競合対策の前提3
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先週の金曜日から競合対策の前提を期してきた。
競合対策の前提 http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2020/10/post-939ce5.html
競合対策の前提2 http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2020/10/post-44f06c.html
そして今日は競合対策の前提3となる。
競合対策の前提では、競合対策以前に考慮すべきこと。
競合対策の前提2では、競合店の絞り込みに関して。
そして今日の競合対策の前提3では、部門別の特性を記してみたい。
競合対策の前提2では競合店を絞り込んだ。
一番近い店を最大の競合店と見なすべき。
そしてそこに特化して、如何に具体的に対策を打っていくべきか。
そこで重要になってくるのがその効果検証である。
具体的な対策を打ってはみたものの、その効果をどう測定すればいいのであろうか。
この評価方法も千差万別であろうか。
そしていろいろな考えや意見があろう。
企業のトップとしては如何に早急に効果を出して欲しいと願う。
それは現場に人間も同様であろう。
特に店長は率先して、部門を率い、部下を率い、商品を率いてリードしてきた存在であるから、どうしてもその効果がどのように時系列的に現れてきているのかに一番関心を寄せることになる。
しかしその効果の現れからを事前に認識しなければならない。
その認識がズレると、早々に具体策から手を切ることになったり、延々と効果の出ない具体策を続けることになる。
とは言っても、チラシ対応や価格対応以外の対策にはそれ相応の時間を要することを認識しなければならないであろう。
競合店との戦いは1ヶ月2ヶ月の短期決戦ではない。
それはお互いにその立地で営業を続ける限り、永遠に続くのである。
そう簡単に決着がつくものでもない。
よって、ある程度はやり続ける覚悟が必要である。
特に、グロサリーに関する具体策は、その効果検証できる時間を要することを認識しなければならない。
場合によっては数年の時間を要することも覚悟しなければならないだろう。
それだけ、食品スーパーの中でのグロサリー部門というのはお客様の認知度が高まらないものであるからだ。
欠品品切れ防止。
手直しの徹底。
売場の清掃。
単品量販。
グロサリー部門とは、店舗レイアウト上ではコンコースに沿った生鮮と違い、そのコンコースの内部に位置するために、生鮮を購入したお客様が最後に立ち寄るエリアである確率が高いカテゴリーである。
よって一番目立ち難い存在でもある。
そこでの地道な改善策は、どうしてもお客様の買物経験の数に比例し、そのお客様からの口コミからの拡散にも時間がかかるものと認識しなければならない。
しかし一度認知度の高まったグロサリーへの支持はそう簡単には崩れない。
それがグロサリー部門なのである。
一番愚直に基本をコツコツと継続しなければならないのがグロサリー。
その特性を知らずして取り組むと、その効果の無さに悩むことになる。
商いは飽きない。
この言葉が一番認識しなければならない部門はグロサリーであろう。
しかし、一度このことを経験すれば、やり続けることの強みを身に付けたことになる。
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コメント
k,kさん、コメントありがとうございます。
鮮魚とグロサリー。
全く仕事の仕方が違いますから、鮮魚で染み付いた仕事の流れを否定して、定番重視の考え方を身に付ける必要はあると思います。但しグロサリーの人間が増えての定番以外の特設やフリースペースでの売場作りは生鮮出身に人間の方が性に合っているかもしれません。副店長になった時にそのことが証明されると思いますよ(笑)。
投稿: てっちゃん | 2020年10月27日 (火) 06時10分
鮮魚が飽きた訳ではありませんが、そろそろお菓子や油を扱ってみたいですねー(笑)あちらの会の影響大です(^^)エンド使って色々やってみたい願望が。 グロサリの手伝いやろうにも帰れと言われるし。本当に残念デス
どうすればやらせてもらえるか、教えてもらえるか。プチ憧れデス
投稿: k,k | 2020年10月26日 (月) 22時40分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
データで検証しやすいものグロサリーの特性でしょうか。そして今の取り組みは必ず1ヶ月後には検証できるものだと思います。
是非情報を共有したいものですね。
投稿: てっちゃん | 2020年10月26日 (月) 22時10分
店長時代はグロッサリーを良く見ていましたね。
1、売上構成と利益構成が高い事。
2、生鮮に比べ回転日数が長く52週MD管理がし易い事。
3、単品量販が仕掛け易い事(失敗しても賞味期限が比較的長いのでリスクが少なく担当者の機嫌を損ねにくい。笑)
生鮮品、惣菜は賞味期限が短い故に買置き需要が見込めないのでコロナ特需一巡後の売上をどこで確保していくのか?生鮮を含め買上率を上げる事にどれだけチャレンジするかがこれからの1年は正念場となりますね。直近の売上の動向、特に買上点数には注意せねばと思います。落ちて来てるなら間違いなく来期のボーナスは期待出来ません(笑)。買上点数に執着して維持する提案をして行きたいですね。
投稿: dadama | 2020年10月26日 (月) 12時42分