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2020年12月16日 (水)

対岸の企業提携

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


小売業同士の企業提携。

  今後ますます増えていくであろう。

先日も北海道と栃木の企業の業務提携の話題が出ていた。
トップ同士の会見で、お互いの商売に対する姿勢や企業理念に共感を得たという理由から業務提携へと発展。

  “本当に企業理念に共感を得たのだろうか”

おそらくこのような話は提携ありきからスタートするのであろう。
そして詳細を詰めていく中で、色々と不都合が生まれていくのも事実であろうか。

  そして提携にもいろいろなやり方があろうか。

完全に店舗名も品揃えも一つに統一していくスタイル。
企業名店舗名はそのままに品揃えを統一するスタイル。
企業名店舗名も店舗運営スタイルも不統一のスタイル。

  いろいろな提携スタイルがあろうか。

そして実際に合併や提携をしてみると、いろいろな不都合が生じてくるものである。
ある企業では、企業提携に伴い店内の商品の品揃えを全て提携先の商品を導入し、商品を入れ替えた。

  結果として売上は昨年の8割までに低下。

それだけ普段の品揃えがリピーターにとっては非常に重要であることがわかる。

  いつものお店のいつもの商品。

そのいつもの商品がある日突然、忽然と消えてしまい、見たことないレイアウトと売場に変わってしまった。
それは、売上昨年比80%まで落ち込むのも理解できるのである。

  そこからまたコツコツとリピーターを増やしていくという作業。

それがある程度の道筋として当初から見えていればいいのであるが、提携元から出向してきた人間からすれば、なんとしても早急に業績を戻さなくてはならない。

  かなり強引な手法にて指示命令が発令されるであろう。

そして提携先の企業は従来の仕事の流れや価値観を全く否定されて、提携元の階段を登らざるを得なくなる。

  そこで提携先の企業の現場は大混乱となる。

その壁を乗り越えられるのであろうか。
そこで提携先の企業の幹部や主力メンバーはこの軋轢から、今後の自分の人生であり生き方でありを自分に問うのである。

  “今まで習得してきた仕事観を捨てられない”

そして去っていく人員達。

  よく聞く話ではある。

お互いの企業理念に共感し、今後を共に企業提携していくという決断。
しかし現場では企業理念云々の話から離れ、具体的な商品の品揃えや販売手法、そして細部のマニュアルについても提携元の企業の文化を押し付けられるもの。

  しかし現場をそれを受け入れざるを得ないのである。

それが、企業提携、子会社化という現実なのである。

更に別途企業では、来年早々に店舗の撤退の計画が発表された。

  2021年という年。

いろいろと変化の多い年になりそうな予感である。






  

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コメント

第01肉屋さん、コメントありがとうございます。
現場での違和感はお互いにハンパないでしょうね。そこをどう理念を受け入れ、細部の微調整を現場で一つ一つクリアしていくか。半年〜一年かけて従業員の衝突もありながら一つのなっていくのだろうと思います。

投稿: てっちゃん | 2020年12月17日 (木) 09時31分

てつろうさん、コメントありがとうございます。
そういう意味では、それぞれの企業の理念とは知らず知らずに我々の心身に染み付いてしまっているのですね。それが仕事観、人生観となって生き方として固まっていく。その仕事観を変えるという事に対して自分がどう受け入れるか、そこが重要でしょうか。

投稿: てっちゃん | 2020年12月17日 (木) 09時04分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
突然の提携によって長年積み重ねた従来の仕事観であり、仕事の道筋を変えなければならないという現実に直面すれば誰でも自分の未来に不安を抱くものだと思います。
そんな時に自分を変えるのか、今のままの自分を受け入れてくれる場所を探すのか。いずれにしても他の場所に移ったとしてもその企業の文化に合わせなければならないという刷り込みは必要でしょうから、その壁を乗り越えなければ次へのステップへ進めないことを覚悟しなければなりませんね。

投稿: てっちゃん | 2020年12月17日 (木) 08時59分

合併吸収されたほうの棚卸のやり方が全然違って、データが合うのが2か月、3か月経ってもまだ難しくて
半年経ってようやく、見える形になりました。
従業員販売の貢献度も相手側が圧倒的に低くて、ボロカスに社長に言われたそうです。

投稿: 第01肉屋 | 2020年12月17日 (木) 05時28分

企業同士が「提携」という形をとって上手くいっている会社が本当にあるのだろうか。別々の理念をもって今までやって来たのに私らすぐ辞めます(笑)。 冗談ですけどね。

投稿: てつろう | 2020年12月16日 (水) 19時53分

喰われた方は悲劇ですよ。トップはとっと引退し楽隠居。残された社員はたまったもんじゃないですね。時代の流れやタイミング、運はあれどこれからは派閥とか肩書よりも実力をつけた者が勝ち抜けるのでしょうね。終身雇用の時代派終わったと身を持って感じています。小売業に自分はどのような信念で携わっていくのか?信念さえしっかり有れば自社が転覆しても救命道具を投げてくれる方派必ず現れますから。
救われた恩を仇で返さぬよう精進せねばす(笑)。

投稿: dadama | 2020年12月16日 (水) 18時39分

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