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2020年11月 2日 (月)

土台

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


チェーン型食品スーパーの経営手法。

  本部機能と店舗機能。

本部の役割と実践。
店舗の役割と実践。

  どちらも重要な役割である。

店舗で実際にお客様に販売し利益を創出する店舗。
店舗で販売する商品を調達し店舗支援をする本部。

  本部機能とは店舗運営のベースの確立である。

店舗運営のベースとは、言い換えれば店舗運営の土台でありマニュアルでありルールである。

  基本としてベース通りに店舗運営をすれば基本的な営業は可能となる。

そしてそこには企業としての地域での使命やその使命を果たすための商品選定、品揃え、レイアウト、法的な決め事、ハード面での備品、什器の選定や取引先や配送の決定等が挙げられよう。

  それらが決定され店舗人員が配備されれば営業は可能。

そして、そこには特別に店長という存在はいてもいなくても営業的には可能となる。

  店長不在でも営業は継続できるのである。

それじゃ、店長は本当に不在でいいのだろか。

  それは店長次第。

というよりも、企業によっては店長不在でも可とするスタンスを持つ企業もあれば店長がしっかりと別の役割を担うことを期待する企業もあろう。
小規模な企業や店舗であれば、店長自らがその土台に埋没することに専念させる企業や店舗もあろうか。

  店長自身もワーカーの一員。

そうしなければ生産性が合わない、利益が出せない、という環境にある企業もあろう。

  しかし店長がその土台に立つ店舗は強い。

強いかどうかは店長次第ではあろうが、店長がその土台に立ち、そこから自店の土台を一歩引いてみたときに見える隙間やアラを潰していく役目を担ったら、どれほどに競合店に強くなるか。

  要はベースという土台に立って情報に敏感になって行動できるかどうか。

よって、ある意味企業が示すベースからはみ出す勇気も必要なのである。

  それは、ベースをぶち壊すという意味では無い(笑)。

自らベースを打ち壊したら、自らが崩壊するだけである。
そうではなく、本部が確立したベースにしっかりと両足で立ち、そこから見える情報を取り、自店が如何に競合店よりも優位性のある場所へ店舗の従業員を導けるかという役割である。

ベースをぶち壊すアウトローではなく、ベースから立ち上がるアウトローとならなくてはならないのである。

  よって逆に言うと安定したベースの確立が第一優先。

その安定したベースを自ら作り上げることによって、その安定したベースにしっかりと両足で立ち上がることができるのである。

  一言で「安定したベース」とは言うものの。

その安定したベースを作ることも、ましてはそのベースを安定したまま維持することも容易なことではない。
それを知っているから尚更、そのベースには拘りたいものではあるが、そこに固執しては店舗周辺の経営環境は見えてこない。

  自店の強み弱み・競合の強み弱み。

そこから、今後どう自店のベースの隙間を埋めていくのか。

  隣の芝生は青く見えるもの。

しかしその上に立った途端に、いろいろな隙間やアラが見えてくるもの。
そのアラという自店の弱みを補い、強みを如何に磨き上げ、お客様に自店の芝生の青さを表現できるか。

  安定したベースと現場力のなせる技であろうか。




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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
売れる商品の売場密度。
このキーワードがどのような効果を発するのか。仮説:検証が今後の課題でしょうか。よろしくお願い致します(笑)。

投稿: てっちゃん | 2020年11月 2日 (月) 21時51分

今日のブログを読んで今は店長は商品より運営に力点を置く良いのかなと感じました。チェーンストアである以上マスメリットを活かした商品政策は店舗1番の武器であり最大限に活かす事に腐心すべきでしょう。作と演の調を摂るのは店長の大切な職務ですね。
これからは先の見えない時代に突入するからこそ組織がしっかりとタガを絞めて最高の演技が出来るように店長は舞台整備に徹せねばと感じています。作の素晴らしさを思い切り表現出来る舞台=売れる商品の売場密度に力点を置きたいと思います。

投稿: dadama | 2020年11月 2日 (月) 12時16分

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