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2020年12月 7日 (月)

不振部門への対応

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


お盆後の9月からコロナ特需が徐々に収束に向かう風向きとなってきた。

  10月以降からは昨年割れの店舗も出てきた。

更に言うと、部門別にも業績のギャップが大きく分かれてきているのも事実であろう。

  特にバラ販売を主体とする部門は厳しい現実に直面している。

惣菜、ベーカリーと言った即食部門。そして、以前は裸のバラ売りに売上を頼っていた部門が徐々に厳しさを増してきたようである。

  そしてそれが店長会のテーマにも上ってきたのである。

コロナ禍における巣篭もりと言う暮らしへの変化。
そこで食品スーパーが大きく需要を伸ばしたのが、素材型の部門である。

  青果、鮮魚、精肉、デイリーは大きく売上を伸張させた。

しかしその伸びに比例して伸ばし切れないのが、従来から大きく伸張させてきた惣菜であり、差別化として導入している企業の多いベーカリー部門であろうか。

  共に従来は揚げ物のバラ販売や焼き立てのバラ販売が主力商材。

しかし、惣菜は全て個包装に切り替わり、その美味しさ感であったりシズル感であったりという見栄えを表現できなくなってしまった商品の落ち込みが激しいのである。

バラ販売時には、直接商品同士を小さなトレイに乗せられた状態で販売していたため、個包装になると販売面積が多くなり、見た目に売場がボリュームたっぷりに見えるのであるが、それでも昨年の販売数量から比べると減少しているのが現場であろうか。

  更には家中調理の増加により即食類の需要減少も大きな要因であろう。

しかし家中需要自体も徐々に解消され始めてきており、GO-TOトラベルや GO-TOイート等の政策の実行により外出や外食という生活が復活し始めたことによる惣菜類の更なる需要の低下が顕著になってきた感がある。

  そんな環境下においての惣菜対策。

いよいよ、業績への詰めがスタートしたと言ってもいいだろう。
そしてそれは、今後他部門での同様に業績対策として関わることになっていくであろう。

  年が開ければ業績割れ部門が続々と現れてくるのである。

特に来年2月からは一気に数値が二桁に落ちていくであろうし、店舗計はもちろん部門計では更に大幅に昨年割れを起こす部門が続出していくはずである。

  それへ向けての試運転という現在の環境。

GO-TOトラベルやGO-TOイートがいつまで続くかは不透明であるが、ワクチン接種とGO-TOサービスが重なるタイミングでは、人々の従来からのストレス解放から一気に外出や外泊、外食へと流れる瞬間が現れるであろう。

  その重なりがいつになるのか。

そうなった段階で田舎への帰省も含めて、大量に人の動きが生まれ、大きな人間の移動が発生する時が必ず来る。

  人と人との接触が今まで以上に密になる瞬間が来るのである。

それは人間の生活において、このような環境を強いられた我々人間のごく当たり前の行動であることも理解しなければならない。

  もはや不謹慎という認識ではなく「密」が喜びと化する時が来るのである。

しかし我々業界においては非常に厳しい業績に迫られ、以前にも増して業績対策という行為を強いられる時が来るのである。
別に煽ってはいないが、そういう意味では、再び我々の目の前に「業績」であり「競合」という存在がより大きな壁として迫ってくることを想定して、心の準備をしておく必要があろう。

  そして私的にはこのような仕事環境を待っていたのである(笑)。

ようやく自分の強みを活かせる環境に世の中が戻ってきたとも言える。

  そして一抹の不安とは?。

以前のような業績対策や競合対策がコロナ後の世界でどこまで通じるのか。

  それもまた楽しからずや、か(笑)。






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コメント

k,kさん、コメントありがとうございます。
青果の相場安。
それは鮮魚の相場とはまた別の流れと対応策でなければいずれ振り回されてしまいますね。
私の持論は、野菜の相場は振り回されずに振り回せ、です。
ある程度予測ができる野菜の相場に対しては如何に販売者が相場を振り回して相場を味方にできるかどうかで決まるかと思います。そんな相場感を持って臨みたいものですね。

投稿: てっちゃん | 2020年12月 7日 (月) 23時52分

やはり自店もデリカは前年を割っております。そして店長やトレーナーからの痺れるアドバイスを受け毎日ため息が漏れてます。うちの店長は鮮魚出身の為、店の昨対比より落ちると私もアドバイスを受けねばならないので何としても店計より売る意志で仕事しております(笑)自部門出身の上司は的を獲て話をしてくるので誤魔化し、言い訳が出来ません。だから粗利を落としても売上はとります。しかも生え抜きの偏った上司のアドバイスは腹に落ちません。話は変わりますが青果も野菜が安すぎて昨対取るのが大変ですねー、生産者の事情も考えた施策ないと益々農家やる人が減ります。農村部の店のため、パートさん方から大根いる?白菜いる?と何回もきかれます。出来すぎたみたいですね。魚の養殖業者は政府が面倒みてスーパーに安く入ってますが農家も何かしらの手当しないとまずいのでは?と思っとります。winwinの関係続ける為には小売側から守る事も必要ではないでしょうか。

投稿: k,k | 2020年12月 7日 (月) 20時00分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
地域密着の三方よし。
そう言えば、広島のあの方も地域密着型の企画にて地域貢献をしていますが、すばらしい取り組みですね。こんな店舗がいつまでの地域のお客様から信頼されるのだろうと思うのです。

投稿: てっちゃん | 2020年12月 7日 (月) 19時48分

惣菜の揚げたてやバイキングのライブ感が薄れ一時的には80%代まで落込みましたがお客様の慣れも出て来たのか今は前年並にまで回復をして来ました。コロナ禍に於いては景気の落ち込みによる価格嗜好が強くなった反面、安心安全・クリンネスの評価も付けられたのではないでしょうか。価格が安くても清潔感や危機管理の低い店舗には足を向けないお客様も増えたと思います。
コロナ禍によって一層企業や店舗のポジションニングの明確が求められ、中途半端な企業や店舗は厳しい将来が待っているではないでしょうか。
私も移籍した企業のポジションニングを腹に入れ現場で具現化出来るよう最後の力を出さなくてはです。来年は再度、地域密着の三方良し的取組にチャレンジしたいですね。価格だけが地域貢献では寂しいですから(笑)。

投稿: dadama | 2020年12月 7日 (月) 16時27分

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