同期の桜
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日、ある男から電話が鳴った。
以前の企業の同期の桜。
転職して十数年経過するが、いまだに交流してくれることはありがたいことである。
同期入社とは概ね学校を卒業して新入社員時に、同じ年に入社した者を言う。
特に新年度に一斉に新入社員教育を受けて入社した者。
そこから新入社員として顔馴染みとなり、店舗配属後も何かと集まる機会の多い間柄となる。
もっとも配属前の研修が数か月にも及んだ我々の生鮮部門の連中は尚更繋がりが深かったと言う経緯もある。
そんな連中とはその後も数ヶ月に一度は飲み会で会合した。
当時の新入社員は総勢で百人以上はいたであろうか。
よって、同期の桜としてその後のつながりも何かと心強い存在でもあった。
逆にいろいろな相談も受けたりもした。
今にして思えば、同期の連中の存在がキャリアを積み重ねていく間に非常に重要な位置を占めていたことを思い出す。
彼らとの関わりがあったから今の自分がいると言う存在感。
もちろん、上司や同僚、部下達との交流の中からも多くのことは学んできたのであるが、同期と言う安心感と親近感は何ものにも変え難い存在ではあった。
ここ昨今の新入社員が数名と聞いて、同期の桜を思い出すことが多い。
“同期との交流がほんの数人か”
もっとも現代の子たちからすると、ネット上での繋がりの方が多いだろうから、リアルに同じ年に入社した人間の数自体が少ないからと言って落ち込む必要もないし、それが当たり前の時代にはまた別の繋がりでありネットワークなりが構築されているのではあろう。
新入社員の減少とは逆に中途採用者は増加している。
かっては、年代が若い=素人、と言うわかりやすい構図であったが、現在はその構図に、中高年=素人、もしくは、中高年=新入社員、の構図も有り得ると言うことであろう。
しかしその新入社員が自分以上に有能な人間である可能性も高い。
有能であるにも関わらず、新入社員であるから自社の基本を学んでもらわなくては困る。
そこに今後の一律な教育課程の再構築が必要になっていくのかもしれない。
現在では中途採用者はほとんどが現場での教育がメイン。
当然、以前も同様の企業に在籍していた方がほとんどであろうから、ある程度の技術は有してはいるが、とは言っても企業毎にその部門での作業の流れは異なるものだ。
その流れを以前の技術を如何に放棄せずに取り入れられるかが問われるのであろう。
同期の桜に代わるネットワークの構築。
従来のキャリアや技術を全く更地にして、同時に平等にスタートすると言う仲間達。
そこには、以前の地位や職位は関係なく、全くの平等な立場で明日を目指す仲間等。
新入社員だろうが中堅だろうがベテランだろうが定年後であろうが。
同じ志を持つもの同士のネットワーク。
そのようなものが益々重要になっていくのではないだろうか。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとございます。
dadamaさんにとっては今更の話かもしれませんね。逆に言うとdadamaさんにとってのほっとする社内での人間関係が現在の新規企業の中で如何に広げていくかということでしょうか。
しかしまだそんな余裕はないのかもしれませんね。徐々に余裕をつくっていくことが重要でしょうか。
投稿: てっちゃん | 2020年10月22日 (木) 22時58分
同期=還暦を過ぎ退職したり再雇用で現場の担当者になったりと残念ながらライバル的存在は皆無となってしまいました。今は同志の繋がりで踏ん張っています(笑)。同志には年齢の柵はありませんから年寄として次世代を担う同志の引出しの中身が増えるような情報発信に心掛けたいですね。
投稿: dadama | 2020年10月22日 (木) 20時28分