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2020年11月 6日 (金)

経験値を増やす

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


経験値。

  我々の業界では「数をこなす」という意味。

繰り返し繰り返し数をこなして、経験値を積んで慣れていく、もしくは熟練していく。
そのことによって、作業のスピードであり発注精度であり、更には販売計画や売り方が判ってきて、最終的には業績が向上していく。

  やはり「数をこなす」ことの効果は絶大である。

そして同じことがお客様にも言えること。

  お客様にとっての経験値とは「来店頻度」のこと。

同じお店に週に何度来店したかという頻度。

  その頻度が高まればリピーターとなる。

リピーターとなれば、店内レイアウトに詳しくなり、曜日やチラシのパターンに詳しくなり、値下げの時間帯とかタイムサービスにも詳しくなり、従業員とも顔見知りとなり商品以外の楽しみも増してくる。

  固定客となっていくものである。

そんな経験値を如何にして高めていただけるか。
そしてそれが、結果的に、客数という数値として店舗側ではデータとして顕になっていく。

  ここ昨今の客数は減少傾向。

要は、お客様の経験値が低下しているということだ。

  何故か?。

コロナ後の小売企業各社のチラシ政策にもあるだろう。

  チラシ投入数の減少。

企業によっては全くチラシを入れなくなった企業もあるだろし、週末だけで平日はチラシを入れないパターンになったり、週3回のチラシ投入が週2回に減少したり。

  いずれにしてもチラシの投入回数は激減している。

チラシの本来の意味は、お客様の経験値を如何に増やしていくかという目的にあった。

  要は如何に自店での買い物体験をしていただくか。

そこから、鮮度、品質、品揃え、接客、清掃等の自店の安定した来店動機へ繋がり、そこからリピーター、固定客として利用していただけるかの発端としての役割を、日々の日替わり商品等にて案内し、来店動機に繋げていくことが目的であるのだ。

  その来店同期への施策が減少している。

よって、そのチラシに左右されて数を多くの店舗を買い回りしていた従来の買い物行動から、自分が一番買い物しやすい店舗に限定して、そこでワンストップショッピングをするという買い物行動に変わってきているのが現在の姿なのであろう。

  よって買い物体験を喚起する施策が復活するのは時間の問題であろうか。

とは言ってもなかなかコロナ感染者数の減少になっていかない現実を見ると、チラシ政策による客数増も従来ほどの効果は見込めない環境になっているのも現実であろうか。

  来店されてお客様に如何に多くの商品を手に取って頂けるか。

今後はこのことがより効果的な業績改善への道ではないだろうか。

  要は、点数拡大への戦略。

目的を持って来店されたお客様に、商品や品揃えで裏切らないという売場。
目的を持たないで来店されたお客様に、買い忘れをさせない売場での提案。

  そこに一歩踏み込まない限りは縮小均衡に陥ることになるであろう。





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コメント

みやさん、コメントありがとうございます。
→すでに次の時代が始まってます。
なるほど、逆に現場で目の前のお客様のみに焦点を当てていては見えてこない部分かもしれませんね。価格以外で来店したくなる企画とチラシを作りを是非仮説検証にて情報提供をお願い致します。

投稿: てっちゃん | 2020年11月 7日 (土) 23時42分

みやです。
客数はこの先戻らないと思っております。すでに次の時代が始まってます。時代が変わるとそこにブルーオーシャンが生まれます。その波に先に乗って先に行けるかが大事ですね。
私の今の役割は、月間の販促計画の作成とチラシ作成です。あの会社の力を借りながら、価格以外で来店したくなる企画とチラシを作ります。会社がうまく波に乗るお手伝いをしたいですね。

投稿: みや | 2020年11月 6日 (金) 21時28分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
→棚ぼた的ラッキーな事もたまには無いとですが(笑)
まさに同じ話を競合店の店長同士で話題となっておりました。
「どうせ俺は2月には居ませんから」
これも持っている人間、持っていない人間の巡り合わせでしょうか(笑)。

投稿: てっちゃん | 2020年11月 6日 (金) 21時21分

コロナ禍で客数は減少しても客単価(買上点数)が客数減以上に上がり結果売上増。客数減には巣篭もり、リモート等の他チラシによる集客減も有りますしチラシ集客の客単価は総じて低いので今お店に来店されてるお客様は自店に対する期待値が高いお客様であると思うのです。
今、来店されているお客様のニーズを察知し売場に反映させ一品でも多くお買い求め頂く事に腐心する事が今大切だと感じます。
棚ぼた的ラッキーな事もたまには無いとですが(笑)。短期的にはラッキーでもより強い競合が出店するリスクもありますからその時には異動されてる事を祈っております(笑)。

投稿: dadama | 2020年11月 6日 (金) 16時50分

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