見る景色を変える
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
今日から仕事始め。
世の中が通常に戻るとき。
通常の年始であれば、の話だが。
但し今年は見る景色を変えなければならない。
逆に言えば見える景色が変わるということだ。
何れにしても、従来の年始の景色とは異なる景色が初春から現れることになるであろう。
しかし、外部の激変していく景色だけに捉われていては本業が疎かになってしまう。
日常的に見ている自分のお店の売場をしっかりと把握していくことが、今年は重要となろう。
よって日々の中でルーチン的に売場を見る時間を設ける必要があろう。
いわゆる定点観測。
定点観測とは競合店を一定のサイクルでMRをし、時系列的な変化を観測することである。
そこから競合店の52週の変化であり、売価設定の変化であり、人材の変化等が見えてくるというものだ。
同様に自店においても同じことが言える。
同じ時間に同じ部門の売場の状態を観測することによって、その日の異常値が見えてきたり、売場自体の陳列商品を見ることによって、その日の強み弱みをチェックすることにある。
そうやって売場の「スルー」を防止するのである。
というように自店、競合店の売場のチェックをするのであるが、とは言っても同じ自分の価値観で売場やオペレーションを見ていても見える景色は変わらない。
見る景色を変えることが必要となる。
その為に競合店の定点観測は一番手頃な「景色の変化」ではあるが、そこから先を歩もうとすればやはり話題の新店や異業種であるドラッグ、ホームセンター、コンビニも競合店として食品スーパーを浸食しているわけであるから、違う景色として受け止めなければならない。
そうやってどんどん自らの視点を外部に移していくと見えてくる景色が変わり、その視点の広がりから振り返って見える我が店舗がより客観的に見えてくるのである。
自店の強み・弱み。
それが、競合各社や異業種を視察することによってより明確に洞察できるのである。
そしてそれが見えてきた段階で、更に興味はその裏側にある企業や店舗の考え方や価値観、そして具体的なオペレーションにまで及んでくると、更に突っ込んだ踏み込み方が必要となろう。
それが他企業との合同研修会等であろうか。
しかし、それも企業が店長や部門チーフ、担当者を選抜して参加させるものであるから、自らが手をあげて参加しようとしてもなかなかその機会が巡ってこないのも事実であろうか。
そのジレンマをどこに求めようか。
そこに、自らの「見える景色」を自らが如何に変えようかとする行動力なのではないか。
言うなれば「自ら見る景色」。
自らが見る景色を自ら変えて見てみるという行為。
その行為自体が唯一自らを変えることが出来るのである。
要は積極的に自ら扉を開けて飛び出していくことである。
それは企業の教育制度に頼らずに自らの意志と行動を以って組織から外へ飛び出す勇気が必要であろうか。
そしてそこから見えてくる景色。
それは今ままでに見たこともない世界である。
間違いなくそんな景色が目の前に現れてくるであろう。
そしてそんな景色が見えてくると、如何に自分が今まで見ていた景色が味気の無い淀んだ景色であったのかが理解できるのでる。
逆に、今まで見えて来なかった自社や自店の優位性も見えて来る。
それはやはり外の景色が教えてくれるのである。
それだけ「外の景色」とはいろいろなことを教えてくれるのである。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
内部にズッポリとハマってしまっていてはなかなか内部の強みや弱みは見えてこないものがありますね。どこかで外部の目を持って自店、他店を見る目を養う必要があるのでしょうね。
私も同様の目線で自店・他店を見る目を養いたいですね
投稿: てっちゃん | 2021年1月 4日 (月) 23時44分
犬印スーパーからのコメントです(笑)。
昨年までの内の景色を今年は外から眺めてみると今まで当たり前で気付かない?気にしてない事が外から見ると武器になっていたりして新たな視点が広がった一年であり、特に年末に多くの気付きを得たと思います。この気付きを数値検証して今年に繋げたいですね。良くも悪くもやり甲斐たっぷりです(笑)。
投稿: dadama | 2021年1月 4日 (月) 11時36分