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2020年12月 3日 (木)

麒麟の改革

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日のカンブリア宮殿。

  非常に良かった。

今回は「KIRINホールディングス」社長の「磯崎功典」さん。

  キリンホールディングスの中でも「異端児」として知られていたという。

「2位じゃダメなんでしょうか?」と民主党政権の「事業仕分け」で、蓮舫議員がこう言った2009年。
その年を最後に、アサヒにビール類のシェアで首位を奪われ続けていた。

  「2位ではダメ」。

心の奥底で思い続けた11年間。ついにキリンが首位奪還を果たした。

  その立役者こそが、今回登場の磯崎功典社長である。

しかし、我々世代にアサヒのスーパードライが登場し、そこからそのスーパードライを筆頭に辛口ビールの台頭によってビール業界は一気に急成長してきたが、ここ10年来はビール離れが加速している。

  更に追い討ちをかけたのが今年のコロナ禍。

居酒屋でのビール出荷の低迷が業界のトップの座を塗り替えたという見方も出来る。
そういう意味では、キリンの磯崎氏もアサヒとのシェア争いは無意味であると言い切っている。

  その磯崎氏はキリンにあっての異端児だという。

本人の希望によりキリンのメインである営業ではなく別の部署を望み続けてきたという。
そういうキリンにあってキリンの外部からキリン本体を見てこれたのが、キリンという大企業が侵されている病に気付いたのであろう。

  磯崎氏が何度も口にする「小さな組織」。

キリンホールディングスという大企業の社長でありながら、自らの組織を小さな組織として認識し、その認識を全従業員に植えつけようとしているように思えるのだ。

  それはいつの間にか大企業に身を置く安堵感の打破。

従来のキリンは業績低迷にあっても、その強いチャンネルに依存しなんとかなってきたが、右肩下がりの時代には上司に目を向けるのではなく「顧客」に目を向けなければ絶対に成功しないという。

  それは自らが小さい組織に身を置いてきた経験からであろう。

彼は言う。

  「小さい組織こそお客様を見ることが全て」。

それが、彼が今キリンとい大企業でトップを務める意義であり使命であるのだろう。
そして、それが出来るのは小さな組織で成功のイロハを知る異端児であり、また外部から招聘された人材であるとも言う。

クラフトビールの開発においても、「小さな事業を小さく立ち上げても誰も気付いてくれない。小さなことほど大きくガツンとやることが大切であり、そのことによって成功する確率が一気に高まる。本気で本腰を入れたガツンとやることが絶対に重要」と言う。

  顧客は誰か?。

改めて、思い起こされる商売の原点であろうか。

  小さい店ほど目の前の顧客を知ることが需要。

それは先日も記した「チームマネジメント」でも同じ。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2020/11/post-a8a4ed.html

  狭商圏ほど誰が顧客かが重要。

そこから徐々に商圏は広がっていくのである。

  そしてそれが商売の原点なのである。






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コメント

かおるさん、コメントありがとうございます。
そういう意味では、やはりキリンの社長がおいうように、大きくても小さくてもガツンと踏み出すべきなのだろうと思いますね。そしてガツンとということは初めが肝心なのだとも思います。初めのインパクト次第でその後の路線が決まったしまいますので、どうせやるなら、という発想が大切かと思います。

投稿: てっちゃん | 2020年12月 5日 (土) 00時07分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
チェーンストアが小さい組織を作ということは、全体からエリアに分けてエリアマネージャーを置き、更にエリアから個店の店長というリーダーに小分けして組織を小さく小さくしながらそこで自店の商圏の顧客をしっかりと見るということが目的でしょうか。よって、エリアに分け、個店に分け、そしてその個店がより狭小立地になり商圏が小さくなればなるほど、しっかりと目の前の自店の顧客を見ないとど真ん中の売場や商品展開が的を外れるというリスクが高まるのですから、如何にそのことをしっかりと理解することが重要でしょうか。

投稿: てっちゃん | 2020年12月 4日 (金) 23時53分

かおるです。
事業を立ち上げるとき「まずはスモールスタートで…」などとはよく言われることですね。
しかしリスクを恐れすぎてスモール過ぎるスタートを切ってしまうとすぐに追加の投資が必要になったり、短期での黒字化など足元の数字合わせに汲々となりそもそも何を目指していたのか分からなくなってしまいます。
本体事業の延長であればどんなに小さな事業でも事業内容や目標数値が曖昧にされることはありませんが全く新しい事業の場合はこのあたりが適当なことが多いようです。
どっちの方向を目指すのか、どのくらいの規模を目指すのか、はやはりトップが示すべきだと思います。
「大きくガツン」でよいのか、より具体的なものが必要かは事業内容や企業体質によるかも知れません。

投稿: かおる | 2020年12月 4日 (金) 13時43分

小さい組織、私達に言い換えれば自店でしょうか。大企業と言えども小さな1店舗の集合体であり1店舗から徐々に成長してきた現実。
商売の基本は1店舗=個店にあり。
仕入値やリベートはマスメリットの優位性は活かすべきですが商品構成は本部が雁字搦めにすると店舗は失神?思考能力を失い単に商品を置く場所と化してしまう。店舗は置場でなく売場なのですからやはり血の通った生々とした場でなければならないですし、店舗で働くメンバーも然りだと思うのです。

投稿: dadama | 2020年12月 4日 (金) 12時43分

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