最後の競合店めぐり
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
新たに赴任した店長との引き継ぎ。
先日は競合店を一通り巡ってきた。
一番近い影響のある競合店、遠方ではあるが学ぶに最適な競合店、大手GMS閉店後にお客様の奪い合いとなる競合店等々、競合店毎に当店との関係性が異なる関係にあるそれぞれの競合店を改めて振り返ってみた。
思えば五年間おつきあいであった。
店舗を創業してから、周囲にはいろいろな競合店が存在していた。
そしてその後閉店したお店も数店舗。
その度に客数や売上に影響を受けながらのこの五年間。
未だに存在する競合店を再び感慨深く振り返ってきた。
そして直近では大手GMSの閉店におけるそれぞれのお店の影響度も伺いながら、拝見して回ったのである。
そしてそれらを新任の店長への引き継ぎとして、それぞれのお店を解説付きでコミュニケーションしながらの店舗MRである。
“それぞれが異なる特徴を備えた店舗群だなぁ〜”
今改めて競合店を全店振り返ってMRしてみると、これほどまでに個店毎の特徴が明確に異なるエリアで自店が商売をしていたことに気づくのである。
“こんなにも違っていたっけ(驚)”
改めてそのような印象を強烈に受けたのである。
それだけ自分の目が足元を見失っていたということであろう。
そしてそんな多彩な競合店が乱立するエリアになって、自店はお客様にとってどう映っていたのであろうか。
エリアにあって、自店にどのような印象を受け、どのような買い物動機を得、どのような使い回りをしていたのであろうか。
そんな冷静な目と五年間の歴史が私の教えてくれたもの。
それが私の財産であろうか。
それはそのような多彩な競合関係の中において見えてくる位置づけであろう。
そしてそのような競合環境下において、自店の歴史と業績の推移から、どのような店舗がどのような経緯で業績を残していったのかを知ることによって、今後どのような店舗を作ることが永続していけるのかを知る手がかりとなったのである。
それはやはり自店の強み。
その強みを把握して、その強みを競合店の乱立するエリアにおいて以下に発揮できる環境を整えられるか。
そこに店長のマネジメントが集中されること。
このことが、最大の要因であるということを、私はここで学ぶことが出来た。
それが私の武器であろうか。
自店の業績を左右するもの。
それは多々あるであろう。
しかしその最大の影響の要因は明らかに競合店の存在である。
そしてその逆に、競合店の業績を左右するものは自店の存在でもある。
この両者の関係。
結局は現代という時代はお客様の奪い合いの時代。
コロナだろうなコロナで無かろうが。
たまたま昨年はどのお店も黙っていても業績は拡大した。
今年はその反動が大きな壁となって全企業に押し寄せるのである。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
同じお店を複数人が見て意見を出し合う。結果として自分の世界観がどのような位置づけにあるのかが明確に理解できますね。そしてもっと言うとそのお店の店長の話を聞くと更に売場の意味、取り組みの意味が明確に理解できる。よって競合店を見ると言うことは単なる売場を見ると言うことから一歩も二歩も前進して行かねば競争には勝ち残れないと言うことなのでしょうね。
投稿: てっちゃん | 2021年3月19日 (金) 06時05分
あちらの会のMRでも感じますが、人で見るのと複数で見るのとでは視点の違いもあり新たな気づきがありますね。
てっちゃんの卒業とともに襲うコロナ特需の壁。こちらは昨年ゴールデンウィークまで学校が休校でしたから約2か月間はコロナ特需に対する対策を各社打出してくる=価格競争が一気に激化してくるでしょう。いよいよお客様の血みどろの争奪戦の再開の春ですね。
投稿: dadama | 2021年3月18日 (木) 08時45分