« お風呂の効果 | トップページ | 虹がかかる前提 »

2021年1月30日 (土)

有事に強いお店

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


世の中では、平時と有事が存在する。

  平時は平穏で平和な普段の日。
  有事は災難等による異常な日。

そしてこの業界では、平時とは普段の日であり、有事とはイベント等による祭ごとの日という捉え方もある。

  イベントに強いお店を目指す。

そんな店長もいるであろう。
イベントに強くなるということは、常に1年52週の大なり小なりのイベントに対して対応した売場つくりをしてお客様を迎え入れ、その継続から毎年のイベント時になるとお客様の期待値が高まり、そのお店への来店機会が増加するというお店。

  “あのお店ならこのイベントに品揃えしているハズ”

そんな意識が競合店よりもそのお店に抱いてもらえるようになることでそのお店に集客し、そこで期待値通りの品揃えがなされているからこそ、次のイベントにも更に期待が高まるのである。

  逆に普段に強いお店とは。

それは、イベントとは無関係に、普段の暮らしに対しての売場の充実度が高く、いつ行っても安定した品揃えといつもの商品が品揃えされており、イベントだからと言って、極端に恵方巻だけしか売場に並んでいないことで、恵方巻を嫌うお客様にとってもありがたいお店と言うことでもある。

  イベントに強いお店と普段に強いお店。

我々はいったいどこへ進めばいいのであろうか。

  かっては私も「イベント性」を追求していた。

いや、それは今でもイベントに強いお店になりたいと願いながら日々の業務に就いているのは事実。

  しかしそれよりも圧倒的に平時が日常なのである。

一年365日、平時が8割、有事が2割。

  いや、もっと平時の割合が高いかもしれない。

それはその地域でのお店の位置付けにもよるであろう。

  商圏が2k以上のお店であればイベント追求も必須。
  しかし商圏1k以内であれば平時に特化するも重要。

逆に平時に圧倒的な強みを発揮するという店舗は逆の意味で地域ナンバーワンと言えるのではないだろうか。

  しかし平時とは言え食材は常に変化していくもの。

果実や魚とて季節の移り変わりと共に旬も変化し、その季節季節に応じて味も変化していく。

  そういう意味での旬への対応は平時においても必須であろう。

よって、旬とは異なるイベント性においては競合店に一歩譲るとは言え、生鮮の食材が変化する旬への対応は平時の強みを発揮しようとすればするほどにダイナミックに取り組む必要はあろう。

  平時と有事。

今回のコロナ禍においては有事であることは間違いない。
よって、普段に強いお店よりも有事に強いお店の方が需要の高い日が続く。

  しかし私はそれはそれ、だと思っている。

お店には役割がある。

  有事に信頼されるお店。
  平時に信頼されるお店。

信頼というよりも、安心を与えてくれるお店と言ったほうがいいだろう。

  こんな時はあのお店の方が在庫がある。

それはある程度大型で品揃えが豊富で集客力の高いお店にお客様の流れは引き寄せられていく。
しかし平時においては、より近くてより普段使いのお店に安定的にお客様は来店してくれる。

  両方大切ではあるが、食品スーパーという役割はどっちだ?。

そして、その役割において自らの地域での位置付けを理解し、その位置付けに対してお客様の期待を裏切らないということがより重要なのだろうと思うのである。






|

« お風呂の効果 | トップページ | 虹がかかる前提 »

商売」カテゴリの記事

コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
一度の成功事例が有無を言わさずに永遠に成功事例として生き続けるという錯覚なのだろうと思います。そしてそれを成功させた人物ほど中々その成功体験から抜け出せないのも事実。そう考えると「成功体験を捨てよ」とは名言ではあるものの、あまりにも簡単な言い回しになっているような気がしますね。それは自分に対する唾と思うべき時代になっているのではないでしょうか。
そして私への質問(笑)。
この回答に関しては、後日のリモートミーティングでの課題といたしましょう。そして当方は二つの解答案を揃えてはいますが、もう一つ隠された奥深い回答が潜んでいるような気がしますので、それを探し求めての次回ミーティングといたしたいと思うのです(笑)。

投稿: てっちゃん | 2021年1月30日 (土) 23時46分

k,kさん、コメントありがとうございます。
有事改イベント、特に52週MDへの取り組みは長年のこの業界の定番となっていますが、企業規模や店舗規模とお客様の期待値という現実をいかにマッチングさせるか、そして自店の使命を如何に自店で理解して実行できるか。
熱い想いを冷静に実践できる否かが現場に求められる実践力なのかと思うのです。

投稿: てっちゃん | 2021年1月30日 (土) 23時39分

これは企業イメージやトップの想いに繋がるでしょうか。例えば節分豆や雛菓子は年明けと共に1ヶ月一等地を使います。売上分析や粗利分析をすると果たして1ヶ月も一等地で売るのが正解なのか?
生鮮品は際でしか買わない売れないですがお菓子は日持ちがするので早く売り切りたい(笑)。
雛菓子雛壇飾りと連動して動くはずなのに際まで一等地で販売する。(以前の企業ですが)。
意外とこの疑問を数値的に分析する事をしない現場。それが是が非かは申しませんが、晴れの日をしっかり打ち出すなら平日のお買物の担保をどの様にとりお客様に一品でも買って頂くのか。
こんな疑問を持ちながら売場を見ると色々と宝の山が見えてきますね。
個人的には晴れの日をあてに出来る企業は大好きですよ(笑)。
話は変わって、てっちゃんに質問です(笑)。
てっちゃんは「客数」をどう捉えますか?
最近「コロナ禍による客数減」と言われてますが何故コロナ禍で客数が減ったのでしょうか。
これなかなか深いですよ。
たまにはリモートしますか(笑)。

投稿: dadama | 2021年1月30日 (土) 07時37分

凄く考えさせられる記事です。自店、自部門を振り返るとどうか。残念ながら中途半端です。どう反省すべきかも解らない程です。そこには各担当者のやり方もあります。当店青果は人が居ないのに大型店並の演出をします。当然帰れない、休みでも来る。地元農家さんのスペース切り崩してもはめ込む。だから人事にも睨まれています(笑)鮮魚は中途半端にイベントも作ります。しかしながら売上に見合う程度にしかしません。どちらかといえば短期決戦が得意です。カツオの産地直送だったり日々の夕市だったり。品揃えも下段はぎっしりでも上段はたまに抜けても良いと思っとります。一日何個売れる?の視点だからですね。お客様にとっては残念な話かもです。そこが大事だったりかもですね

投稿: k,k | 2021年1月30日 (土) 04時52分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« お風呂の効果 | トップページ | 虹がかかる前提 »