商品移動
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
昨日は「節分商戦」について記した。
コロナ禍における節分商戦。
特に、今年の恵方巻の動きが従来に無い購買行動を引き起こした。
計画を大幅に超える動向。
よって、追加対応も多かったであろうか。
いわゆる欠品対応は如何にすべきか。
各部のチーフたちはお互いの店舗に連絡を取り合う。
「あれとこれと、ある?。」
「あれはダメだけど、これなら2ケースやれるよ。」
そんな会話からわざわざクルマで10k離れた店舗に自ら出向いてわずか2ケースの商品移動を実施する。
欠品に対する意識づけは重要である。
しかし上記のような店舗同士のやり取りは非常の効率が悪い。
でもなぜか上記のような店舗同士のやり取りは依然として頻度が高いのではないだろうか。
なぜか?。
バイヤーへの連絡はしづらいという意識があるからであろう。
下手にバイヤーに電話したら「叱られる」かも。
そんな不安が本部やバイヤーへのダイレクトな連絡を敬遠してしまうのであろうか。
確かに、その電話をもらったバイヤーはその瞬間は激怒するかもしれない(笑)。
その不適切な計画であり発注でありに対して文句を言うかもしれない。
しかしバイヤーへ連絡するのが一番早いし確実である。
特に今回のような恵方巻というキワモノの材料調達に関しては、バイヤー経由でメーカーダイレクト納品が一番確実で一番納品して欲しい数量が確実に手に入るのである。
何よりもこちらから移動時間を費やさなくていいのが何よりだ。
特に今回の節分商戦の時のような場面では、外部に出向くよりも内部で製造、販売から抜けなくて良いというのは大きなメリットであろう。
よって、バイヤーに動いてもらうのが最善の策なのである。
そしてそれを受けたメーカー側としては、それが全て売上となって跳ね返ってくるのである。
我々は売場に陳列して、それが全て売れるとは限らない。よって、追加発注することで売れる可能性を追求するのみであるが、メーカー側は受注が全て売り上げとして計上されるのである。
その数量次第では自車で配送も可能であろう。
そしてそれを実行できるのはバイヤーの可能性の方が高いであろう。
何よりも、この件でバイヤーの知らぬ間に店舗同士で動くよりも、バイヤーという一つの起点を通した方がバイヤーも全体の動向が把握できるであろうし、何よりもバイヤーとチーフとのコミュニケーションが増えることが、後々の関係性を高めていくであろう。
一髪罵声もあるがその後の信頼に繋がるのだ。
そうやって一つの企業の人間関係が一つ一つ構築されていくのである。
今回の節分商戦。
一歩裏側を見れば、このような関係性がいろいろな場面で構築されたのではないだろうか。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとございます。
本部主導で失敗を最小限に止めるという政策から、現場力を高める組織運営とは、という視点で「作」と「演」を見直す必要はあると思いますね。
その視点で現場に何を学ばせ、そしてそのために本部は現場に対して何を求めていくのか、という発想に入り変えた組織運営がこれからのマネジメントになっていくのではないでしょうか。
投稿: てっちゃん | 2021年2月19日 (金) 20時27分
当社は本部主導型ですから際物商品はバイヤーが常に商品動向を見ながら店舗に細やかな移動指示を出してます。全体最適からは正しいのですが私的には本部が過保護だと現場は育たない。
昨日の話題にも重複しますが本部と現場の権限と責任のバランスがあって左右に揺さぶられながら現場は強くなっていくのでしょうね。
投稿: dadama | 2021年2月19日 (金) 15時01分