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2020年11月 7日 (土)

どん底からの再起

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先週に日曜日。

  朝の NHKの目撃ニッポン「どん底からの再起」。

コロナ禍により、上半期はどん底の業績となった観光業。

  その中でもインバウンドで急上昇したバス会社を取り上げていた。

その半年間の密着取材。

  なんと2月半ば以降からほとんど仕事が無い状況。

会社の1ヶ月の経費はおよそ4500万。

  そのような状況からの奮闘を記録したものであった。

そのような状況に陥りながらの、社長、従業員の決断、行動、そしてリストラを経ながらの存続と残された従業員の団結。
このドキュメントから、いろいろな社内での混沌としたこの半年間の現実が顕となった。

  全国3か所に営業所を構えるこのバス会社。

各営業所を回り、現場の状況を踏まえての従業員の給与カットを通達して回る。
更には、その1ヶ月後には給与カットからリストラへと行動しなければならない状況となる。

  そして創業当初からの幹部も耐えきれずに辞職。

営業所長として創業当時より会社を盛り上げてきたその幹部も、自ら部下の肩を叩かなければならない立場に耐えきれなかったという。
そのような状況から6月〜8月を経て、GO-TOトラベルキャンペーン等を通してようやく回復の兆しが見えてきた昨今までのドキュメントであった。

  おそらくこのドキュメントは現在の縮図ではないだろうか。

上記のように上半期の業績は、業界の中には昨年対比で10%以下という業界もあったであろうし、その後も昨年対比50%前後という業界も多いであろう。

  観光、外食、航空業界はいまだに厳しい状況が続く。

とは言いながら、政府によるコロナ禍対策へのアクセルとブレーキの巧み?な対応により、少しずつは経済も回り始めながらもコロナ感染者も減ったり増えたりと拮抗状態。

  それに比べて我々の小売業は特需と呼ばれた。

よって、この業界で働く人間でありその家族から見れば、他業界の現実、その働く環境と収入等は到底見当がつかない。

  特に個人で飲食業を営む方達の現場はどうなのであろうか。

おそらく、我々には想像できないほど、そこに従事される方達の生活環境は厳しさを増しているのではないだろうか。
そう考えると、このコロナ禍にあっても生活を脅かされないという業界に身を置くことに、改めて感謝せざるを得ないのではないだろうか。

何度も言うが、この業界はこのような環境(災害時)においては社会のインフラを支える重要な位置付けの業界であることを思い知らされるのである。

  人の命を預かる使命。

食べると言う人間の生命の根底を預かると言う使命。
そこに位置する業界に就業すると言うことの本当の意味を、このような機会でなければなかなか自らが知り得ないものだ。

  それだけ普段の安全な社会においてはその真実を見ることは出来ない。

逆に社会的に平和な時代には、この業界は競争の世界に晒されることになる。
そして、私はそのような競争の世界に晒されてこの業界で、その身を晒されながら生きてきた。

  そして今ここで本来の使命を再び知るのである。

一度目は、東日本大震災。

  そして、今年の新型コロナ禍。

歴史は繰り返すものであるが、その歴史自体のサイクルも短くなっているように思えるのは私だけであろうか。




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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
先日のリモートミーティング然り、皆で以前のようにリアルに会話を楽しめる時代の到来を待ち望むばかりですね。
その時にはさてどんなドラマが待っているのか(笑)。

投稿: てっちゃん | 2020年11月 7日 (土) 23時45分

某所のたったひとりと思われるウィルスが全世界の経済をひっくり返すとは誰が思った事でしょうか。感染者や死者が増加しても戦争や震災のように視覚的に露骨な惨状が見えないのですが大戦や大震災以上の事が起きている事実。
私達の業界も特需に救われているのでしょうが何れは正常な状態に戻らねばならない。ならなければ社会や経済が崩壊してしまいます。冬場に向けての規制緩和と感染者拡大の現状。概にヨーロッパはロックダウンの再発動されていますし、これからも予断を許さない状況が暫く続くのだと思います。早く正常化に戻り当たり前の競争環境やあちらの会も再開出来る事を願うばかりです。

投稿: dadama | 2020年11月 7日 (土) 12時39分

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