現場の錯覚
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
今日はクリスマス。
昨日がクリスマス・イブ。
グロサリー系のクリスマス商戦は昨日でほぼ終了し、本日からは年末商戦へと大どんでん返しであろうか(笑)。
しかし本日金曜日における生鮮、惣菜は今年は強いであろう。
そんな時期を迎えている。
そして、現場もまたクリスマス商戦に対しての反省というタイミングでもあろうか。
クリスマスから年末年始のおける一年で一度の大イベントともなると、次年度へ向けての反省が必須である。
同じ商品は来年のこの時期まで展開されないのであるから。
だから今回の反省を踏まえて、来年度は同じ商品を「どこで」「いつから」「いくつ」展開するのかという次年度への展望も含めた反省は必須である。
できれば商品の販売計画をこの段階でしっかりと数値記入しておく必要があろうか。
そうすれば、来年の同時期の販売計画に対して精度の高い数量計画が立案されることになろう。
そして今日は現場の錯覚について。
現場で店舗でお客様と相対して商売をしていると、データという現実以上に自分の感覚に頼る部分が大きくなっていく。
いちいちデータを検索するよりも目の前の現実を重視するからだ。
今年のクリスマスは◯◯系が売れた、売れなかった。
今年のクリスマスのピークは◯◯時頃と早かった、遅かった。
今年のクリスマスは惣菜よりも精肉のもも肉が売れた、売れなかった。
いずれも自分の感覚での反省である。
しかし、本当に昨年と比較したデータ上の数値から言っているのかといえば、NOである。
昨年の自分の感度と今年の感度を比較した時の違いをザックリと表現しているに過ぎない。
ここにデータが加われば反省としての説得力が完璧となろう。
しかしそれも、事前にどのような仮説を立てていたかで、データ抽出も変わってくるであろう。
上記のような反省の場合は、その部分に対しての仮説が自分なりに存在していたから上記の視点での反省が声となって出てくるのであって、その仮説の無いところからは比較した感度としての表現にもならないであろうし、もちろんデータを抽出するという行為もないであろう。
重要なのは如何に事前の仮説を持っていたかということだ。
この仮説に従って、目の前の現象をデータとして検証しようと行動するのである。
仮説とはこのように必ずその後の検証へと自らを促すのである。
よって、仮説の無いところでの感覚的な反省は、全て「錯覚」として見なければならない。
そして、それがデータとして受け入れたところから、現実として取り上げられるのである。
よってやはりいろいろな部分で仮説を立てることが重要なのである。
そこから、データという事実が検証として必要となるのである。
そんなデータの使い方。
これからの一週間はそのことが凝縮される一週間となろう。
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コメント
てつろうさん、コメントありがとうございます。
データでの説得。これは説得力がありますね。
ただし、そのデータ自体が説得に値する過程での正当性も必要かと思います。
その過程でガタガタの売場であれば正しいデータとは言えず、まずは正しいデータを出すための売場が前提とならなければなりませんね。そして正しいデータから次年度の提案ができるのかと思います。そう考えると、正しいデータを抽出するという行為自体が正しい業績対策なのかとも思われます。
投稿: てっちゃん | 2020年12月26日 (土) 06時27分
dadamaさん、コメントありがとございます。
当社も最近ではイベント時の売場を写真に収めて次年度へ残すよう奨励されていますが、これも大切な視覚的な反省だと思います。データは当面記録として残りますが、現実の売場は記憶でしか残りませんので写真での記録も重要でしょうか。
投稿: てっちゃん | 2020年12月26日 (土) 06時23分
つくづくコンピューターって凄いなあと思います。瞬時にデータが出る時代ですよ。それでも、未だに自分の勝手な解釈で根拠のない話をする人が減らないのはなぜなんだろう。そなような人に限って上司だったりすると、とても残念です。これからはデータが土台になり数字で話さないと相手は納得しません。もしデータの使い方が解らなくて困ってるなら分かる人に聞けよ!って言いたくなります。プライドが邪魔するんですよね。
投稿: てつろう | 2020年12月25日 (金) 21時14分
データは結果ですから。
結果が出る過程が大事であり過程に拘るほどデータも有用なものとなりますね。
気をつけねばならいのは異動等で担当者が昨年とは異なる場合。同じ場所の商品でも積み方ひとつで結果による数値データは大きく変わりますから。(笑)。
メリークリスマス!!
投稿: dadama | 2020年12月25日 (金) 21時04分