
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
今日は日曜日。
芸能ネタの日(笑)。
以前のドラマの案内で記したドラマ。
「ここは今から倫理です」
毎週土曜日、午後11時30分〜 NHK。
高校の倫理の授業を取り上げたドラマであった。
であった、という表現から、既に全8話が完結はしているが、敢えて今日のこのブログに載せた理由を記していきたい。
このドラマの最終回で、校内のある事件をきっかけに、倫理の授業を受ける生徒10名と先生とで、この事件に際しての当事者が今後どう行動すれば良いのかを、円陣を組んでの対話で自らの意見を出し合う授業が持たれた。
一つの問題を自らの問題として意見を出し合う対話。
対話とは意見の交流。
“仕事で対話を長らくしていないなぁ〜”
このドラマを見て、ふとそう思った。
対話。
以前の研修会で対話について考えさせられたことを思い出した。
かっての企業で労働組合の幹部をしていた時のこと。
労働組合を退任するときに参加した研修会。
退任時の最後にその人に自由参加のご褒美として与えられる研修会。
卒業旅行を兼ねた意味合いで、北海道や九州への研修会に参加する方もいたが、私は経営陣が参加する研修会を選択した。
そこでは中小企業の経営者や大手の幹部の方が多く参加。
そんな人員構成の中での研修会はとても穏やかな雰囲気で研修会が2泊3日で開催された。
そこで3日目に対話が行われた。
今までの2日間の日程で行われたグループ討議やグループ発表における発言や行動に対して、それらを振り返ってグループ内でその振り返りの自分の行動や相手の行動に対しての質問や意見の交換をする場が設けられた。
「あなたはなぜあの時あのようなまとめ方をしたのか?」
「自分はあの時、こう思ってあのようなまとめ方をした」
等々の意見が、その時の状況を踏まえながら自分の考えを土台として行動したことに対する、相手の感想であり考えでありとの葛藤がその場に生まれるのである。
この葛藤と振り返りがどれほど有効であるか。
それをこの研修会で最後の最後に学んだ記憶が蘇った。
人間はその場で考え行動する。
しかしそれは自らの考えは自らは熟知しているが、それを相手はどう捉えていたのか、組織として結果的にどう影響を及ぼしたのか、それを自分以外の人間から直接後から振り返る様に意見を交わすという経験は、この様な研修会でなければ体験できないことであろう。
それを対話形式で皆で振り返る。
そしてこのような研修会だからこそ研修会の流れに沿って振り返ることが出来るのである。
あの時の経験が現実を客観的に見る視点の始まりであった。
その時から、自分の組織内での行動を常に客観的に、どう映っているのか、どう認識されているのかという視点で自らを見る習慣が身についたのかもしれない。
自分を客観視する。
それは現実に上記のような他者からの意見交換をしてみることで、その重要性を理解するのではないだろうか。
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コメント
てつろうさん、コメントありがとうございます。
職人さんの感と経験の世界は、それまでのその方の議論の繰り返しから生まれてきた真実なのだろうとは思います。
ただ、商売は常に変化していく世界であり、今日の正解が明日の不正解とは良くある話。その業界の違いを知るのもまた楽しいものかも知れませんね。
投稿: てっちゃん | 2021年3月21日 (日) 19時58分
kazuさん、コメントありがとうございます。
kazuさんも労働組合の活動をしていたとは驚きです(笑)。
当時はスーパーバイザーや副店長という職位のかたわらでの労働組合の活動。よって、経営者側と労働者側の両面からの現状の課題解決を図ってきた経験は大きいと思っております。その頃から、いろいろな側の視点に立って同じ物事を見るということは非常に大切なことであるし、同じ物事を表と裏側から見る経験も人間の引き出しを増やすことになるのではないでしょうか。
投稿: てっちゃん | 2021年3月21日 (日) 19時53分
ドラマはあまり観ませんが時間帯がよかったので、ほぼほぼ観ていました。今の会社では議論するどころか固定観念の強い人ばかりで議論にはならないです。建設関連の会社は未だに職人が幅をきかせる業界なのかも?しれないです。
投稿: てつろう | 2021年3月21日 (日) 15時39分
kazuです
労働組合在籍の頃は私も様々な経験をさせて頂きました。
今でも鮮明に記憶に残っているのがアメリカ研修です。
上部団体の単組にも様々な職種の企業が所属していますので話の内容や視察先もSMに限らず、ホームセンター、介護施設、コンビニ、カー用品店、etcなど 今までは「視察と言えばSM」でしたが、新鮮に勉強できた事を記憶しています。
夜の自由時間も多職種の方々とディスカッションを行い、違った視点からのMDに気づかされました。
それ以外にも労働組合には現在の職種の基礎となる部分を多く学ばせて頂きました。
会長も「現実を客観的に見る視点の始まり」と記載されていますが、私も今思うと客観的な視点は、組合活動から学んだ物が多くあると実感しています。
投稿: kazu | 2021年3月21日 (日) 07時26分