戦友との会話
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
久しぶりに「戦友」と会った。
かっての競合店店長。
かっての競合店と言っても、現在も同じ場所にその競合店は存在するのであるが、当方が出店した当時の店長であった方である。
よってかれこれ5年に付き合いになろうか。
付き合いと言っても、店舗で会えば話をする程度であるが、彼とはなぜか気心が合い、店舗運営での価値観も同じであったから競合店の店長とは言えいろいろな情報交換をさせて頂いた。
その方は現在小エリアの店長を統括する職にあるという。
私が久しぶりにその競合店に行った時に惣菜売場で会ったのである。
この企業もM&Aにより買収された側の立場。
買収相手は外食産業。
よって外食産業の手法が導入されているという。
要は徹底したチェーン化による単純作業の定着化。
店長一人であとは全てパートさん達による店舗運営。
よって、出来る限りのアウトパックの導入による作業の効率化と低コストオペレーションの断行。
売上拡大という方向ではなく、最終利益の獲得という選択。
おそらくその手法で外食チェーン店は店舗拡大してきたのであろう。
よって、従来の食品スーパーの勝ちパターンの600坪という選択を捨て、300坪で如何に多くの店舗をドミナンス化していくか。
これは大手の食品スーパーも模索し始めている店舗規模であり、大手スーパーからの視点からの300坪と、外食チェーン店からの視点での300坪での成功への道筋はかなり違ったものからスタートしているようである。
かっての戦友もそこでの強み・弱みを十分に把握していた。
とは言え、現職にて企業方針を受けた現在の活動であり、その中にあってエリア統括を抜擢された訳であるから、その方針に沿った営業活動に如何に従来の経験を活かして競争力のある店舗を作り上げられるかが課題であるという。
もはや食品スーパーの強みという価値観を変えなければならないのだろうか。
食品スーパーと外食チェーン店。
ともにチェーン化により発展したきた経緯は同じ。
しかし、チェーン化を図りながらその存在の強みを探りながら現在に至っている。
そしてともにお求めるのは300坪というパターン。
あくまでも生鮮主体にダウンサイズを図る食品スーパーと、チェーン化のノウハウを食品スーパーに当てはめ店舗数を増やしドミナンス化を図る外食チェーン。
そこにドラッグストアの新たなモデルも出現してきている。
それは、あくまでも競合店との差別化というテーマの従来型の存在意義と差別化ではなく共存化という新たな存在意義とのぶつかり合いのような気もする。
相手は特別に食品スーパーと張り合う気は無い。
共存がテーマであるから、競争という発想もないが、いつしか食品スーパーの足元を揺るがす存在になっていくことであろうか。
ポジショニング。
改めて自社のポジショニングに対しての検討が必要な時期にきているのではないだろうか。
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コメント
かおるさん、こめんとありがとうございます。
そう考えると、同じ300坪の食品スーパーでも中身はガラッと変わっていくと思われ、それがまたお客様にどう支持されていくのか。
先日も大戸屋の買収の件をガイアの夜明けでやっていましたが、企業のM&Mにて企業の強みがガラッと変わってしまう時代になってきましたね。
投稿: てっちゃん | 2020年10月 8日 (木) 18時44分
かおるです。
目指すは同じ300坪だが、企業の出自の違いによるアプローチの違いというのはとても興味深いです。
外食チェーン出身であれば、製造小売に近い発想というか、より営業利益に軸足をおいたオペレーションになるのでしょうね。
店舗スタッフのパフォーマンスにかける期待値は相対的に低いと思われるとすると食品スーパーはやはりそこがカギになるのかと感じます。
投稿: かおる | 2020年10月 8日 (木) 17時14分
てつろうさん、コメントありがとうございます。
本当にお久しぶりです。心配しておりました。
いずれカムバックする日を楽しみにしております。
投稿: てっちゃん | 2020年10月 8日 (木) 00時00分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
自社の強みの把握からのポジショニングの明確化。
その部分を全従業員、特に店長を主体とした店舗の従業員が一体化すればそれは大いに強い組織化が図られるのではないでしょか。
投稿: てっちゃん | 2020年10月 7日 (水) 23時58分
店長、お久しぶりでございます。いろいろ悩んだ末、SNSをすべてやめて「普通のおじさん」に戻ってみました。黙って「てっちゃん会」を退会したことは申し訳なく思っております。失礼します。
投稿: てつろう | 2020年10月 7日 (水) 18時46分
仰るとうり、競合が無かった時代はよろず屋の品揃えで良かったでしょうがこれだけ競合、特に異業種からの参入に対して出身母体が食品スーパーである企業はどこで差別化しお客様に明確にお伝えする売場作りに取り組まなければならないと思います。私のお世話になっている企業は準会員制スーパーの深堀ですかね(笑)。
投稿: dadama | 2020年10月 7日 (水) 08時24分