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2020年11月28日 (土)

チームマネジメント

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


全国的に小型店へのトライが進行してる。

  従来の食品小売業の勝ちパターンは700坪。

しかし、商圏的に魅力のある1k商圏を視野に入れた場合に、その周辺に700坪の売場面積を確保できる2000坪前後の敷地のある立地はほとんどと言っていいほど皆無となってきた。

  そして逆にドラッグストア等に出店の後手に回ってしまった。

そしてようやく食品スーパーも400坪弱の狭小立地での出店に乗り出して来たのである。
乗り出して来たというよりも、そのチャンスを如何に活かして、その立地と規模での出店においての模索を始めたというところであろうか。

  よってここ数年が正念場となろうか。

400坪弱で利益の出せる食品スーパーの経営。
それは、700坪で勝ちパターンを確立して来た我々にとっては、また新たな挑戦というべき新規開発であろうか。

  でも700坪以前は概ね500坪前後をメインとして出店して来た過去がある。

そこに立ち帰ればいいだけの話であるが、事はそう簡単に進められないのである。

  要はその坪数になると完全に単独店舗となるからだ。

700坪という立地は単独店舗としてはかなり広い坪数であり、それはその周辺地域や同じ敷地内にドラッグ、ホームセンター、100均、家電等のショッピングセンターという高い集客力を誇る環境が整っているという前提での700坪だからである。

  これが単独店舗での700坪であればまた話は変わってくる。

よって、単独での400坪という条件で如何に売上、利益、を確保できるのかという経験を如何に有効にスピーディに積んでいくかが今後の流れであろう。

  そして一番の課題は品揃えと人員体制。

700坪から400坪へのスケールダウンに対して、そのまま縮小するのか、大胆に切り捨てを行うのか。切り捨てるならどのカテゴリーを切り捨て、どのカテゴリーを守るのか、更にはその時のレイアウトは、等々の課題を如何に潰し込んでいくか。

  そして内部の人員体制をどう構築するか。

単にスケールダウンを図るだけでは済まないのが400坪への挑戦なのである。

  よって当然に内部の作業の流れと人員体制の見直しを図らねばならない。

もしかすると、従来の部門の縦割りを分解して、部門の組み替えも必要になろうし、人員を縦割りから横割りに変更して、部門横断的な作業の組み替えも必要であろうし、こればかりはレジ人員も含めての作業の改革が必須となってくるであろう。

  もはや従来の縛りから頭を解放しなければならないほどの自由さ。

その中で何を起点に再構築していくべきなのであろうか。

  それは基礎商圏に誰が住んでいるかという問い。

基礎商圏の1k圏内のお客様を徹底して把握するところからスタートするべきであろう。

  “それはスタンダードな標準化が図れないのでは”

それはそうだろう。700坪店舗であれば更に広い商圏をマークすればいいわけあり、それは商圏内の顧客が多少異なっても対応が出来たが、基礎商圏を500メールと限定したならば、その狭商圏内のお客様は一店舗一店舗大きく異なる結果となるであろう。

  よって立地によっての強化カテゴリーは大きく異なるのである。

それは本当に個店対応すべき領域を大きく風呂敷を広げなければベストマッチはしないということである。
そこをしっかりと把握しておかなければ、400坪という立地での成功は確率が小さくなっていくということである。

  これからの優良立地開店へ向けての新たな視点であろうか。

そしてそこからワンチームとしての評価制度も構築されてくるのである。
ワンチームの評価制度とは、部門という縦割りの数値や生産性から部門を開放し、店舗という横軸での評価制度。

  それは店舗トータルでの評価である。

そこに立脚しない限り、ワンチームとしてのチームマネジメントは成立しないのである。






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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
やはり全国的な傾向なのですね。
オペレーションや内部の仕組み、店内組織編成はある程度のフォーマットで統一できるでしょうが、自店の500メートル圏内の顧客は範囲を狭めれば狭めるほどに個店毎に特異性が出てくるもの。ここをしっかりと押さえて自店のMDを構築できるかどうかが大きなポイントになるのではないでしょうか。そういう意味ではあの店舗の動向は非常に気になる存在となるのではないでしょうか。

投稿: てっちゃん | 2020年11月28日 (土) 23時52分

前にお世話になってた(笑)の会社も新たな小型店フォーマットにチャレンジするらしいです。住居関連品を扱わない食品特化形でグロッサリーはドラックに対抗する価格にし、生鮮を差別化の要とする。まだあちらの企業(笑)のようなドラスティックな運営は出来ないでしょうがチェーンストアのマスメリットによるNB商品原価低減によるグロッサリー商品の価格対応と生鮮強化による顧客満足度アップが小型店においての目指すべき方向は各社同じのようですね。

投稿: dadama | 2020年11月28日 (土) 12時16分

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