即効性と継続性と
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
以前のブログで記した「即効性か継続性か」
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2019/12/post-f5fb06.html
その記事の中で以下の内容を記した。
『店舗が業績を回復していく過程にはいろいろなステージ(段階)が存在する。
まずは、即効性のない店舗の実力を高める施策をスタートする。
次には、その施策にお客様が徐々に気付き初めていくステージ。
更には、その施策に気付いたお客様が口コミで広めるステージ。
最後は、ようやくその口コミから実客数が増加し実効果が認定。
よって、店舗の施策がお客様に伝わって口コミで広まっていく期間には、数値効果はなかなか現れてこないものである。
たいていはこの時期に施策を諦めてしまうのである。
結局は業績対策は数値効果を得ることなく中途半端で崩れていくのである。』
というフレーズがある。
“なかなかいい事いっているなぁ〜(笑)”
と自画自賛している場合ではないが、2月から続く特需下においてまさに上記のような即効性は無いが継続性のある施策をどれほど店舗で取り組み、リピーターを増やして地域の口コミを充実させていったかが、年末商戦以降から店舗格差を生んでいくであろう。
そして今日は「即効性か継続性か」その2である。
敢えてそれを、「即効性と継続性と」という言葉に置き換えてテーマとした。
「◯◯か」と「◯◯と」の違い。
それは、「◯◯か」はどちらかの選択であり、「◯◯と」はどちらも選択するという違いである。
要は、どちらも重要でありどちらも選択しなければならないという事だ。
そして能力の高い企業、店舗、人間ほど、その両方の重要性を知り、両方の実践を自らに課し、即効性と継続性のある業績を継続し続けていけるのである。
商いは飽きずに上記をコツコツと日々繰り返すこと。
特に、継続性の高い施策とは即効では業績に反映しないが、1年後2年後3年毎同じお店で継続していけば、必ずその効果がその後に継続的に業績として反映されるものである。
それはその長期に渡り同じ店舗で継続性のある施策を続けてこなければ見えてこない引き出しである。
そしてそれを体験できる人間は幸せ者である。
同じお店で勤務できるという「運」を持ち合わせていなければならないからだ。
だから継続性のある施策は継続できないのである。
そしてその継続性のある施策の効果検証を出来ずに他店舗への異動を余儀なくされることによって、自らの継続性のある施策がどうのようなトレンドを描いて実際の効果として現れてくるのかという引き出しを永遠に作ることが出来ないということになる。
やがて即効性のある施策のみが横行する現場となる。
そして前回は触れなかったが、即効性のある施策には生鮮惣菜という部門が適しており、継続性のある施策にはグロサリーという部門が適していると思われる。
しかしそれも適性の問題であり即効性と継続性はクルマの両輪。
部門毎の即効性と継続性を使い分けながら部門として、店舗としてその施策を継続していくこと。
やはり継続というフレーズはこの業界の定義であろうか。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
→定年を過ぎて今更ながら「基本の徹底!」と叫んでいる現実。
それだけ経験と共に「基本」の重要性を知るのだろうと思いますよ。
但し基本だけでは人間どうしても刺激に乏しく飽きがきて継続出来ない。
そこが組織としての大きな課題であり身につけば大きな武器になるということだろうと思うのです。それを数値的に証明したいのですが、そのネタが誰も持ち合わせていないという悲しさですね。
投稿: てっちゃん | 2020年11月13日 (金) 23時58分
定年を過ぎて今更ながら「基本の徹底!」と叫んでいる現実、持続する事の難しさでしょうか。
そもそも基本とは何ぞやかも不確実な上に昨今のコロナ特需と労働力不足。とりあえずは売上達成しているからまーいいかー。の甘えも垣間見え(笑)。何れにしてもコロナ特需の前年売上は待ってくれませんから、備えあっても憂いばかりだとしても仮説に対する検証と反省、さらには現場力を上げる絶好の機会なのですから指を咥えてるだけで無く前向きに動いていきたいですね。
持続性=時間の必要な事項は待ったなしですから。
投稿: dadama | 2020年11月13日 (金) 18時09分