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2020年12月 4日 (金)

一人の生産性

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


人時売上高。

  売上高 / 人時数  で計算される。

従業員ひとりあたり1時間に対して、どれだけの売上を上げたかという指標。
誰でも知る、我々業界の生産性の指標として比較される数値である。

  それとは別に「人時生産性」という指標もある。

こちらは、

  利益高 / 人時数  で計算される。

こちらは、従業員ひとりあたり1時間に対して、どれだけ利益を上げたかという指標。

  最終的には人時生産性が利益という観点では重要となるが。

とは言っても、その前提として人時売上高を高めることが、従業員の仕事の能力や作業スピードを比較する上での重要な指標となろう。

  人時売上高は、その店舗の総売上高に比例する傾向にもある。

売上高を総人時数で割るのであるから、総人時数が同じであれば当然に売上高の高いお店の方が人時売上高も高まる。
逆に売上高の低いお店の場合は、総人時数を減少させて売上高の高いお店と同じ人時売上高にしようとする努力をする必要があろう。

それは視点を変えれば売上高の低い店舗は、一人の従業員の守備範囲が広がるということでもある。

  結果的には、

売上の低い店舗は従業員一人一人の仕事の幅が広がり
売上の高い店舗は従業員同士の組織的繋がりが広がる

  そして上記二つの要素を同時並行的に高める努力が重要であろう。

よくパートさんの中には、「私一人の方が仕事がスムーズに進むんです。」という人がいる。

  覚えの早いパートさんである。

一人の方が全ての段取りが見え、一つ一つ自分のペースで進められるから、他人と同じ仕事をシェアするよりも相手のペースに引き釣り込まれなくて済む分スピーディーに同じ仕事を進められるということであろう。

  人時売上高とい数値においてもその方が数値は高まるものである。

逆に、上記の場合において、同じ業務内容を二人の人間が行った場合に、一人の時と比較して半分の時間で完了しなければ同じ人時売上高にはならないのであるが、大抵の場合はそこまで時間を節約できない場合が多い。

  そこに人時売上高の妙があるのである。

それには、作業工程と作業動線を科学的に分析する必要があろう。

  一人の人間でその作業をするときの作業動線。

二人の人間がその作業を分担するときには、この動線の無駄な被りを排除する必要がある。

  二人で同じ冷蔵庫から別々の商品を取り出すという作業。

この無駄を、一人の人間が冷蔵庫から商品化する全ての商品を取り出し、製造する人間はまな板に立ちひたすら製造に励む。

  このような役割分担にしないと時間は半分以下にはならない。

これは何もまな板を使用する部門だけの問題ではなく、全ての部門に言えることである。
そこに流れ作業という工程が生まれるし、自分の売場は自分で全て完結するという作業スケジュールから、一つの部門が全員で効率よく役割分担しながら流れ作業にて入荷からピッキング、そして補充、在庫整理とスケジューリングされて初めて人時売上高を高めることができるのである。

  いずれにしても、動線を被らないという前提をどう構築するか。

もしかするとそこに部門の壁を取り払ったチームマネジメントが小型店では必須になってくるのかもしれない。






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コメント

k,kさん、コメントありがとうございます。
他部門への応援、その場合は、貸す方はその時間を削除してその日の総労働時間を計上するし、借りた方もその時間を加算して計上するものかと思うのですが、そうでなければ正確な数値としての報告義務に違反するような気がしますね。
単発なレジ応援ならともかく、レジ応援も30分以上であれば当然計上しなければならないと思います。とは言え、実質は相当たかい生産性にて運用されてますね。心配なのはパートさんが耐えきれずに退職という事態に陥らねばいいのですが。

投稿: てっちゃん | 2020年12月 5日 (土) 06時32分

最近は午前が3人、午後から1人体制になりアップアップです(笑)勿論平日に限ってです、人時売上は大して上がりません、他部門に応援の時間をそのままだからですね。当社では人余りの店と極端にいない店があります、近隣の口コミや環境もありますが役員、人事は数字しか見ないから人を廻さないですね。店長も人が増えれば営業利益下がるから上に相談してません。年末この人数でやるには捨てる部分、効率悪いやり方は見直さなければなりません。応援も全てデリカに行くでしょう。魚は来てもらっても雑用しか出来ない。先日のdadamaさんが言う某担当者の一人は私?でしょうか(笑)それもわかります。大変勉強になります。しかし自分は曲げられません。これでいきます!

投稿: k,k | 2020年12月 5日 (土) 06時02分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
作業の効率化を図るということは、その部門のリーダーがより身軽になって売り場を観れるという目的が大前提とならなばならないと思うのです。そして店長は店舗として如何に一個の商品力を高められるか。そして近隣の競合店との戦いという外部へ目を向ける環境を如何に自ら作れるか。そこに行き着かねば本来の目的とはならないのではないかと思うのです。

投稿: てっちゃん | 2020年12月 4日 (金) 23時48分

当社も小型店は青果と精肉を担当してますしパート長時間パートは部門横断的作業割当を行なってます。小型店の精肉はPC加工なので発注、陳列業務のみなので青果と組み合わせる事でMDに沿った発注が出来ますし、商品知識の幅も広がるのでなかなか良い仕組みなのでは無いかと思います。
課題は作業時間計画を毎日組まねばならないので管理職が売場を見る時間が限られる=一番作業時間割当が必要なのは店長かも知れませんね(笑)。

投稿: dadama | 2020年12月 4日 (金) 12時28分

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