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2021年3月22日 (月)

52週MDを想う

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


52週MD。

  かれこれ10年以上も継続してきた。

以前のブログにも書いたが、最初の一年は地獄であった(笑)。

  何度途中で挫折しかけたことか。

しかし年度初めに心に誓ったことである。
絶対に一年間は継続してやり続けていこう、という強い意志を持って始めた52週の販売計画と実践、そして記録。

  特に記録を継続することを誓ったのである。

おそらく、52週間の店舗での販売計画や売場作りの実践は実施している企業や店舗、そして店長は多いであろう。

  しかし重要なのはそれを写真とともに記録として残すことにある。

それが一周回った翌年に大いに役立つのであるし、自分の引き出しを大いに増やしてくれるのである。

  はっきり言おう。

初めの一年間は、本部送付の媒体物を全て取り付けるだけでもいいと思っている。
それを写真に記録し、まとめてエクセルなりパワーポイントなりにまとめておく。

  そのまとめに挫折してしまうのである。

そこには、売場の計画と実践、そして売場撤去の後の達成感と疲労感から、これだけやればもう十分であろうという達成感に包まれるから、その後の仕上げを放棄してしまうのである。

  しかし本当は仕上げが重要なのである。

それは、翌年に大いに役立つ。というのは、52週後に必ず同じ週が巡ってくるのであり、同じイベントが繰り返されるのである。
その時に、前年の記憶が蘇り、その時の媒体だけの売場が目の前に現れるのである。

  そこからが本当の52週の始まりではないだろうか。

そこで前年の媒体だけの売場から、多少なりとも進化が現れてくるのである。

  “もっとこうすればよかった。次年度はこうしよう!”

そこから店長や部門チーフは自ら考え自ら行動し始めていくのである。

  せめてもっとこうしよう。

そこから本当の52週MDがスタートし、もっといい売場をもっといい写真写りで記録に残しておこう。

  そこから売場の陳列技術が向上していくのである。

そして写真撮りも、脚立を使用してもっといい写りになるような斜度からの撮影となり、更に売場が一番完璧に仕上がった時間帯を選択して写真を撮るように仕付けづけられていく。

  それが部門チーフにも伝わり開店品揃えが早くなっていく。

一番いい状態の売場を店長に撮影してもらいたい、という忖度(笑)。
しかし、その連続が本部でも評判になり、バイヤーが全店にイベント時の写真を共有のフォルダに貼り付けるよう指示が出てくる。

  その為には最高の舞台を写真に撮ってもらいたい。

その店舗全体への波及が結果的に売場レベルの向上につながっていくのである。
そしていつしか、52週MDという取り組みが、店舗にも全店にも波及していき、店長自身も52週毎に写真をまとめて記録に残して次年度への反省として残し続けていこうという強い信念となって積み重なっていくのである。

  結果的にいつの間にか52週への取り組みが習慣化されていく。

それが企業のDNAであり、企業力であり、そしていつしか文化となって受け継がれていくのであろう。

  これが習慣化されれば必ず店舗としての競争力は高まる。

いろいろな意味において、店舗力の基本であり、これが競合マネジメントへとつながっていくのである。







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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
本部提案の52週提案と自分が実践した52週を比較して今年の計画を立案するのがい一番精度の高い計画であり実績につながるのではないでしょうか。
よって現場で52週の反省が積み上がっていくことがまず前提となる52週、そこからのスタートなのだと私は勝手に思っているのですが如何でしょうか(笑)。

投稿: てっちゃん | 2021年3月23日 (火) 23時41分

私も今更ながら自社と競合の52週MDの取組を始めました。と言うのも現企業では過去の52週MDが通用しない(笑)。今年は試行錯誤とチャレンジをしながら、現企業と前企業の比較検証を取組たいと思います。
(商品部出の上司に代わり良くも悪くもスピード感と結果が求められて痺れる一年になりそうです。笑)

投稿: dadama | 2021年3月23日 (火) 11時46分

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