今年の人事異動
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
人事異動。
当社も3月1日を以って大きな人事異動があった。
そしてその前後においても、この業界の概ねの店舗では人事異動があったのではないだろうか。
それによって当店では引き継ぎの時間という余裕が生まれたのである。
しかし思えば、昨年は大きな人事異動が少なかったように思う。
それは競合各社も同様のようだった。
やはり、コロナ禍という未曾有の環境激変によって、このタイミングでは慣れた店舗で慣れた現場の店長が同じお店で指揮を取ることの方がより少ないリスクで店舗運営できるという判断というよりは、今年は新たなチャレンジをするタイミングでは無いという判断に基づく人事異動の数であったような気がする。
よって、昨年はどのお店にも同じ店長の顔ぶれが揃っていた(笑)。
しかし逆に今年はその反動なのか、店長の人事異動が相次いでいるようの思えるのだ。
競合店でも数店舗で店長が異動している。
ある企業では、エリアを統括するマネージャーも大きな人事異動により持ちエリアがだいぶ変動している様子。
それだけ危機感を持って臨めということであろうか。
それによってまた新たな視点で目の前の環境に対応しようとする意識が芽生えるのは確かなことである。
よって、新たな環境に対して新たな視点で目の前のお客様や競合店に対しての対応を実施するという環境を設定するという意味では、今年の人事異動としては有効であろうか。
要は従来の成功体験を捨てる勇気を促進させるための人事異動。
そこに視点をおいての人事異動が今年は多発させて、より多くの新たな視点で目の前の環境に対応してほしいという願いが今年の人事異動には含まれているのではないだろうか。
人事異動による店長の変更。
はっきり言って、そこには上記のようなメリットもあれば、逆に大きなデメリットも存在する。
デメリット。
一つは、従来から取り組んできた事例が継続困難となることであろうか。
従来から取り組んできたことは継続してこそ活きていくもの。
しかし人事異動による中断が余儀なくされることになり、従来からそれを評価していきたお客様が離れていくというリスクは覚悟しなければならない。
二つは、店長本人自体もそこでまた新たな環境下で新たな引き出しの作り変えが発生することだ。
同じお店で継続するから数値効果が身に付くのである。
その学びの場の環境が変わると、また一から別の環境で取り組みをスタートしなければならないし、その継続を検証するには3年程度の時間的な経過を要するものであるが、その検証結果を学ぶ場を得るか得られないかという事実は、本人の進化においては非常に大きい環境なのである。
しかしそれをも押しての人事異動。
そこには、コロナ禍で何もしなくても業績が保てた以前の体験を今回の人事異動でシャッフルさせることが目的なのであろう。
シャッフル。
それは今年のキーワードではないだろうか。
全てがシャッフルされて新たに整備し直す年。
それが今年なのであろう。
そんな新たな年度の幕開けである。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
人事異動も同様だし、今年は各社各店の改装も多発してくるような気がします。
早々にいろいろな話題?のお店もどんどん改装している情報が入ってきております。今年の競争激化の前の守備固めでしょうか。
そして自社の勝ちパターン。
このフォーマットを取得している企業はやはり強いですね。
投稿: てっちゃん | 2021年3月19日 (金) 06時09分
昨年はコロナ禍でイレギュラーな対応が頻発した年でしたから当社も業務上、更には地域間感染のリスクもあり異動は最小限に留めておりました。そのリバウンドもあり今春は組織変更を含め大きな動きがありましたね。
コロナ騒動一巡後どの施策に重点を置くのか。今年は各社の目指す新たな将来像が見えて来るのでしょうか。
当社?当営業部は店長の商品面における期待値が高まる一年となりそうです(笑)。
投稿: dadama | 2021年3月18日 (木) 08時58分