美味しいという音
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
コロナ禍の時代。
我々店舗でもコロナ禍の生活様式が変化している。
特に、社内での感染防止として一番気を使っているところが従業員の休憩時間。
従来は休憩室にて食事を摂るのが一般的であった。
家で作った弁当を持ち込んで食べるもよし、店内で販売されている弁当やカップ麺を休憩室で食べるも良し。
しかしコロナ禍によって休憩室の使い方が激変した。
休憩室の広さにもよるが、机に以前であれば4〜6人程度が一堂に集まって、同じ部門で食事を摂ったり他部門の方と談笑したり。
それが彼女たちの唯一?の楽しみでもあったわけである。
しかし、現在は同じ机に2人まで使用し、同じ方向を向いての食事となっている。
そして休憩室に入れるそう人数も7人までの制限があるために、そこからあぶれる人は他(自分の車とか)で摂らざるを得ない環境にあるのだ。
私も自分のクルマで摂ること数ヶ月。
店内で販売されている弁当が食べれないという不都合があったが、最近では家内の手作り弁当が楽しみの一つとなってきたのも事実であろうか。
なぜか?
食事をしていると、素材一つ一つに手作り感があるからだ。
それが一番感じられるのが「音」。
そう、食べる時に歯で食材を食べるときの「音」がするのである。
これは、惣菜の弁当を温めて食べるときにはあまり感じなかったことである。
例えば「鶏の唐揚げ」。
弁当の場合は唐揚げを食べると「モサモサ」という音にならない歯応えであったが、手作りの唐揚げだと「カリッカリッ」と揚げた衣の割れる音がするのである。
外の衣の中はジュワッとした肉汁。
決して高級な食材ではないのだが、今朝の手作りという違いだけで感じる「音」と「味」。
例えば「いんげんの胡麻和え」。
“てっちゃん、いんげんの胡麻和えって、食べて音するの?”
そう思われる方もいるであろう。
食べたときに「サクッサクッ」と音がするんです。
それは少し硬めの素材の強さが残っているのであろうし、そこに胡麻和えであるから噛めば噛むほど胡麻の風味が口に広がっていくという食感。
要は、どちらも噛めば噛むほどに味が広がり、その食材から滲み出る味が噛む「音」と共に構内一杯に広がり、美味しさ感を引き立たせてくれるのであろう。
“美味しさとは「音」によってもたらされるんだ”
そんな風に思える今日この頃である。
そしてこれも、コロナという生活様式の変化から学ぶ側面なのであろう。
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コメント
k,kさん、コメントありがとうございます。
今年のコロナ禍という環境があるからこそ、手作り弁当という経験ができたと思えば、やはりいろいろなピンチこそが次へのきっかけとなるという意識の逆転が必要なのだと思うのです。
但し手作り弁当とは相手がいることですから、二人三脚とも言えるでしょうか。
投稿: てっちゃん | 2020年11月22日 (日) 22時35分
食べる時に出る音。これもシズル感だと思います。私も車の中で現在は食べてますので助六や手巻きをよく購入してます、こぼれないようにです(笑)手巻きの巻きたての海苔のバリバリ感は良いですね、狭い車内だから余計に響く音でしょうか。手作りいいなーうちもお願いしたら自分で作っていけば?? 夏じゃないから夜のオカズよけておいて詰めていけば解決でしょ(;´д`)トホホ…
投稿: k,k | 2020年11月22日 (日) 07時03分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
かっては自社商品の味見の意味でも店内弁当でしたが、最近は小遣い稼ぎでしょうか(笑)。でもやはり手作りは味わいが深いですね。最近はもっぱら音を楽しんでおります。
投稿: てっちゃん | 2020年11月21日 (土) 23時53分
えっ?自店のお弁当は食べられないのですか?
私は毎日試食も兼ねてお世話になってます。お昼まで奥様の手製弁当とは愛されてますね。もちろんお弁当代はお小遣いから天引でしょうか(笑)。お弁当も各社試行錯誤されてますがアウト加工と比較してのインストア加工の良さが際立てばお客様からの支持は得られ差別化出来ますね。調理場の見える化によるライブ感も必要ですがお米、素材や調理の見える化も美味しさを感じて頂くには大切ですね。
奥様には敵わなくてもカリカリ感の残る唐揚げに是非とも挑戦して頂きたいです(笑)。
投稿: dadama | 2020年11月21日 (土) 14時20分
ありがとうございます。
投稿: てっちゃん | 2020年11月21日 (土) 06時43分
頑張ってください
投稿: | 2020年11月21日 (土) 00時10分