12月商戦へ
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
いよいよ12月。
年間最大のヤマ場。
更に今年は新型コロナ禍の中にあり、そしてその感染者数が激増している中での12月商戦。
今まで経験したことのない12月商戦、年末商戦となろう。
今年はクリスマスと大晦日が木曜日という曜日周り。
日曜日が20日と27日。
よって、クリスマス商戦、年末商戦に日曜日は掛からない。
純粋に、曜日を気にせずにクリスマスや年末の本来の買い回りが見られる年廻りとなろうか。
そしてそこに「新型コロナ感染」という異常事態が重なってくる。
お盆商戦でも同様であったが、今年のクリスマス・年末商戦も非常に読みの難しい商戦であることは間違い無いであろう。
とは言いながらも際物やご馳走商材の展開計画は待ったなしである。
昨年は27日の日曜日から一気に大晦日まで駆け上がった年末商戦であった。
今年は、コロナ禍の下、28日から31日まで平日が続く曜日周り。
コロナ禍による巣篭もりは間違いないであろう。
GO-TOトラベルにより、11月の3連休は外出や外泊による行楽を楽しまれた方が多かっただろうが、コロナ感染拡大によるトラベルの自粛や帰省の自粛は避けられない見通しとなろう。
お盆同様帰省は大幅に抑えられる年末商戦となるのは予想できる。
よって、2020年のお盆商戦と同様の買い物動向を示すのではないだろうか。
しかし、帰省は少ないがお盆時と違ってGO-TOトラベルやイートをどう取り込むか。
そちらへの流出は計算に入れる必要があろう。
そして年末の謂れの暮らし。
そこに関しては年々縮小傾向。
とは言え、今年の巣篭もりで何がプラスになるのであろうか。
益々年末商戦での今年の特異がさが露わになる(笑)。
そして地域差。
これも同じ企業でも地域差、個店差は明確に現れよう。
やはり、お盆商戦同様に個店が自店の地域性を踏まえ、今年の傾向とコロナ禍におけるお客様の買い物動向を踏まえ、数値計画を立案しなければならない。
そして本部バイヤーの際物計画も上記に準じなければならない。
個店特性をしっかりと店舗のバイヤーと個店の店長が打ち合わせをできるかどうか。
際物に関しても、個店で数量計画と単品発注ができる環境にある企業であれば、店舗側でそのまま計画発注に直結できるが、本部バイヤーが一括して全店の数量を決定する企業であれば、バイヤーの個店特性の把握は必須であろう。
帰省する店舗と帰省しない店舗。
しかし概ねの傾向で言えば、際物に関しては昨年同様の数値計画になろうか。
但し、巣篭もり需要にて際物が拡大するところは、そのまま食することができる即食系の「おせちセット」であろうか。
おせち素材は従来の暮らしが大きく変化することはない。
しかし、即食系に関しては拡大トレンドと今年の傾向から、大きく伸長するであろう。
即食おせちセットの予約は大いにチャンスがあるであろう。
そして年末とは言え「普段」は大きく伸びると思われる。
特に都心部や首都圏はその傾向が強まるであろう。
更には地方でも主要駅周辺の地域の上記に準ずるであろうか。
しかし残念ながら、地方の帰省エリアはお盆同様の流れとなるのではないだろうか。
特に30日〜3日までのご馳走商材の大型パックは厳しいと思われる。
今年のような環境にある年ももう二度と来ないかもしれない。
しかし、毎年年末商戦とは、二度と来ない環境の下で大きな商いをする機会である。
そんな中で何を拠り所に計画をするのか。
それは、8月以降からの自店の流れである。
直近の半年で自店の存在価値をお客様がどのように認知したか。
その延長線上に年末商戦が正直に推移するのである。
その認識が全てではないだろうか。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
帰省は無いものの、自宅でご実家の両親は間違いなく家族の幸せを祈ってのおせちを歳神様と共有する時間は設けるでしょうね。その提案をどれほどの店舗や店長が積極的に実践するか、今年ほどこの提案力の差が出る年はないのではないでしょか。
投稿: てっちゃん | 2020年12月 1日 (火) 21時28分
今年は本気度の差が売上を占うと言えるでしょうね。地域環境に則した需要動機にお客様のスイッチを入れる「コト提案」も有効でしょうか。
クリスマスもチキン一辺倒のジャンクメニューからの脱出、コロナ禍による不安定な環境下での歳神様等の縁起や謂れの提案。
集いや団欒の提案は難しいでしょうから、質や習しによる購買動機を高めてみたいですね。
投稿: dadama | 2020年12月 1日 (火) 12時37分