激務の裏側
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
店長職からの解放。
肩の荷が降りるという感覚。
しかしその反動なのか、自らのモチベーションにも波及してくるという現実。
先輩店長達との会話に出てくるのは、店長職を降りると肩の荷も軽くなったという話をよく聞くが、まさにこのことなのであろうか。
しかし同時に業績に対する追及欲も削減されてしまうのであろうか。
店舗の店長を背負っていた時は、その職位の責任としての業績に対する追及欲も同様に高かったのであるが、店長職を離れるとその欲も一気に自分の方から降りていくのを感じている。
逆に言えばそれ以上に次への不安の方が格段に高いのであるが。
よく言われる言葉。
店長職は激務。
特にメーカーさんや取引先さんからはよく言われたことがある。
激務、ハードワーク。
それは、店長というマニュアル通りの仕事を全て完遂し、更にお客様からの対応や従業員同士のトラブルまで背負っていくと、それはそれは休憩時間もないほどのハードであり、結果的に激務という表現に行き着くのであろう。
しかし現実はどうか?。
それは店長次第。
店長職を激務にするかスマートにするか。
それは店長次第。
店長職を全て一手に引き受けて一人でこなせば激務となる。
しかし、その役職のおける業務を店舗の人材でシェアしながら役割として分担すれば、それぞれの役割に集中することができる。
店長職がスマートにするには店舗内での仕組み化が必須となる。
その為には、仕組み化された部分を如何に部下に役割としてシェアし、自らは変化に対応する部分に敏感に反応して行動するという領域を如何に集中して受け持つかになっていくのではないだろうか。
私は特に業績に直結する部分を受け持ってきた。
業績対策、競合対策、販売計画、52週MD、人材採用、トラブル対応等々。
逆に、仕組み化の部分は本部マニュアルに沿って副店長を中心に取り組む組織にしてきた。
よって業績対応に集中できたという部分は大きい。
従来であれば、店長は24時間働けますという暗黙の了解の上での店長職であった為、全てを店長が背負って業務に当たっていた時代もあったが、そんな風潮を働き方改革が全てを壊して、新たな店舗運営の再構築を為さなければならなくなったのである。
そして次世代の店長職とはそれを更に進化させていく時代ではないだろうか。
よって、店舗運営場あるべき姿を全てにおいて店長中心に実践する時代から、役割を明確に分担し、店長と言えども如何に効率よく少ない労力で最大の効果を発揮できる業績対策の術を学び、実践する時代になっていくのである。
少ない労力で最大の効果を発揮させる術。
あるべき店舗の基本の状態をベースに、如何に上記のような取り組みで最大の効果を発揮していく姿がこれからの店長の姿であり、そこの店舗内の活気と楽しさが生まれていくのではないだろうか。
店長職は激務。
それは過去の話であり、より少ないコスト(金、時間)とより高い効果(業績)を求めて行動し、より確実な結果を残すことが店長に求められる時代がきているのである。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
上司も部下も、店長もチーフも全ては人間というキーワード。
人間を知らずして店長はできないと思った方が良いですね。
投稿: てっちゃん | 2021年3月27日 (土) 21時18分
k,kさん、コメントありがとうございます。
使いづらい部下ほどきっちりと業績を残してくれるものです。
よって、使いづらいというよりもどう「活かす」かがリーダーや店長の人間性にあらわれるのではないでしょうか。そしてそんな店長からマニュアル以外の対策を求められるのだろうと思いますよ。
投稿: てっちゃん | 2021年3月27日 (土) 21時14分
メンバーに自分の方針を共感させ目標に向かって手を繋いで走る。店長の資質はチームワーク力に有るとも言えますね。工場長や機長のような論理的資質以上にスポーツ監督や指揮者のような感性的資質が必要と感じるのも相手が機械ではなく血の通った人間だからでしょうか。
投稿: dadama | 2021年3月27日 (土) 16時58分
先日の転職して2ヶ月で店長にとの話を聞いてすごいなと思うとと同時に孤独だったんだろうなと思ってしまいました。肩の荷降りると同時に多大なプレッシャーも襲ってくるのでしょうね。私は今の地位で終わリますがオンリーワンの爪痕残します!ぶっちゃけた話、使いづらいなと思う上司もいると思います。まあそれはそれとしてマニュアル以外でも対応できる部下を育てたいですねー
投稿: k,k | 2021年3月27日 (土) 07時27分