2月2日の節分
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
節分が終わった。
今日は2月4日。
今までの常識であれば、今日が立春。
暦の上では「春」の到来である。
しかし、今年は124年ぶりの2月2日の節分であり、2月3日が立春という一日早い暦の調整。
その意味については、ここでは敢えて問わないので、それぞれの読者の方がそれぞれにネット検索にてお調べ下さい(笑)。
おそらくdadamaさんがコメントにてその理由を詳細に載せてくれることを期待して。
そして、節分と言えばもはや豆まきという行事以上に我々業界では恵方巻という習わしにおける巻寿司の販売が最重要課題である。
以前は、寿司部門の最大ピークは年末年始の売り上げであったが、ここ10年くらい前から寿司部門の年間最大の売り上げを記録するのがこの日に切り替わったのである。
よって企業としても最大限の支援体制を整える。
本部のバイヤーやトレーナーも各店の数量計画や当日の作業割り当て表の確認などに来店してチェックしていく。
店舗としても、寿司部門への応援体制や媒体関連の設置と販売計画への関与等で万全の態勢を整える。
しかし今年は2月の2日が節分。
果たして、どれだけのお客様が例年より一日早い節分を認識してくれるだろうか?。
そんな不安もある中、逆に今年のコロナ禍という状況において、巣篭もり需要の拡大、そして今年の無病息災への祈願という祭事への関心の高まりからの需要拡大をどの程度に予測するかという別の環境の変化も見透さなければならない。
今年は需要が拡大するであろう。
という予測は立てられるが、その裏側には当日の人員計画、数量計画、そして売場計画がある。
需要拡大はわかるが一体どれほど拡大するのか?。
この問いが解決しないまま当日を迎えた企業や店舗がほとんどではないだろうか。
そして当日を迎えるのである。
そして幕を開けてから数時間後に想うのである。
“こんな年も初めてだ”、と(笑)。
例年であれば、恵方巻の需要は夕方である。よって、お昼時の恵方巻のお客様の買いまわりはさほどではない。
よって、部門も余裕を持ちながら製造、陳列に入り、午後3時以降から本格的に売り場に大陳していくという流れがスタンダードとなっていたが、この日はお昼時に一瞬売り場が白くなってしまった。
要は陳列が間に合わなかったのである。
バックヤードにはそれ相応に製造した在庫があったのであるが、それでも値付けと陳列が後手に回ってしまった。
それだけ、10時30分ぐらいからの買い回りが予想以上に高まったということであろう。
急いで値付け品出しにて売り場を整える。
そうこうするうちに今度は材料が部分的に不足してきたのである。
それだけ午前中から予想外に動き始めてきたため、追加製造における材料の不足が見えてきた。
チーフが他店舗に問い合わせ私が取りに行く。
バイヤーにも連絡して業者の方に運んでもらう。そんなバタバタした午前中からのスタートであった。
しかし、人員体制は完璧であったのだが、如何せん巻寿司用の材料が無い。
材料さえ入荷していればまだまだ製造できたが残念である。
よって本部から応援に駆けつけてくれた青果バイヤーが隣のお店に走ってくれた。
商品移動である。
幸いに隣のお店の夕方以降の客引きが早く、恵方巻を70パックほどであろうか、移動してきてくれたのである。
が、それでも6時に陳列して6時30分には完売。
その後は敢えなく「完売」のお詫びPOP。
こんな節分も初めてだ。
何度も言うが、今年は異常な年。
いろいろな要因が重なった年ではあるが、やはり緊急事態宣言下で国民全員が家で過ごす節分と恵方巻。
“コロナ感染せずに今年も無病息災”
そんな強い願いが恵方巻の需要を拡大させたのであろう。
そしてそれは全国的な流れであったようだ。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
先ほどのリモートミーティングでの会話を聞いても今回の節分の巻寿司の動向は全国的な動きのようですね。
しかし当初見込みはあるものの、やはり現場で最後まで対応しようとした行動力は流石だと思いました。やはり最後までなんとかしようという意志が現場を支えていることがよくわかりましたね。
投稿: てっちゃん | 2021年2月 4日 (木) 23時27分
立春繰上げは各自で調べて頂く事にして(笑)。当社もあちらのfbでお知らせしたように予想外の好調で推移しました。
2月2日が良い意味で話題になったのと緊急事態宣言発令下で回転寿司等外食が難しい状況に上振れしたのでしょうか。
今年は他社の売場を見る時間も頂けたので、日頃のお客様の店舗と商品に対する期待値は比例するのを感じました。
投稿: dadama | 2021年2月 4日 (木) 15時56分