日本シリーズの先発の話題から
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日、朝のラジオを聞いていたら、日本シリーズの話題であった。
プロ野球のセリーグの覇者とパリーグの覇者との日本一決定戦。
という説明をしなければ日本シリーズとはなんぞや?との質問責めにあいそうな昨今のプロ野球離れではないだろうか(笑)。
プロ野球日本シリーズ。
過去に数々の名場面を演出してきたプロ野球ファンの年間最大に盛り上がる舞台であり、プロ野球ファンだけでなく日本中がこの話題で一色になった時代はもうとっくに過ぎ去ったようではある。
まして今年はコロナ禍の真っ只中。
益々コロナ禍の中でのプロ野球日本シリーズの話題。
朝のラジオにて、今年の日本シリーズという話題に先立ち、日本シリーズの先発投手に対するイメージと実態についての話題を取り上げていた。
日本シリーズ第1戦の先発投手。
ご存知の通り、日本シリーズは全7試合を行い、先に4勝した方が優勝となる。
長い長いリーグ戦と異なり短期決戦の日本シリーズ。
よって、とにかく全勝するつもりで戦うのが日本シリーズであると思っていた。
そして、その第1戦であるから、当然に両チームともエースを投入するのが当たり前と思っていたのであるが、そこが違っていた。
野村監督時代の第1戦は情報取集が目的の試合だったという。
全7試合と以下に有効に活用して最終的に4勝すればよし、との思惑に則った試合運びをしたという。
それは、同じリーグであれば、何度の何度も戦っているわけであるから、相手チームは手に取るように分かっているのであるが、日本シリーズともなると、相手チームとはそうそう戦う機会は無い。
要は相手チームに対しての情報が無いところから始まるのである。
よって、野村監督は所詮はとにかく相手バッターの情報を集めることに専念したという。
その為に、リーグ戦ではあまり活躍しなかった投手、それもコントロールの良い投手を敢えて初戦の先発に起用して、相手バッターがどのコースにマトを絞るのか、どのコースに強いのか、そして逆に弱いのかの情報を収集することが第一の目的であったという。
そしてその情報を基に第二戦からじっくりと料理にかかるという戦法をとった。
よって、野村監督の頭には、最終的に自分のチームの駒を如何に効率よく活かして、最終的には第7戦を有利に持っていければいいという戦略であったという。
“我々の競争の世界に似ているなぁ〜”
この日本シリーズの野村監督の戦法について、私は我々業界の競争の世界に似ていると思ったのだ。
それは、こうである。
競合店が新規出店、もしくは改装オープンしたとする。
当然、お互いにチラシの応酬。
価格で攻め、ボリュームで攻め、そして出来立てで攻め。
それが数週間にも及ぶと、お互いに疲弊し始めてくる。
そしてお互いにどこかのタイミングで通常営業に徐々に戻していく。
そして、そこからが本当に長い戦いの始まるとなるのである。
お互いの新たなオープン当初は、それはそれは思いっきり価格を出したりするのであるが、それも長い長い戦いへの布石であることも織り込み済みで販促活動を進めていく。
そしてどのタイミングで平常に戻すのか。
そして、新規オープン店舗も本部スタッフが応援から手を引き始める頃からが本当に苦しい状況になっていくことも織り込み済みでその後の戦いに挑んでいくのである。
そんな競合店との長い戦いを彷彿させるような日本シリーズの戦い。
それは決して、7戦という短期決戦ではなく、7戦という短期決戦を如何に長丁場に見立ててコントロールしていくかという戦いであることが理解できたのである。
全ての戦いとはこのようなことなのであろう。
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コメント
k,kさん、コメントありがとうございます。
日本シリーズを年末商戦に見立てる。
それもまた是なのだろうと思います。
いずれにしても日本シリーズが第7戦までの短期とは言え、最長で7回の工程を如何に駆け引き交えながら戦うか。
そう考えると、今年の4ー0という結果は、如何に盛り上がりに欠ける日本シリーズであったかが分かりますね。
投稿: てっちゃん | 2020年11月27日 (金) 09時04分
野球はテレビで見るだけですがあの当時のヤクルトが好きで夢中で見ておりました。秋山、清原、デストラーゼに対して岡林、西村がどう投げるか。私は店長ではないのである意味従うだけですが、年末商戦にも日本シリーズが当てはまるなと。1月3日を第7戦に見立てて如何に際物を最低値引率で売リ逃げるか。売上、粗利をどのように達成できるか。そのためのIDを只今検証しています。ただ今年は例年の常識が当てはまりません。野村野球プラスで先日亡くなった名将迷将?木内監督の変幻自在野球もイメージして戦う必要もあると思います。近隣の競合が元旦だけでなく2日、3日まで休むんじゃないかとの情報も聞こえてきました。どこまで本当か。悩みどころです。
投稿: k,k | 2020年11月27日 (金) 08時31分