競合店の改装情報
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
昨年一年間はコロナ禍による巣篭もり需要拡大期。
そして今年から新たな環境に突入する気運の高まり。
その影響もあってか、駅前の大手GMSが数十年の歴史に幕を落とした。
さらに、ここに来て直近の競合店が改装をするという情報が入ってきた。
当店から数百メートルという影響度の高い競合店。
全くの新たな装いで再オープンとなるらしい。
上記だけでも今年から大きな変化の波が押し寄せてきそうな気配である。
思えば、昨年一年間はコロナ禍という大きな波に翻弄され、ただただコロナ対策、感染対策にのみ振舞わされてきたように思う。
お陰様で業績の方は何もせずとも順調に推移はした。
しかし、従来から取り組んできた競合対策もこのコロナ禍の為、多くの販売促進は中止や延期。
更には、競合店との戦いという店長を中心とした対応も中断せざるを得ない状況。
よって店舗としても私としても何もしてこなかったのがこの一年。
しかし、大手GMSの閉店と一番近い競合店の改装という、ここに来ての環境の激変。
しかし当方は3月を以っての退職。
今まで、現場という環境の変化にいち早く対応することを念頭に業務に取り組んできた身としては、昨年一年間の殻をようやく破り、自分の存在意義を問われる環境が巡ってきたとの感慨と、そこから去っていく寂しさという感慨という複雑な想いが交錯している。
ようやく本来の自分の強みを活かせる環境になってきた。
そんな感慨とは逆に、4月以降からの競合店の改装においては後任の店長に任せるという放出感との交錯である。
新規改装により新たな店舗運営陣が指揮を取るようになるであろう。
その店舗運営陣は、自分の業績や評価が掛かっているのであるから、当初から一気呵成に攻め立ててくるに違いない。
当然こちらもそれ以前に販促強化、品揃え強化、イベント強化といきたいところである。
そして当初対応次第で、今後のこの二店舗の集客力には格差が生まれてくることであろう。
何事も初めが肝心。
初期段階でどのような対応をし、それを継続して維持しながら競合店と凌ぎを削っていくかという長期戦へと雪崩れ込んでいくもの。
それが競合対策だ。
私は今までそのような経験を幾度としてきた。
そして言えること。
必ず長期戦を覚悟すること。
競合店との戦いは競合店が存続する限り続くもの。
よって、その対応は初めだけとか一時だけの問題ではない。
それこそ永遠に続く流れの一時を自分が担うという覚悟が重要。
そして、その覚悟を以って臨む限り、いつしか敵は落ちていくもの。
それが競合店との長い長い戦いのストーリーである。
そして、それを楽しむのである(笑)。
“笑ごとではないぞ、てっちゃん!”
確かに経営陣はそう叱咤するであろうが、現場ではそれを楽しむという視点でも捉えていかない限り、苦痛の日々の連続となってしまう。
競合店との戦いはある種のゲームである。
その戦いで疲弊してはならないし、苦痛を感じてもならない。
あくまでもその戦いを店舗一丸となって楽しむという概念。
それが、店舗内が一体になり、尚且つ楽しみながら競合対策を継続できる秘訣であり、その継続がいつしか敵をして戦意喪失に追い込むのである。
それは決して逆の立場になってはいけない。
あくまでもこちら側が、偶然にもこの競争に参加してしまったという環境をチャンスと捉えて取り組むことである。
そんな経験を数しれず体験してきた。
最後は楽しめるか否か。
その楽しみからも卒業の時なのだろうか。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
現場でリアルに商品と人材に接しマネジメントできるリアル感はここでしか味わえない感覚でしょうか。
そういう意味では寂しさ淋しさを感じますが、新たなステージへの緊張感の方が優っている現実でしょうか(笑)。
今後は自ら直面する課題解決から、クライアント先の課題解決という対象が異なる課題に対してどれほどの多様性を発揮できるかが自らの課題となるでしょうか。
投稿: てっちゃん | 2021年3月17日 (水) 08時29分
店長職。他人の芝生は緑く見えますが、闘争心が強い私には店長職が一番やり甲斐を感じましたね。店舗はお客様にも競合にも最前線ですから日々の戦略を練り、一番の醍醐味は自らの判断で実戦?実践出来ること。結果の出た時の感激をメンバーと共有したり痺れたり出来るのも現場を預かる店長ならでは。
これからは私もてっちゃんも現場から一歩退き参謀本部での頭脳戦となるのでしょうが現場の緩さにブログの💢アバターがリアルになる予感(笑)。自らが動いて結果を出す楽しめる機会が減るのは寂しいですが何れは引退せねばならない現場や職場。今出来る事に最大限のキャリアパワーをお互い発揮したいですね。
投稿: dadama | 2021年3月15日 (月) 08時32分