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2020年12月14日 (月)

コメダの躍進

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日の「カンブリアの宮殿」。

  コメダ珈琲を取り上げていた。

コメダ珈琲。

  つい5年前まではその存在すら知らなかった。

初めて「コメダ珈琲」を知ったのは、初めて名古屋に行った時。
夜行バスで早朝に名古屋に到着し、dadamaさんのクルマで強制連行されたのが「コメダ珈琲」だ。

  早朝からまったりした小倉あんトーストを食べさせられ(笑)。

その時の強烈な印象は未だに忘れられない。
そんな思い出の「コメダ珈琲」が今回のカンブリア宮殿の話題であった。

  コメダ珈琲。

全国に今や877店舗もあるという。
そういえば、私が住む平和な街にもいつの間にかコメダ珈琲とやらが蔓延っているのである。

  ここ数年で一気に店舗数を伸ばしている感がある。

今回のこのコメダ珈琲の社長である臼井氏が登場した。
日本マクドナルドやセガの社長を歴任した後にヘッドハンティングにより、コメダホールディングスの社長として就任した人物。

  日本マクドナルドといえば鉄壁のマニュアルが自慢の外食産業。

そんな経歴を持つ彼だから、コメダ珈琲でも初めは本部機能を充実させ牽引しようとした。

  しかしそこで大きな壁?にぶつかる。

コメダ珈琲はそのほとんどがフランチャイズ経営であるという。

  要はオーナー制。

よって、そのオーナーがそれぞれに強烈な個性を発揮し、自分のお店は自分で守るという意識の強さにあった。
そこで、臼井氏は自らの発案した新商品を全店で売り込むという意気込みの鼻をへし折られることになる。

最後にあるオーナーに言われた言葉。

  「小さい改革 大きな成果」。

そしてある店舗で見た光景とは、どのマニュアルにも載っていない挨拶。
お客様が会計を済んで帰る間際に、店舗全員が総出で手を振って笑顔で見送るという行為。
その時、彼は気付いたという。

  「本部は現場を如何に支援できるか」

店舗運営という営業スタイルは各オーナーに任せ、本部は如何にマスメディアを活用しながら、話題性のある商品やサービスを常に磨き続けられるか。

  それが小さな改革であることを認識したのである。

このコメダ珈琲は名古屋が生誕の地。
やはりその土地柄なのであろうか、ただモノではない。
この土地柄で臼井氏は、コメダ珈琲の強さを知るのである。

  現場に近いところで意思決定できる方が絶対に強い。

そう言い切るのである。
そしてコメダ珈琲のオーナー達を指してこうも言った。

  いや恐るべしコメダのオーナーは強烈な個の集合体。

だからこそすごいエネルギーもあるし、自分の店は自分のものだから他人のアンタに言われる筋合いは無い、という姿勢。

  これがコメダの強みであることを知るのである。

そこにサラリーマンという組織人とオーナーという起業人の違いなのであろう。
私はこの話を聞いていて、あるフレーズを思い出した。

  「求心力と遠心力」。

以前にもこのブログでも何度か取り上げた言葉。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-97ef.html

  求心力と遠心力が共に強烈に引き合う力。

そこの組織拡大と組織強化の要因が隠されているのではないかと思うのである。







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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
諸説色々あるようですね。
あの辺は大学の追い出しコンパで温泉までマラソンをした地域で当方も馴染みのあるエリア。春の吾妻小富士も雄大ですよ(笑)。

投稿: てっちゃん | 2020年12月15日 (火) 06時02分

sakaeさん、コメントありがとうございます。
先日の放映でも「シロノワール」を目的に新店開店時に訪れた女性を取り上げていましたが、私も次回訪問時は話の
タネに属してみたいものです。おそらく小倉あんトースト同様の感想をいだくと思われますが(笑)。

投稿: てっちゃん | 2020年12月15日 (火) 05時52分

私の姓は日本一多いらしいですから色々とこじつけて地域振興に結びつけたいのでしょうね。諸説色々ですが私の姓の菩提寺は福島大学の近くらしいですね(笑)。

投稿: dadama | 2020年12月14日 (月) 22時01分

ご無沙汰しています。
私の初コメダは某アイドルグループのライブのために初めて名古屋を訪れた時でした。シロノワールを食べたことしか記憶にないです。
地元にもコメダはありますが、私は名古屋に滞在している時しかコメダは利用しません。地元のコメダでは名古屋感を感じられないからです。
お酒はありませんが、てっちゃん会inコメダもいいかもしれませんね。

投稿: sakae | 2020年12月14日 (月) 21時39分

かおるさん、コメントありがとうございます。
次回はぜひ本場の地でコメダを満喫しませんか。私はあの独特の雰囲気に既に悪酔をしてしまいます(笑)。

投稿: てっちゃん | 2020年12月14日 (月) 19時35分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
あれっ!、dadamaさんの姓のゆかりの地は確か栃木県じゃなかったでしたっけ。まぁいずれにしても何かの縁が遠い昔からあったということでしょうか。ぜひまた四度目の名古屋を満喫したいものです。

投稿: てっちゃん | 2020年12月14日 (月) 19時32分

かおるです。
確かにコメダの増殖ぶりは目を見張るものがありますね。
各地域で支持のあったオーナー喫茶店が減ってきて空いた市場に商機があったのかくらいに思っていましたがオーナー制で個店が強いことは知りませんでした。
同じくチェーン展開のスターバックスはあの独特の雰囲気が苦手でほとんど足を踏み入れませんがコメダは入りやすく歓談しやすいので軽い打合せなどに時々利用します。
基本的オペレーションと商品力プラス個店営業力がうまく噛み合えば理想的ですね。

投稿: かおる | 2020年12月14日 (月) 12時58分

名古屋と言えば朝はコメダ、昼はあんかけスパか味噌煮込・・・てっちゃんの名古屋トラウマですねー(笑)。とか思えば夜はホテル最上階のラウンジを貸し切ったり。仕事も遊びも個店主義&個人主義は名古屋人の血なのでしょうか。
ちなみに私の姓は福島地方に所縁があるのですが(笑)。

投稿: dadama | 2020年12月14日 (月) 09時49分

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