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2020年12月 9日 (水)

権限移譲

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


現場へ権限を移譲する。

  そう表明している企業が増えている。

それだけ個店ごとの商売における環境が異なり、チェーンストアオペレーションとしての本部MDが全店で統一し難い環境になってきたということであろう。

  しかし具体的にはなかなか現実化されていないように思う。

それは現場側の意識の問題もあるのではないだろうか。

  現場に権限を委譲する。

それでは具体的にどのような権限を委譲するのか。

  販売計画。
  数量計画。
  売価設定。
  人員採用。
  店舗設計。
  競合対策。
  棚割設定。

等々、いろいろな分野での本部計画から現場への権限委譲が考えられる。

  そして部門毎にもその具体性が異なるのも事実であろうか。

生鮮、特に青果や鮮魚は旬があり、入荷市場があり、相場がある。

  よって売価設定自体を現場に任せる企業もあろう。

しかしグロサリー部門に関しては、取り扱い商品の多さや取引先とのコスト構造から、品揃、棚割、売価、が本部で設定され、現場は単にモノを並べるだけという単純作業にて本部と現場の役割を分担してきた企業が多いと思われる。

  そのグロサリーで現場への権限委譲が進まないのである。

現場とは、任された部分においては目を向けるが、任されていない部分においてはなかなか目が向かない。

  例えば売場の棚割。

チェーンオペレーションを重視する企業は、本部設定の棚割を絶対に崩さない。

  特にグロサリーは自店の棚割においても微動だに出来ない。

棚割が変えられないということは、自店の売れ行きと棚割の適正に置いても深く追求しないという前提で売場の発注担当者は仕事を進めていくのである。

  それはある意味現場に考えさせない最大の部分であろうか。

まして売価管理と言われるほどの部門特性があるから、売場、売価は現場が絶対にいじれないという大前提のある部門である。

  そのグロサリーにおいての現場への権限委譲。

そこにメスを入れない限り、私は本当に現場への権限委譲とは言えないと思っている。
ある企業は、現場がタブレットに自店のグロサリーの棚割を入力しない限り、月間の発注システムが立ち上がらないという設定になっている企業もあろう。

  要は自店の棚割を都度自店で設定しなければ発注できないシステム。

その背景には、現場でその売場を担当するパートさんが一番自店の情報を握っているという前提から、そのパートさんが自分の売場である「漬物」の売場の棚割を決定する権限を有するということだ。

  よってパートさん達はそれが当たり前の自分の仕事という認識。

要は、私たちに権限が移譲されているという認識はない。
システムとしてい当然のことをしているという意識であり、それが現場で考える仕組みとなっているのである。

しかしこれはあくまでも売り場という前提であり、バックヤードでのオペレーションにおいてはチェーンストアとしてのスタンダードな行動が徹底して求められることは当然であるのであるが。






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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
流石ですね。
是非一度ご教授いただきたいものです。
是非リモートにてお願いいたします🙇‍♂️。

投稿: てっちゃん | 2020年12月10日 (木) 19時36分

失礼しました(笑)。
ちなみに私の携わる店舗の菓子、酒、米を除いた一般食品の購買率は58%です。更に買上点数は1.7。
つまりは買物かごに一般食品を何も買わずに会計を済ますお客様が4割いる事実。POS等データはこの事実を知る事が大切でありそこから定番欠品とエンド構築のあり方が見えてくるのではないでしょうか。

投稿: dadama | 2020年12月10日 (木) 19時09分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
グロサリーの購買率。
私に聞かないでください(笑)。
レジ通過客数の中で何人がそのカテゴリーを購買したかという比率は理論的にわかるのですがねぇ〜。定番の前だしと品切れにしか興味がなくて(泣)。

投稿: てっちゃん | 2020年12月10日 (木) 17時56分

グロッサリーはどこも敷居が高い部門ですからねー。棚割にはリベートも絡んで来ますから一筋縄ではいきませんよ。棚割まで動かさなくてもエンドでも色々なチャレンジは出来ると思いますし、定番は欠品、品切れの撲滅に徹すればお客様には迷惑はかかりませんから。ちなみにてっちゃんのお店のグロッサリー、更には一般食品、菓子、アルコールの買上点数とレジ客数からの購買率は幾らでしょうか?これだけ押さえて置けば売場展開にメリハリはつくと思うのです。
ホットケーキミックスは何に使うかご存知でしたか。よく売れる理由が最近分かりました(笑)。

投稿: dadama | 2020年12月10日 (木) 17時48分

k,kさん、コメントありがとうございます。
それは非常に面白いですね。
いつだったかあちらの会の飲み会で、その会だけで店舗を作ろうかという夢物語の場面がありました。
それぞれに自分は何をする、どの部門のチーフをする等々の話で盛り上がりましたが、誰もそのお店の店長だけはやりたがらない(笑)。
案外、そんなものなのかもしれませんね。

投稿: てっちゃん | 2020年12月 9日 (水) 18時31分

魚しかわかりませんが、以前の店の店長が夢物語かもしれないけど中途入社の人間だけで地区に1店舗任せてやってみたいと話してました。現状ではありきたりでつまらない。サラリーマンじゃなく魚屋がスーパーの一区画完全に与えたらどんなのが出来るか見てみたいと話してました。勿論、青果もです。みな固定給で最低限のコンプラでです。無理だから語ったのですが楽しかったですねーそんな店長と又機会があれば仕事してみたいです(笑)

投稿: k,k | 2020年12月 9日 (水) 18時04分

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