競合売価
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
競合店調査。
コロナ禍前では当たり前の市場調査。
しかし、コロナ禍以降はどちらかと言えば、価格以前に新型コロナの感染防止に対しての競合店での取り組みであったり営業時間の変更や販売方法の変更等を中心に競合店を調査していた経緯がある。
更には敢えて競合店との競争に入り込まない割り切り。
敢えて価格で競争して、3密状態にお客様を巻き込むことへの不安。
そのようなものが前提としてあったが故に、ここ半年以上は競合店の売価に関しては意識して調査し合わせるという行為は店舗では慎んできた経緯である。
しかし店舗運営部としての下期の取り組みとして再スタート。
というのも、年度初めの行為計画には盛り込まれていた内容であるが、ようやくコロナ禍から一歩進めてその段階に入ったということであろう。
とは言ってもまずは競合売価から自店の位置づけを知るという段階。
各店の店長がそれぞれに自分が選定する競合店と、自分が選定する生鮮とグロサリーのあるカテゴリーに対しての、アイテム数やフェース数、そして売価をそれぞれに調査して比較するというものだ。
まずは競合店の選定。
どの店舗を競合店として位置付けるか。
それにも、各店の店長の思惑があるであろう。
自店の業績を大きく左右する競合店。
それが本来の競合店であることは間違いない。
そして、その競合店とは一番近い同業態の店舗であることも間違いない。
どんなに小さくともどんなに大きくとも。
その店舗から多大な影響を受けていることは間違いない事である。
そしてそれは、今回の売価調査以前から、しっかりと入り込み相手の強み、弱み、そして強みのカテゴリーの売価やレイアウト、そして一日を通しての展開方法などはしっかりと調査済であろう。
私は今回は「学ぶ」という側面も視野にいれて競合店を選定した。
よって、多少遠方となるが、それでも1.5k離れた競合店を選定した。
その店舗は、青果部門に強みを発揮する競合店である。
食品スーパーらしくない店内レイアウト。
都内本拠であるが、都内のどの店舗のレイアウトにもない青果の強みを遺憾なく発揮した店舗である。
“まるで独立した店舗のようだ”
よって、青果専門店がこのお店にだけテナントとして入っているのではないかと思わせる青果のレイアウトと展開、そして売価設定をしているのである。
“一度しっかり調査してみたい”
そう思っていたお店である。
今回は「ぶどう」と「カレー」を調査。
全ての商品は到底無理であるから、ぶどうとカレーを集中的に調査してみた。
そうすると意外な結果となって表れた。
ぶどうは流石に負けている。
しかしカレーは勝っている。
カレーに関しては、アイテム数、フェース数、そして売価も含めて凌駕しているのである。
私自身があまりグロサリーに目を向けていないのも要因であるが(笑)。
生鮮意外にも、グロサリーでも上記のようなカテゴリー別の調査は必要であることを知ったのである。
お店は一個の商品。
私がいつも部下に言っている言葉であるが、再度自分へむけた言葉として受け止めていきたいと思うのである。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとございます。
競合対策。
益々この考え方と対応力からの数値改善が重要になってくるでしょうか。
お互いに(笑)。
投稿: てっちゃん | 2020年10月15日 (木) 16時12分
店舗で競合の打合せをする時「それは対策か?対抗か?」の確認をします。対抗とは相手の土俵に上がる事。即ち価格を合わせる。価格を合わせる事を対策と勘違いしているメンバーは結構多いですね(笑)。価格を合わせてそれからどうするかを考え相手を寄り切るか突き倒すかの手法を考えるのが対策ですよね。先ずはその辺りからの洗脳でしょうか。
投稿: dadama | 2020年10月15日 (木) 15時26分