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2021年3月13日 (土)

日付の短さを武器とする

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


日配商品の単品量販。

  日付管理の長い非冷商品であれば在庫をしっかり山積みすればいい。

そしてそのような商品ほど、売上規模の高いお店ほど有利に単品量販が可能となる。

  いくら在庫を持っても普段の売上がカバーしてくれるから。

そして企業内でも売上の中盤以下のお店は数量的には上位店舗の後塵を浴びることになる。
そして売上の高いお店の店長やチーフはそれが己の実力だと過信してしまうのである。

  しかし本当の実力とは・・・ ?。

それは、日付管理の短い商品の単品量販に現れるのである。

  なぜか?。

どこの企業もどこのお店も、日付管理の短さ故に、積極的に単品量販をやりたがらない。
日付管理の短さ故に仕入れに対して二の足を踏むのである。

  “もし売れなかったらどうしようか”
  “仕入れて大量に残したらどうなる”
  “廃棄なら次回チーフ会で絞られる”

いろいろな思惑が交錯すると、どうしても現場のチーフや店長達は二の足を踏み、安全な道を通りたくなるものである。

  そこにチャンスが存在するのである。

どこもやらないということは、やったお店にチャンスが巡ってくるということだ。
そしてやればやったで、成功失敗の事例という自分の引き出しがより豊富になり、販売力が身につくという主たるメリットを享受することができるのである。

  それ以前にどこもやらないというリスクに挑戦する勇気も身に付く。

そして、短いサイクルで如何に商品回転させるか、如何に売り切るか。

  そこに商人として一番大切な単品量販力が身につくのである。

特に鮮度劣化、日付期限の短い商品ほど頭の回転を早めていくことが重要であり、そのことで自ら考え自ら行動することの基本を身につけることができるのである。

  その前提に「仕入れて」「売る」という勇気。

通常の定番商品の仕入れは機械的に業務を遂行することが必要であるが、とりわけそこから単品を引き出して別途企画コーナーで売り込むには、その決定の段階と仕入れの段階での勇気が必要となる。

  その勇気がいずれ売る楽しさと売れる喜びをもたらすのである。

その究極が惣菜や寿司類の時間管理での販売期限を有する惣菜部門であり、鮮度劣化の激しい「丸魚」「刺身類」や野菜類を扱う鮮魚部門や青果部門の商品管理であり、これらの部門からすれば日配の日付管理はいずれにしても余裕の管理なのである。

要は日配商品は日付管理の長短がありそこにグロサリーの腕の磨きどころが存在するのである。

  そしてそれは競合対策にも有効なのである。

競合店でも日付管理の短い単品は積極的に定番から外に引き出して単品量販をしたがらないものである。

  それは日配商品に限らず同様に消極的となる。

そこが逆に日販の低いお店はチャンスとして捉えなければならないのである。

  敢えて条件の悪い状況に飛び込んでいく勇気。

そんな状況に自らを追い込んでその状況を楽しむという仕事の仕方。

  その勇気と裏腹に販売力を磨いていくという仕事観。

それが商売を磨いていく根底なのである。






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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
良い種を撒きましたね。
そこから水をやって育成して、収穫の頃には大きな実が成ることでしょう。
DNAの無いところに新たなDNAを植え付けるには、まずやって見せてという段階からの取り組みが重要でしょうか。
是非、具体的な事例の引き出しを増やしていってください👍。

投稿: てっちゃん | 2021年3月13日 (土) 20時28分

先日お邪魔したお店も小型店の部類でしょうか。
各カテゴリーで1、2アイテムの単品量販、お客様の視点に沿ったプロモーションケース配置。
小型店こそ来店されたお客様の部門客数=購買率を上げる仕掛けにトライする事が大切ですしその学びは一生の宝となりますね。
ちなみに私の弄ったお店ですが早速上位店舗の売上を抜きました(笑)。ゾーニング変更だけで商品の仕込みがまだですのでこれからが楽しみです。

投稿: dadama | 2021年3月13日 (土) 08時52分

k,kさん、コメントありがとございます。
→失敗しても2週間の販売期限あれば楽勝で回せます。
グロサリーで2週間と言ったら超リスク満載の商品。しかし鮮魚部門での2週間は超余裕の販売期限(笑)。
同じ屋根の下でこのように極端な日付管理をしている仲間がいるという情報共有ができる環境を如何に有効に活用するか。これも店長次第でしょうか。
しかし私もあのジャンブル販売には度肝を抜かれましたが(笑)。

投稿: てっちゃん | 2021年3月13日 (土) 06時56分

この記事に共感します。鮮魚は毎日ロスとの戦いでもあり。止められない大量送り込みをなるべく当日に売り切りせねばなりません。店長、副店長にどんな嫌味言われようとやらねばならない環境ですねー(笑)グロ出身の上司にはわかってもらえませんね。以前紹介した珍味のジャンブル陳列。普段大した売上ない店ですが、やれば当たります。その品群の売上はトップクラスに。自分で食材買物してると絶対に足を止めるからです。失敗しても2週間の販売期限あれば楽勝で回せます。そろそろやる時期ですかね(*^^*)

投稿: k,k | 2021年3月13日 (土) 06時46分

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